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映画感想:NOPE/ノープ

別名【恐怖の肉食怪円盤生物Gジャン】こと【NOPE】の感想です。
ネタバレを恐れる方はブラウザバック推奨。

ジワジワと日常に異物が侵入してくるホラー……私の大好きな【SIGN/サイン】みたいなのを想起しながら見たら、空から速くて強くておぞましい生物が襲ってくるモンスターパニックでした。

控え目に言って最高ですね。

最後まで渋ることもなく、早々に正体現してガンガン襲ってくるUFOみたいな謎の超生物が、シンプルな形状なのにメチャクチャ怖くて素晴らしい。

吸い込み攻撃しながら上から降ってくるカービィを見たワドルディの気持ちがわかるような気分になります。

お話も、牧場経営が苦しいOJとその妹が、偶然見てしまったGジャンをUFOと勘違いして「金になりそうだから撮影しよう」から始まり。
UFOの正体が餌付けされて牧場の周辺を縄張りと定めてしまった恐怖の肉食怪円盤生物だと知り、昼間から堂々と人を襲い始めたGジャンの危険性を興味本位で人が大勢集まる前に世間に訴えるためにエイリアンマニアの家電量販店店員や伝説の撮影技師を加えて決死の撮影隊を結成する。

最後まで謎の円盤を撮影するという動機がブレないんで進むのでとても気持ちがよい。

終盤、演出と音楽でなんかスッゴくカッコイイバトルしてるみたいな雰囲気出ますが、この映画の登場人物は銃すら用意してない一般人なんで、格好つけて逃げ惑ってるだけです。

Gジャン以外の主要人物もキャラが立っていて良いです。
特にどんなに恐ろしい目に遭っても、例え一度逃げ出しても、決して牧場の馬の世話をあきらめない主人公のOJが大好きです。

劇中のメタファーとか、ツラツラと並べる方が感想が映えそうな映画でも有りますが【知らない猛獣を餌付けすると人里に降りてきて超危ない】くらいしか私は読みとれないので映像から確認できた。

主役怪獣【Gジャン】のスペックや習性などの情報を妄想を交えてカタリたいと思います。
配信で見ましたが、映画ソフトに特典映像でGジャンの生態一部が紹介されてるそうなので購入を考えています。

ここからは適当な性能纏めなのでブラウザバック推奨です。


・名前
【Gジャン】。由来は作中一番のGジャン被害者であり理解者でもある主人公のOJの牧場で昔飼育していた最高の馬から。

・食性
肉を好んで補食する。金属などの硬い物を呑み込んだ場合は後で器用に選り分けて吐き出す。
馬で餌付けされていた影響か馬を獲物として狙っていたが、旗ロープ付きの馬オブジェを間違えて補食し器官に詰まらせた後は人を狙う描写が増えた。

・全長
正確な数字は出ていない。幅はアメリカの田舎にあるデカイ家よりも二周りくらいは大きい。劇中では幅がスクールバス二台分と言われていた。第二形態ではペラペラになるが何倍も大きくなる。
映画のパンフレット等に乗っていたら教えてほしいです。

・形状
第一形態。空飛ぶ円盤(UFO/UAP)もしくは甲羅だけの亀。下部に補食用の黒い穴がある。恐らくは隠れ潜み高速飛行するための形。
第二形態。薄布を重ねたユラユラ蠢くクラゲかパラシュート。何らかの理由で第一形態から変化するが詳細は不明。中央に帯が集まったような四角い板状の緑色の器官がある。
大量に食事をした後にこの形態になるため第一が蛹という可能性。この形態では吸引補食ではなく直接相手に飛び付いて丸呑みにする、獲物を潰すためか第一形態に戻る行動をするので敵と戦うための戦闘形態の可能性。
高速で移動する時は体を畳んで第一形態と似た形状に戻る。

・性格
巨体の割に臆病で慎重だが縄張り意識が強い。
明るい内は雲に隠れるか霧に紛れて行動。狩は夜に行い、縄張り主張の為の奇声を発しても、雲で地上からの視線を遮るように移動する。
餌付けによって昼間から姿を晒して人を襲うようになってしまったことから餌場だと認識した地域では行動が大胆になり凶暴化する模様。

・能力
【自由に空を飛べる】
狭い場所をスルスルと移動する虫のようにスムーズに空を飛行する。鋭角なジグザグ飛行……所謂UFO飛びはしない。
描写からするとマッハは出ているが、高速飛行しながらクルクルと横回転、急上昇、急制動を何の支障もなく行っている。
人が歩くくらいの速度での移動や空中制止。その状態で大雨に晒されても浮力を維持できる。
ジェットやロケットのよう器官は見当たらず原理不明。

【吸引補食能力】
星のカービィの如く空気の渦を伴う吸引で獲物を上空から吸い込む。人は勿論、馬や本物の倍はありそうな馬オブジェも高い位置から楽々補食。
看板や打ち付けられた板も剥ぎ取る威力があり、周囲の物を一緒に吸い込んでしまうが肉だけ選別できるらしく金属や木材などの硬いものが同じ穴から排泄される。
狙って人がいる場所に排泄物落としていると感じる描写があるため攻撃か他者への威圧。縄張り主張のマーキング行為を兼ねているかもしれない。
歯は無いので噛み砕く事は出来ないが内部器官で押し潰す描写あり。それまでは食われても獲物は生きている。
吸引の威力の割に影響範囲が狭いためSFに出てくるトラクタービームや重力制御のような力かもしれない。

【電気動力の停止】
Gジャンの周囲の電気動力(バッテリーも含む)を問答無用で停止させる。
停止させられてもGジャンが去れば普通に動くため強力なレーダー波やEMPのような性質ではなさそう。意図的なのかも不明で謎原理飛行の余波かもしれない。
Gジャンが来ると電気動力が軒並み停止するので非常にわかりやすい。

【雲に擬態】
空中に制止して雲を身に纏うことで擬態する。少なくとも半年間は同じ場所で雲に擬態していた休んでいたと劇中で証言がある。雲がGジャンの巣としても機能しているかもしれない。
雲に擬態しながらゆっくり移動も可能で、最初に遭遇した人物が周囲に霧が包まれていたと証言しているためGジャン自体が雲を産み出すか、周囲の水分子を操作可能なのか、これも重力制御などの類いかもしれない。

【雲の上から地上の獲物を捉えらる視力】
夜であろうとも馬や人を認識して追跡できる。光を見ているのかエコーロケーションなのかレーダー波なのかは詳細不明。
少なくとも馬のオブジェを馬と間違う、視線に敏感、目撃者を積極的に狙う習性があったり、建物に隠れたり視線を外した獲物の追跡を止める描写があるため目を持つ動物に近い視界なのかもしれない。


肉食怪円盤生物Gジャンはこんな感じの生き物です。

NOPEは、色々と詰め込まれているようですが、基本的に大きくて、素早くて、人を食う生き物に翻弄され立ち向かう主人公達を描いたシンプルにモンスターが怖い映画なので私のような人でもめっちゃ楽しく見れる映画です。

音楽も良いし、強大なモンスターに襲われ、立ち向かう主人公達の恐ろしくも勇ましいcoolな画が満載。

ちょっと浮いている気がしましたが、AKIRAの横滑りバイク止めなどのオマージュもあります。
ただの既視感かもしれませんが、クウガの印象的なバイクのシーンっぽいのや、ウルトラマングレートのUF-0っぽい描写もあり、そういうサブカルが好きなのかしら?と疑問を覚える監督がなんだか好きになりそうです。

この監督の他の映画は見てませんけども。


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