彼女の前でもポイントを貯めるのを忘れない夫

夫は買い物をするたびに、会計時に何かしらのポイントカードを出している。

あるいは、

「ポイントカード作りますか?」

と聞かれると、たいてい「はい」と答えている。

これは私と結婚する前、つまり夫が私の彼氏だった頃からずっとそうだった。


結構マメにポイントを貯めているようで、うちには夫のポイントぐせのおかげで手に入った家電や服、おもちゃもわりとある。


昨日は子どもが寝た後にふたりで晩酌(と言っても私は炭酸)をしながら、だらだらとバラエティ番組を見ていたら、

夫が【番組のクイズに答えてクオカードをプレゼント!】という表示を見て、リモコンのボタンをぽちぽちと押し始めた。

「どうせこういうの、当たらないけど」と言いながらもクイズごとに回答を選んでボタンを押し、

「応募方法が面倒くさいな」とつぶやきながらもスマホを使ってプレゼントに応募する。

つくづく私と夫は正反対の性格だよなぁと思う。

私はポイントカードを持っていない。

「ポイントカード作りますか?」と聞かれたら9割くらいの確率で「いりません」と答える。

だからもちろん、ポイントを貯めて何かを手に入れたという経験もない。

日頃からポイントカードの存在を意識して過ごしていないから、美容院のポイントカードも毎回なくなる。

(過去に通っていた美容室があったのだけど、私が毎回ポイントカードをなくすので、最終的に『小林さんはポイントカードはいらないですよね』と言われた。)

だから、夫と付き合い始めた頃はなんでそんなにせっせとポイントを貯めているのか理解できなかった。

でも、夫と出会って6年間ずーっとポイントを貯め続けている姿を見ていたら、「え、ポイントすごい。結構得じゃん」と知った。

そしてポイントを貯めたり、集まったポイントを何かに変えようとしているときの夫は活きいきしていて微妙にかわいい。


物事を損得勘定やメリットデメリットだけで見ていると気づけないから(ポイント貯める手間を考えるとたいした得はしないとか)、

ポイントを貯めていく過程にあるわくわくした気持ちとか、こんなに貯まったという達成感を味わえるのって、実はすごく豊かなことなのかもしれない。

そういえば小学校の頃、本をたくさん借りて、貸出図書カードの枚数を更新するのが楽しかったし。ああいう感覚なのかな。

まあだからといって、これから先も私はポイントカードを持つ気はないけど(すぐなくすし)、せめて夫のポイ活には貢献していこ。

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