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【書評49】やりたいこと」が見つかる時間編集術 「4つの資産」と「2つの時間」を使って人生を変える 長倉顕太 (著)

やりたいことって何?

子供の時からずっと考え、自分に問い続けてきたこと。
就職の時、進学の時、真剣に考えたつもりだったが結局わからなかった。

今でも、やっていることは楽しいが、一生やりたいことかと問われると??になってしまう。

やりたいことを見つけるにはどうすればいいんだろうというのは、ずっと考えていることだ。
もしかすると、考えてもわからないのかも、、

そんなタイミングで出会ったのが本書。

自分のやりたいことを見つけるヒントをもらえると思って、ページをめくった。


筆者紹介

長倉/顕太
作家・プロデューサー・編集者。1973年、東京生まれ。学習院大学卒業後、職を転々としたあと28歳の時に出版社に転職し、編集者としてベストセラーを連発。独立後は8年間にわたりホノルル、サンフランシスコに拠点を移して活動し、現在はコンテンツのプロデュースやこれらを活用したマーケティング、2拠点生活の経験を活かしたビジネスのオンライン化/テレワーク化のコンサルティング、海外での子育ての経験(とくにギフテッド教育に詳しい)から教育事業などに携わっている

内容

今までに1100万部売り上げた編集者である筆者が、時間を使って人生を変える方法を教えてくれる本。

筆者はもともとやりたいことがわからなかったという。
しかし、たまたま編集という仕事に出会い、運命が変わった。

本書では、編集というスキルを時間の使い方や生き方に応用する方法が書かsれている。


1章では、人生のルールを解説している。
筆者は多くの人は、ゴールを設定するが現在地が分かっていない人が多いという。
スタート地点を知るには4つの資産を知る必要がある。
・時間
・能力
・人脈
・お金

これらをどう増やしていくかが人生戦略になる。
勘違いしやすいが、最も大事なのは時間。


2章では、時間をドンドン買おうと書いている。
成功者は、お金よりも時間を大切にする人が多いという。

筆者は、航空会社はJALしか選ばないし、直通便しか乗らないとか。

理由として、搭乗口が近いから。
そして、荷物を紛失して時間をとられる可能性が低いからというものらしい。

お金は増やせるが、時間はどんなに頑張っても増やせない。



3章では、効率的に生きる方法を具体的に教えてくれる。

筆者は1,5倍速で生きることを提案している。
仕事が仮に1,5倍速く終われば、自由に使える時間は増える。

トレーニングの手始めに、1,5倍速く歩くことをすすめている。
また、一時間早起きするだけで、年間365時間生み出せるとも。

早起きした時間は、一点集中で本の執筆に当てた結果、筆者は3冊本を出版することに成功。

確かに、朝の時間は脳のゴールデンタイムといわれているから、生産的な仕事をするのは最も効果的。


4章では、人生にスペースを作るといいと書いている。

筆者は10年近く働き詰めの毎日を送った結果、救急車で運ばれ40日間の入院生活を体験。

その時、自分は日本で生まれなんて恵まれているんだろうと感じたとか。
世界にはもっと恵まれない人達がいるという事実。

その時、「損するつもりで生きる」といいと思ったそう。
なぜなら、多くの人が「得したい」「損したくない」という気持ちで生きているから。

考えを変えれば、行動が変わり人と違う考えをもてるようになる。


5章では、人脈が最強だと書いている。

4つの資産の中で最も強力なのが人脈だとか。
人脈があれば、他の資産をカバーできるから。

そこで、誘われる人になれという。
特徴は、叱られやすい人になることなど。

ポイントは、どれだけ相手に気を遣わせないかということ。


6章では、人生100年時代にどう生きるかを教えてくれる。

成果を生むにはルーティン化すること。
ポイントは90日間続けること。
途中でやめたくなる場合もあるが、サボらず乗り切るといい。

乗り切るための3つのポイントは本書を見てほしい。


7章では、人生を変えるきっかけになる15のアクションプランを紹介している。

タダ働きをする、ギバーになるなど。
実践すれば、人生を変えることが出来るだろう。


心に残ったところ


とにかく、自分の時間に集中しましょう。コントロールできるのは自分の時間だけなのだから、コントロールできないことはすべて無視するくらいでいい

自分の時間に集中する。
SNS、You Tube、ニュース、ゲームなど、家でも誘惑が多いのは事実。

だから、夢や目標を達成するには、どうやって自分の時間を生み出すかが問われている。

気をつけないと、あっという間に数時間位たってしまう。

コントロールできないことはすべて無視するといいというのは、ストレスにもならないし、時間も無駄にならない。

特にSNSで誹謗中傷している人がいるが、あれはマジで何も生み出さないからすぐやめたほうがいいと思う。

結局変えられるのは自分だけなんだって、当たり前なんだけど忘れがちなことだ。
だから毎日、自分を振り返ったり定期的に自分を振り返るといいと思った。

筆者は、カフェで振り返りをすると書いていた。
好きな場所で楽しく取り組むのも効果的だなと。

コミュニケーションコストが高い人というのは簡単に言うと、「なかなか伝わらない人」です。

なかなか伝わらない人、たしかにいる。
周りにイライラさせてしまうし、時間もかかってしまうからいいことはない。

コミュニケーションコストが低い人は、何もいわれなくても相手の気持を読んで行動できる人。

読めなくても、どうすれば行動しやすいかを考えられる人のこと。
これは、仕事に限らず恋愛でも言える。

相手の気持を察することが出来る男は、出世したりモテる可能性が高い。

出来ないなら、メール一本送るのでも、会話するのでも、どうすれば相手に喜ばれるかを考えて実行し続けるしかないなと思った。

他人事は言えない。
自分の立場で考える習慣が大事だ。


まとめ


やりたいことはわからないけど、本書を読んで見つけ方がわかった。

いくら本を読んでも、勉強してもやりたいことはわからないんだなと思った。

自分には向いていると思ったけど、やってみて違うとか、好きな人と付き合ってみて違うとかって、普通にあるからだ。

やりたいことって、頭で考えてわかるようなもんじゃない。

だから、やりたいことがわからない人は、この本に書かれているアクションを習慣化すればヒントになるだろう。

本を読んでも実践しなかったらもったいないと、自分に言い聞かせる。

筆者に感謝。



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