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保険会社で働くサラリーマンは、今すぐ複業を始めよう


1.大手損害保険会社の副業推奨


2021年1月5日、「東京海上、全社員に副業推奨」というニュースが各紙で報じられ大きな話題となりました。

東京海上日動をはじめとする保険会社や銀行などの金融機関は、その業務の性質上、特に情報漏洩等のコンプライアンスに厳しい業界。

厚生労働省の調査でも、金融・保険業で副業している人の割合は6.4%で、製造業の6.0%に次いで2番目に低い数字となっています。

特に保険業界については、2016年の保険業法改正・インターネットやSNSの普及に伴う情報漏洩対策強化などの背景もあり、以前にも増して業界全体がよりコンプライアンス強化を図っていく空気もありました。


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そのような状況の中で、損害保険業界最王手・東京海上日動が副業を“解禁”ではなく“推奨”するというのですから、保険会社・保険業界の方たちの中には、大きな驚きや戸惑いを感じている方も多かったはずです。

そして、東京海上日動が副業を推奨したことで、今後、保険業界全体にも “副業解禁”、“副業推奨”の波が押し寄せることも予測されます。


また、コロナ禍の影響によって、定期的なテレワークなども始まり「空いた時間で新しいことを始めよう」と考える人も多くいることが想定されるタイミングですので、さっそく副業に取り組む人たちも増えていくことでしょう。

収入が同じくらいだったはずの同期・先輩・後輩、もしくはピカピカの新入社員が、すでに副業で月収数十万・数百万と稼いでいたとしたら…?

そう、保険業界で働くビジネスパーソンにとって、もはや「副業」は避けては通れないテーマなのです。


●出典:日経新聞「金融機関の副業6.4%」(2021年1月5日)



2.“複業”をしよう


―(1)複業とは?副業とは違う?

「副業」と一言で言っても、世の中には様々な副業が存在します。

インターネットビジネス、金融・不動産の投資、イラスト・音楽などクリエイティブなスキルを活かしたクリエイター活動、友人・知人の会社のお手伝い…

最近では、ウーバーイーツ配達員などを副業として行っているサラリーマンも増えているとか。


では、保険会社や保険代理店などで働くサラリーマンが副業をするとしたら、どのような副業をすれば良いのでしょうか?

もちろん毎月の収入が増えることに越したことはありませんが、副業をすることによるリスクなどはないのでしょうか?

また、保険会社が副業を推奨しているという発表があった一方で、依然として副業禁止の規定を設けている保険会社なども多くありますし、特に保険募集人については明確に兼業・副業が禁止されていることが一般的です。

このような状況の中で、そもそも“自分は副業を始めるべきなのか?”“副業を始めても良いのだろうか?”と迷っている方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、「今すぐにでも、副業(複業)をはじめるべき」だと私は思います。


ただし、副業と言っても、私がおすすめしたいのは、小銭を稼ぐための「副業」というよりは、自身のスキルアップ・人生の選択肢を拡げるための「複業」です。

「複業」という言葉は、その名の通り、複数の仕事を持つという意味です。

日本政府は2018年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表し副業を推進し始めましたが、この「複業」という言葉は、それよりもはるか以前から存在していました。


―(2)人生の選択肢・可能性を広げることで豊かな人生を

自身のスキルアップ・人生の選択肢を拡げるという意味での「複業」という概念が一気に広まったのは、大ベストセラーとなった『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(2016年/著者: リンダ・グラットン、 アンドリュー・スコット)で登場する“ポートフォリオワーカー”が大きなきっかけでした。


この『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』に登場するポートフォリオワーカーとは、様々な会社・地域社会において複数の仕事を同時に行うことで、経験・知識・スキルを活かしながら、自身の成長や可能性を探ったり新たな出会いを重ねていく中で、自分らしさ=人生の豊かさを追い求めていく…という生き方のことです。

プロフェッショナルなお客様対応が求められる保険業界において、「そんなの中途半端だ!」…という指摘も聞こえてきそうです。


たしかに中途半端になる可能性もあるかもしれないけれど、ポートフォリオワーカーは、決して本業をおろそかにして良いという考え方を認めている訳ではありません。

ポートフォリオワーカーが行う複業は、本業以外で得た知識・経験・スキル・人脈は、自身の無形の資産(=お金や物などには変えることができない資産)となり、結果的に本業にもプラスに活かすことができる…という前向きな発想です。


前述の東京海上日動も、このような時代背景、期待などからも、
2021年1月6日に正式にプレスリリースを発表し、下記の通り、効果的に副業制度を活かすことを表明したのでした。

当社は、社員による社外副業の活用により、以下の実現を目指します。

⚫ 発意ある社員の「こうしたい」という挑戦する想いの具現化
⚫ 社員の成長スピードの向上、将来のキャリアビジョンの幅の拡がり
⚫ 社外副業を通じた人脈形成、専門性やスキルの向上および多様化
⚫ 新しい挑戦によるイノベーションの創出


そう、保険業界は、まもなく当たり前のように「複業」の時代がやってくるのです。

●出典:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」東京海上日動プレスリリース社員の挑戦を支える「社外副業」の効果的な活用へ~社員一人ひとりの成長の実現に向けて~



3.複業は、今すぐにでも始められる


―(1)自己紹介

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あ、ところで、自己紹介が遅くなってしまいました。

私は、保険業界で現役で働く30代半ばのサラリーマン・うっちーと申します。

普通のサラリーマン生活を送る傍らで、平日の空いた時間や休日にwebライターやブログ運営といった複業をしています。


30代に突入した2015年頃から活動を始めたので、複業歴は約5年ほど。

“副収入で月100万円!”といった華やかな実績などはありませんが、2018年から運営を開始したブログ「芸能人のがん闘病か学ぶ!がん保険の教科書」は、これまでに約300万PV(ページビュー=アクセス数)という大きな数字を稼ぐようなサイトに育てることができました。

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(運営サイト:「芸能人のがん闘病か学ぶ!がん保険の教科書」


そして、このブログがきっかけとなり、保険業界の最先端=インシュアテック業界の大物たちとの出会い、

「保募ツイ連」という保険募集人の方たちが集うコミュニティとの関わり、

前述の東京海上日動など保険業界の最前線で大活躍している若者たちとの出会いなど…何にも代え難い経験と本業への大きな刺激をもたらしてくれています。

このように“本業では絶対に関わることがない人たちとの出会い”が生まれる可能性がある…という点は複業の大きな魅力の1つです。


―(2)複業のきっかけ

ところで、もう少しだけ、私自身のことについてお話をさせていただきますと…

複業を始めたきっかけは、大学卒業後に入社したレコード会社時代の元上司から、彼が行っているビジネスのお手伝いとして「パワーポイント資料の作成」や「web記事作成」の依頼を受けたことでした。

最初は、お世話になった元上司からの依頼ということで、正直、断りづらいという気持ちも多少あったかと思いますが、当時は本業も落ち着いて気持ちの余裕もあったので、快く引き受ける理由となりました。

また、レコード会社に勤務していた時代に身に着けた資料作成や文章作成といったスキルは、本業の保険関連の仕事ではほとんど活かす機会がなかったことも複業を始めるきっかけの大きな理由の1つでした。

「副業収入が欲しい!」という気持ちではなく、「自分が身に着けてきたスキルで、人の役に立てることがある」という喜びの方が大きかったと思います。

その後も、前述の元上司から「webライター」としてタレント・芸能事務所スタッフ・イベントの取材なども含めた記事作成のオーダーをいただけるようになると、今度は、“人から与えられた企画ではなく、自分が考えた企画で、もっと自分の好きなことを自由に書きたい”と考えるようになり「ブログ運営」を始めるようになっていきました。


ちなみに、私の現在の本業については、コンプライアンス上、インターネットで詳しく書くことはできません。

でも、少しだけ紹介させていただくと、私は普段、損害保険の関連業務を行っており、直接的にお客様や被害者の対応を行ったり、サービス提供を行う組織の運営業務にも携わっています。

当然のことながら、前職であるレコード会社と保険業界の仕事は全く異なりますので、複業を始めた当時は、本業に対して“これまで身に着けてきたスキルをフルに活かせていない”という欲求不満の気持ちがあったことは事実だと思います。(なぜレコード会社から保険業界へ転職したのか?…というご指摘は、また別の機会にw)


―(3)複業は、今すぐにでも始められる!

「複業で何をしたら良いのだろう?」と悩んでいる方は、自分が持て余している知識やスキル・小さな不安や不満・身近な周囲の人が困っていることなど…日常のちょっとしたことに目を向けることで、そのヒントを見つけられる可能性があります。

勤め先の会社が「副業禁止」としているのであれば、最初は無料で引き受け、その後、少しずつビジネスを育てていく…という計画であれば、会社の規定に引っ掛かることもありません。

このように考えると、複業は、普通のサラリーマンの方でも今すぐに始めることが出来るのです。


もちろん、副業が推奨されれば、コンプライアンスの壁や、社内外含め必ず否定的・懐疑的な意見が出てくることも想定されます。

「本業も一人前にもなっていないので、何が複業(副業)だ!」
「もっと本業に集中して専門性を高めるべきだ!」
「あいつがやっていることは、コンプライアンス違反だ!」

…これらの意見や懸念に対しては、私自身もしっかりと向き合っていくべきだと思います。

保険業界で働く人たちは、コンプライアンスを守ることは当然のことながら、日頃から保険のプロフェッショナルとして専門性を高めることを疎かにしてはいけません。


しかし、複業が本業に良い影響を与えることは言うまでもなく、また、複業を行うことが保険業界人としてコンプライアンスの深刻な課題に向き合う機会となり、業界人・ビジネスマンとしてのさらなる成長につながると私は思います。


…さて、今回の記事は、ここまで。

このnoteでは、複業(副業)や、新しい働き方について、私自身のこれまでの経験や日々の出来事とあわせて情報発信をしていきたいと思います。

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