インド聖地巡礼④ ~日本人としてこの地にいただくご縁~
ヨガを志している人々の中には、いわゆるスピリチュアル・ネームをお持ちの方も多くいらっしゃいますね。
私が現在お世話になっているヨガスタジオにも、インストラクターの皆さんはもちろん、それ以外にもここインドのヴリンダーヴァンにて師よりスピリチュアル・ネームを授けてもらっている方々がたくさんいます。
今回一緒に渡航しているメンバーの中にも、それが最も大切な目的の方々もいらっしゃいます。
私のヨガ暦なんてとっても浅いし薄いし、今回なんだか行けることになっちゃったけど、いきなり入門させてください、つきましてはスピリチュアル・ネームをくださいなんて、お願いしてもいいものだろうか…?
そういう迷いは当然頭をよぎったのですが、これまでの顛末を鑑みると、やらずに帰るという選択肢があるようには到底思えず。
図々しくも、入門をお願いすることになりました。
なぜここヴリンダーヴァンのMUNGER RAJ MANDIRという寺院に多数の日本人が渡航し、ご縁をいただけるのか。
そこは、日本人のバクティ・ヨーガの師であるジャヤーナンダ・ダーサ先生の存在なしには語れないのだろうと思います。
先生のご来歴などを私が語るのはとんでもなくおこがましいのですが、1980年代にヨガと出会い、長くインドで修業をされてきた方です。
現在はこの寺院内にお部屋を設けられ、固い絆で結ばれたサードゥ・マハラージャ師からは、一年のうち数か月はこちらで暮らすようにと言われているそうです。
ご本人はインドで経典の翻訳などをしながら隠遁生活をしようと考えていらっしゃったそうですが、マハラージャ師より日本人にバクティ・ヨーガを伝えよとの指示を受け、現在は日本国内にも拠点を持ち、日々活動を行っていらっしゃいます。
今回、同じ時期に滞在しているこのジャヤーナンダ先生からお名前を頂くことになっていたのですが、なんとインド現地に到着するまでお互いに直接の面識はありませんでした。
先生もその点は驚きというか、「ショック」という風に表現されたのを覚えています。
そりゃそうですよね、ヨガで微かに繋がりがあるとはいえ、見ず知らずの人間からいきなり聖地で入門させてもらいたいって依頼を受けてしまったんですから。
そして、ようやくゆっくりお話が出来る時間が持てたのは、なんと入門式前日の夜。
先生は様々な活動でとてもお忙しく、また時間が読めないインド生活ということもあり、そんなギリギリの段取りになってしまいました。
夜の9時、お約束通り先生のお部屋に伺い、いろいろな質問にお答えします。
なぜ今回ここに来ることになったのか、これまでの人生はどんな風だったか、今どんな仕事をしているのか、自分の行く末をどんな風に描いているのか…。
私の話がある意味突拍子もないので、いろいろと興味を持たれたご様子でした。
そして私のお仕事の話をし、私はこの先も人を癒す仕事をしていくのだと思っているとお伝えすると、
「それにはバクティをやるしかない」
と、ひとことキッパリとしたお言葉が返ってきました。
バクティをやるとは、どういう意味だろう…。
そして、先生は私の中に何を見て、明日どんなお名前を頂くことになるのだろう…。
翌日は、朝からサリーで正装し、他のメンバーとともに入門式に臨むことになりました。
長年の公私に渡る不調和を正面から受け入れ、それを越える決意をし、様々な探究を実践。縁を得て、不調和の原因となる人間のマインドを紐解き解放していく内観法を会得。人がどこで躓くのか、何を勘違いしてしまうのかを共に見出すとともに、叡智に満ちた重要なメッセージを共有する活動をしています。