【書評38】勉強が面白くなる瞬間――読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法 パク・ソンヒョク (著)
これはぜひ読んでみたい。
You Tubeの本要約チャンネルを見ていて直感的に思った。
本要約チャンネルのフェルミ漫画研究所は、ほぼ毎日見ている。
わかりやすいし、肩肘張って聴かなくてもいいのがありがたい。
ボクはフェルミ漫画研究所で紹介されている本は、何冊も購入してきた。
基本的に買って後悔したことはない。
そしてインデックス投資、冷水シャワー、耳勉は動画内で紹介されていた本を読んで定着した習慣。
先日は勉強に関する本が紹介されていた。
韓国でベストセラーになったらしく、韓国の本ということでも気になっていた。
「勉強が面白くなる瞬間」と題された本。
おもえば、学生時代にもっと勉強していればなぁと後悔したことはない。
県立高校から地方のDラン公立大学に進んだボクは、勉強が苦手だったし努力もできなかったからだ。
だからもし今、あの当時に戻っても頑張って勉強できるとは思えない。
学生とはいえ、勉強だけするわけではないし。
ただ、勉強が面白くなるくらいまで努力できたら、人生変わるだろうなと思う。
勉強って楽しいこともあるだろうけど、ほとんど辛抱したり根気強く作業したりする時間が多いと思うから。
勉強を通して得られるのは知識だけじゃなくて、精神力とか計画性とかいろいろあるだろう。
それに、成功している人で日々学んでいない人って聞いたことがない。
生涯学びは必要だが、それを楽しんでできたらどんなにいいだろう。
今なら、プログラミング、ライティング、WEBデザイン、仮想通貨、NFT
、マーケティングなど。
カーネル・サンダースさんが60歳過ぎてからケンタッキーのフランチャイズ事業を始めたことを思うと、いつからだって遅くない。
何歳からでも勉強すれば、人生逆転することは余裕だろう。
人生に欠かせない勉強を楽しくする方法を学びたくて、本書を手に取った。
筆者紹介
内容
本書では、勉強で大きな成果を上げた筆者が勉強の方法を教えてくれる。
といっても、普通の勉強本とはわけが違う。
ノウハウは書かれているが、ごく一部。
それよりもなんのために勉強するのか、勉強するときの心構えとかマインドとかに多くのページが割かれているのが特徴。
だから、テストですぐに100点上げる方法が知りたいって人には向かないだろう。
だが、勉強する目的を見失っている人やモチベーションが上がらない人、環境のせいにしがちな人にはオススメ。
筆者が丁寧に心に寄り添ってくれるから、読み終わるまでに机に向かえるだろう。
本書は大きく4章構成。
1,勉強に手遅れなんて、ない
2,苦しくても頑張ろうと決めた瞬間、全てが変わる
3,誰でも勉強に没頭できる「21日の法則」
4,人生で最高に勉強に適した日は今日である
1章では、「今から勉強しても遅いのでは」そんな疑問を解消してくれる。
大人になってからする「パソコン」「プログラミング」「ブログ」「英会話」などって、今からやっても遅いのではと思う人もいるだろう。
高校3年生になって、「今から勉強しても間に合わないんじゃないか」と不安になる人もいるだろう。
そんなときは、1章をよんでほしい。
2章では、勉強をしていて誰もが感じる「苦しみ」「孤独感」に寄り添ってくれる。
勉強を通して得られるものを理解できれば、きっと勉強を続けられるだろう。
3章では、勉強を習慣化するコツを教えてくれる。
また、勉強するときは誰をライバルにすると効果的なのかもわかる。
実践すれば、自分を飛躍的に成長させられるだろう。
4章を読めば、勉強ができない理由は環境のせいではないとわかる。
自分が勉強が出来ないのは、うるさいから、先生がわかりにくいから、暑いから、寒いから、など環境のせいにしてしまう人に読んでほしい部分。
また、勉強とは関係ないが、親との関係についても書かれてある。
特に、親とうまくいっていない人は、親との関係を考えさせれる部分。
親の気持ちを思うと、思わず泣きそうになった。
心に残ったところ
大人になるにつれて、挑戦しなくなることはないだろうか。
いや、学生時代から言い訳をして挑戦してこなかったことはないだろうか。
海外旅行、日本一周、起業、留学など。
ボクはどれも一度は夢見たけど、どれも達成できなかった。
一番の原因は、そもそもスタート地点にさえたっていないこと。
最初から、自分には出来っこないだろうと心のどこかで考えている。
だから真剣に行動しないし、当然でかい夢が叶うわけはない。
だけど、夢を叶えるにはとんでもないスキルなんていらないんじゃないかって思う。
最初から万全の準備をするのも大事だけど、準備してるうちにやる気が無くなってしまうほうが多いのでは。
だったら、思い切って飛び込んじゃうのも一つの方法かなと思う。
英語話せなくても留学する、準備できてなくても起業する。
そしたら、全力でやるしかない。
全力でやってダメなら泣くしかない、とは芸術家岡本太郎さんのお言葉。
これには反省させられた。
何かとうまくいかないと、周りのせいにすることが多かったからだ。
集中できないと「工事の人のせいで」「隣の人のせいで」「わかりにくいテキストのせい」「服の着心地が悪い」
恥ずかしながら、自分の心がいかに未熟だったかを思い知らされた。
学生時代だけでなく、今でもそうだ。
HSPの気質がある自分は、ささいなことが気になってしまう。
だからといって、気質のせいにしていては成長がないなと。
確かに集中できていれば、周りは関係ない。
自分はどうすれば、最大限集中できるのかしっかり自分と向き合っていきたい。
まとめ
勉強法じゃなくて、人生を教えられた。
筆者の語り口は優しく、ときに厳しい。
だけどその厳しさは、筆者の愛情からくるものだった。
大事なのは他人との比較ではなく、昨日の自分と比較すること。
昨日の自分より一歩でも1ミリでも良くなるために、あらゆる努力、習慣を見直す、時間を有効に使う。
そして集中力を高め、没頭すること。
そうして、自分を超え続ければいつかとんでもないところにいる。
他人と比較して落ち込みやすい自分の心にスーッと入ってきた。
向上心のある人、もっと成長したい人、勉強ができるようになりたい人には特に読んでほしい一冊。
筆者に感謝したい。
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