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『牧竜』総合目次+用語解説

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よく来たな。お望月さんだよ。
俺は満ち足りている。ずっと心の中で付き合ってきたやつらとの長い旅路が終わり、彼らをようやく眠らせることができたからだ。

この記事では各エピソードへのリンクとなんらかを記したい。なお、本作はUltima Onlineと世界観設定を一部共有しているが社会情勢等はオリジナルの設定の方が強いのでご注意いただきたい。誰も信じるな。

『牧竜』全五話(一話800~2000文字弱)

ジャンル:和風プレデター、不遇スキル無双、真の男

『牧竜』壱

キナは牧羊家だ。非戦闘職は荒事は行わないので戦場でまどろむ。

『牧竜』弐

妖怪が出現する街道を歩む、キナは牧羊術で化けキツネを暴き部隊の信頼を得る。

『牧竜』惨

ついに標的の飛竜を発見し鮮血が舞う。

『牧竜』四

激しい戦いの中でキナの牧羊術が成長していく。

『牧竜』伍

ついに"名誉の戦い"に決着がつく。

【参考図書】『ヒリュウとマロ』

大元のin Game小説。UO本で流通させるための(文字数や改行の)調整が死ぬほど入っている。本作『牧竜』はこれのディティールアップ版リライトに位置する。当時はとにかく脳内映像を出力するので手一杯であり、描き切れなかった人物の供養をしたかった。供養できたかな。

以下作品解説です。作中で説明を排した部分の補足を含みます。世界観把握の一助になると嬉しいです。

主な登場人物

【仙衛門】(剣豪/
達人を超える「剣豪」の称号を持つ豪胆な上級侍。大よそ武士として備えるべき全ての素養を備えている。妻帯者。

【甚五郎】(影/忍者
忍びの技を極めた「影」の称号を持つ初老の忍者。姿勢が良く執事めいて大名の傍に立つ。そろそろ引退をして結婚したい。

【麿/マロ】(大名/侍)
誉国の有力貴族である大名の一人。貴族の習いとして高度な武士道と戦術を叩き込まれているものの生来の柔和でいやらしい性格により実力が発揮されたことはない。意外と仙衛門とウマが合い主従を超えた飲み友達。

【小姓】(年季契約/小間使い)
年季契約で雇われている小間使い。主人に対しては絶対服従であり何らかの封建主義的なにおいがする。

【荷運びのラマ】(ペット/荷担ぎ)
ラマ大好き

【キナ】(フリー/牧羊家)
森林都市ユー(櫟市)の出身だが戦災により両親を亡くし「妖精の森」に住む祖父の元へ預けられ牧羊術を身に着けた。後に誉国で「望月樹奈子」の名を授かり現地の音楽を身に着ける。 →その後のキナの行く末


物語の舞台

戦乱の地【徳之島諸島】
誉国と勇国による内乱が続く島国。ミステリアス武術【気(Ki)】を操る侍と忍者の国だが、魔物に浸食され始めている。

【誉国】
名誉を重んじる武士の国。礼節を最重要視するため何事にも鈍重である。

【勇国】
武勇の力を重んじる武士の国。礼を知らず残虐さを美徳とする。

【禅都】
かつて誉国と勇国を束ねて統一国家としていた頃の首都。誉と勇のバランスを取ることに誠実に向き合う「禅」思想の中心地だったがミカドが失われたことにより急速に荒廃し再び戦乱の世が訪れた。

術/技

【電光石火】
武士道の基本技、高速で刀を振り下ろし装甲をものともしない一撃を放つ。

【居合】
敵の呼吸を読み接触寸前に刀を抜き放つ攻防一体の構え。

【神経破壊】
木刀を用いる高度な技術。斬撃ではなく浸透する打撃によって末梢神経を狂わせる。

【威張り
武士道を極めたものだけが放つ、竜の火焔や魔術をも退ける裂帛の気合。

【分身】
己の分身を作り出し身代わりとする。

【外功】
気を込めた拳を叩き込む。助走により威力が加算される。

【毒矢/手裏剣】
誰が使っても一定の効果を得られるが命中率は吹き矢やホルスターに収納した忍者の技量に左右される。

【牧羊術】
動物や魔獣を好きな場所へ移動させる、あるいは自身を追従させる技術。戦闘力は全くないが攻撃が当たらなければなんということはない。スキル取得者は全人口の1%にも満たない。

妖怪/魔獣

【河童】
水辺に住まう両生類めいた肌質を持つ妖怪。額に備える皿は換金素材となる。

【死番蟲】
内乱により戦死者が増えすぎたため森の掃除屋が巨大化して生きている間から掃除をするようになった。

【憑狼】
複数の悪霊が取り付いて発狂、巨大化した二足歩行の狼。悪霊が増えるたびに首が無数に生える。

【風獣】
三体で行動することが多い風の属性を持つ精霊の一種。

【雷獣】
風獣が巻き起こした風により呼び出される雷の精霊の一種。

【化け狐】
魔力を帯びた狐。人間に化けて誘い込み旅人を食らう。長寿の狐は人語を操るようになり国家の中枢に居座ったこともあるとされる。

【飛竜】
滑空用の翼を持つ二足歩行の竜種。森林生態系の頂点。幼いうちに調教を施すことで侍の乗騎とすることも可能。

書いた人の感想

なるべくUO的なメタ描写を排したかったんですが終盤はシステマチックになっていたので反省したいところです。少々展開に不自然な点があるかと思いますが「実際にそうなんだから仕方がない」という開き直りもありました。

書いていて一番楽しかったのは人物の魅力がにじみ出る第二話です。キツネちゃんもかわいい。(in Gameではキツネもペットにできます。カワイイよ)

感想などありがとうございます。ハゲみになりました。
(急にオススメしてきたそこのあなた!! ありがとう!!!)

いじょうです。


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