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『FROSTPUNK/フロストパンク:ジェネレータ跡に残された手記より』①

※この記事は都市開発ゲーム「FROSTPUNK」の標準的なプレイ日記です

スチーム文明隆盛期の19世紀末。世界は大寒波に見舞われた。気象学者の予測通り世界中が突如氷雪に覆われ平均気温マイナス20度の世界へ変貌したのだ。まず滅びたのは赤道直下の国々だった。緯度を問わず平等に死の寒波は訪れ防寒の備えのない国々が消滅した。
冬に備える必要がある北方に位置し寒波を予測していた我がロンドンは幸運である。大覇権ロンドンは大陸へ複数の蒸気ジェネレータを建築しシェルター:ニューホームの準備を進めていた。
だが、死神の指はあまりにも早くロンドンへ到達する。我々はわずかな人数と共にロンドンを離れクレーターに囲まれたジェネレータ跡地へたどり着いた。我々はここで生き延びねばならない。

1冊目の手記

ニューホームへ入植した我々を出迎えたのは物言わぬ巨塔《蒸気ジェネレータ》である。ジェネレータは石炭を燃料に熱を放つスチーム文明の基盤であり他の設備とジョイントすることで様々な機構を作動させることができる。

まずは、このジェネレータを起動させて熱を得る必要がある。私は、【手当たり次第】*1に【木材、鉄、石炭の採取】*2を指示した。

*1 サバイバルの基本は選択と集中である。目の前の素材ではなく優先すべき資源を見極める必要がある。
*2 基本素材は平均的な需要があるわけではない。鉄は将来的に必須だが現時点で体を温める役には立たない。

労働者は雪を掻き分けながら採取場所へ赴き木製クレートや鉄塊を削り始める。石炭も同時に採取を始めるがジェネレータを起動する前に日が沈む。スチーム文明でぬくぬくと保護された労働者は【8:00-18:00】*3の間しか働かない。

*3 労働時間については法律で【緊急時24時間労働】を設定することができる。24時間労働を可決すると、次は条件を緩和した【常時14時間労働】法案を通すことができるようになる。

夜間、起動しないジェネレータの付近に身を寄せ合う人々。マイナス20度の吹きさらしは容赦なく人命を掠め取ってしまう。

凍死、凍死、凍死、凍死、凍死
 凍死、凍死、凍死、凍死、凍死

住民の多数が朝を迎えることなく死亡した。

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8:00業務開始。人々の顔は【絶望】*4 と【不満】 *5 で塗りつぶされている。減った人手を集中して石炭を掘り進みジェネレータ点火に成功。テントを用意して当座の住処を確保する。

*4 希望にあふれていると将来を見越した計画が立てやすく法律を可決しやすくなる。希望を失うと人々は自殺し始め不満が高まり場当たり的な行動をとるようになる。
*5 不満が高まると暴動が発生し治安が悪くなる。暴動が頂点に達するとあなたは追放されゲームオーバーへ直結する。住民の要望を叶えることで不満は解消される。

住民からの要望は多い。テントが足りない。病院を作れ。寒さ。【重度凍傷】*6 への対処。寒さ。ロンドンからの移住の途中で生き別れた家族と連絡を取りたい。そして、凍死した死体がジェネレータの熱によって腐り始めたという報告が重なる。

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*6 重症患者を救うための切断手術法案、労働力にならない患者を収容するための介護施設法案、スチーム義手で労働力として復帰させる法案、重症患者をトリアージで即死させる法案、等、重症患者の人命に関係する法律は多い。死亡者が出るたびに希望が失われるので「死なせない」は最重要課題である。

とりあいず、住民の要望を叶えることを【口約束】*7 して希望を持たせる。だが要望を叶えるためにはあまりにも時間が足りない。私の口約束を見かねた住民がアドバイスをしてくれた。

「人々にとって最高の解決よりも最善のスピードが優先されます。」

緊急で議会を開き【緊急24時間労働】の法律を可決する。人々は不満の中、生存のために勤労を開始するようになった。

*7 口約束をすると希望が瞬間的に増加するが大言壮語するほど実現ハードルは高く、公約不履行は不満を高め追放へ直結する。住民の声に耳を傾け不満をこまめに抑えていくのが肝要だ。

だが、過労死、凍死、自殺。24時間勤労によって労働者が次々と倒れていった。死体は野ざらしのまま病毒をまき散らし、労働者は入院できれば幸運なほうで市街地には入院ベッドが空くのを待ち続ける怪我人達が並んでいた。

【正式な埋葬】*8 の法律を可決するまでの間に人々に不満が蔓延しついには寒さに対する怒りが爆発。暴動がおこり私はキャプテンとしての任を解かれることになった。

*8 サバイバル環境なので死は避けられないが死体を放置することは文明社会の崩壊を意味する。墓地への埋葬や雪洞への移動等の法案によって社会の在り方が変わってくる。

死刑は免れたが【追放刑】とは病気をまき散らさないように辺境で死ねという意味に他ならない。ここでペンを置き、この手記を次のキャプテンに託す。

【あなたは追放された】

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2冊目の手記

3冊目の手記


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