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「プロジェクト遂行力」は鍛えられる能力だった件について

しかも割合筋トレチックに鍛錬の蓄積で遂行できるものの量と規模が増すっていう。

10年前のとりあえず内定ゲットしてインターンして、たまに睡眠時間の設定しくって豪快に寝坊して遅刻してた(※ダメです)頃の私に、

「昼はディレクション業やってて、夜は個人プロジェクト運営したり執筆したりしてんねん。しかも夜の部も収入ある」

と伝えたら「怖い……その意識が怖い……」と普通に震えそう。(注:昔のとうせは意識低い系)

10年もディレクション業真面目にやってるとこうなったりするんですよ……まぁ、何を隠そう、私が一番ビックリしてるんですけどね。

正しく鍛えたディレクション能力は横展開しやすい

「ディレクション能力」というのは、下記のnoteでも書いたことがあるんですが、業務そのものは不定形なんですね。

とはいえ、どんな現場でも共通しているのは下記3点。

・作る対象物(サービス・アプリ・ソフトetc.)に向き合い
・対象物を取り巻く人間関係を調整
・対象物を作るのに必要な決めごとを漏らさず、確実に決めていく

したがって、この3点を正しく理解し、実現に向けて尽力している限りにおいては、ディレクション能力は鍛えられます。さらに、実際に鍛えた能力も次の案件へ横展開可能です。

だって結局どんなプロジェクトにも人間関係はつきものだし、決めるべきことが人々の間の、宙に浮いて落ちていくことは日常茶飯事だからです。このタスク担当者が不在の状態を「ボールが落ちてる」「お見合い落球」と表現し、「今誰のボールなの?」という問いが出るくらい日常茶飯事なんですよ。

あと、お見合い落球するディレクターは結構多いから、球を正確に拾えるだけでも評価上がる。これもマジ。

そして、最初の案件が一番苦しく、しんどい

ディレクションで一番大変なところは、自分よりも経験がある他ロールの人に対して、決定の責任を負うことです。こればかりは、最初の案件で完遂するのはほぼ無理です。なにがしか失敗します。トラブルも起きます。プレッシャーもすごいですし。

更にいうと、ディレクション業ができるかどうかの最初の分かれ目は、この「決定の責任を負う」プレッシャーを飼いならせるかどうかです。初回でこのプレッシャーに強いショックを受けて立ち上がれなかったり、次回以降プレッシャーを飼いならせない人は、ディレクション業を辞めていきます。

私が最初の案件でとった突破方法はちょっとだけ得意なことをやりきるでした。もうね、できることがなさ過ぎてこれしかできなかったのが実情なんだけどね。

とはいえ、これの繰り返しで複数社で通算10年ディレクション業で生存しているので、あんまり間違ってないかな?という気もしたり。

実は未だに「めんどくさい→やるぞ!」を繰り返している

そして、これを言ったら驚かれる気もするんですが、未だに仕事でキックオフしたり、何かを頼むときには、気合いれて自分を奮い立たせている瞬間があります。

「はい、やるよ!今日、これだけはやるよ!」と脳内のおかんが急き立てるんです。そうやってなんとか仕事して生きてます。

ただ、そういうダサい内情も、職場でいちいち説明しなければバレないもんで、普通に仕事は回ってゆくのがちょっと面白いもんです。対面でも意外とバレないので、フルリモートなら余計にバレない。

まぁ、意識低い系だからね基本。できれば日向でコーヒーとともに好きな本でも読んで、猫吸ってたいわけよ。でもそれだけじゃ生活できないから脳内おかんを飼って仕事してんのよ。

ついには、持ち上げられるバーベル=抱えられるプロジェクト量が一気に増大する

そうして、脳内おかんに急き立てられながら、ちょっとずつ「次のプロジェクトで新しいことをやる」を繰り返すと、気づくと昔には到底できなかったであろう量の仕事と責任を抱えていても普通に生活できていることに気づいちゃうわけです。

そしてなぜか普通に仕事してるのに「ちょっと暇」と感じるというよくわからん状態まで発生するわけです。自分でも何言ってるかわかんなくなってきたけど、本当にそういう状態になったんですよ数年前。

私の場合は、仕事の質も変えつつ、その「ちょっと暇」を飼いならす手段として個人プロジェクトを徐々に始めていったのですが、「ちょっと暇=夜や休日」の中に詰め込める量もこの2年ほどでびっくりするほど増えてしまい、夫さんから「いつ休むの……?」と素で聞かれるほどになりました。

そしたら最近は夫さんも横で自分の個人プロジェクト(本業でゲーム作ってんのに個人でもゲーム作ってる)やるようになっちゃって、2人でyogiboのPCクッションの上に個人PC載せて並んで作業するっていう謎の意識高見沢状態になってて「こんな夫婦に誰がした」状態です。もはや、ITmediaにでも寄稿すんのか?ってね。

(注:ITmediaは就活の時、選考がかなりいいとこまで行っており、某社と2択で悩みました!Twitter就活楽しかったです!その節は本当にありがとうございました……!)

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