忘れられた塔
その塔は立っている
忘れられた場所に
忘れられたように
山の奥に ひっそりと
石か金属か木か なんらかの植物か わからない
古には栄華を極めたこともあったかもしれない
繁栄と滅び
栄枯盛衰
さまざまな民族、争い、王、、、
しかし忘れられた
なぜ？
伝染病か
戦争か
滅ぼされたか
自滅か
驕りか
自らを封印したのか
いや
今なぜ私は この塔に向き合っているのか？
私は 歩き始めた
塔に向かって
この出会いによって
この塔は
忘れ去られなかった ことになる
忘れられていた が 今は知られている 塔 になった
待っていた？
私は・・・？
想いだせ
・・・
・・・
・・・
今 塔に着いた
さらに登り
昇り
上り
塔に触れる
「おかえりなさい 王さま」
王は 私 であった
当時は 豊かであった
しかし さらに と思うようになった
もしかすると
わたし自身が 制限かもしれない
その想いが消えなくなった
私は 私を 手放すことにした
誰もが 王である 神である 神聖である 創造者である
そのはずだ
そして 手放した
忘れた
そして今ここに
（娘からいただいたお題でした）
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