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小説「天才感染症」人類 vs.知性きのこの仁義なき戦い

世間では「タケノコ vs. キノコ」の血で血を洗う争いが収まらないそうですが、今日は人類 vs.知性きのこの生存競争「天才感染症」の話をします。人類はこの先生きのこることができるのか!?(きのこるって言いたいだけ)

ダメ絶対!! あやしいキノコ!!

感染する「天才」

21世紀。未だ未開地が残るアマゾン川流域に異変が起こる。それまで科学や他言語に触れたことがないような現地人が瞬く間にそれらを習得、天才的知能を発揮するようになったのだ。同時期に現地を訪れていたきのこる先生(菌類学者)ことポールは麻薬カルテルの襲撃を受けてアマゾンを彷徨い奇跡的に一命を取り留めアメリカへ移送される。そして彼もまた、元々優れていた頭脳が加速され、さらに天才的な知性を発揮するようになっていく。

そんな兄の様子をいぶかしむ弟のニールは、アメリカ国家安全保障局(NSA)の採用試験を奇跡的に突破。世界を監視する立場を天職として活躍し始める。そんな中、南米を中心とした知性の加速と比例するように政情不安と過剰な自然保護意識の高まりが感染していることに気が付いてしまう。

世界は何か目に見えない存在によって支配されようとしているのではないか。果たして、その魔の手はアメリカにもひそかに忍び寄ろうとしていた。

世界最大の知性生物「きのこ」

世界最大の生物をご存じだろうか?ジャイアント馬場? 地平咆メレ? 象さん? クジラさん? 否。懸命な読者諸兄はすぐにピンと来るであろう。
正解は菌類、つまりきのこである。
菌類は大地に根を貼り数km~数十kmの個体を形成するといわれている。それぞれの端末を地表に表出させ胞子をふりまき間接攻撃で生息範囲を広げる。生物として当然の営みを行うのだ。生息範囲の広げ方は多岐にわたり、寄生や強制(冬虫夏草やゾンビキノコ)のみならず「共生関係」を築き上げるパターンも存在する。今回はその魔の手が人類にまで到達したという寸法だ。きのこは人類を操り何を成し遂げようとしているのか。

アルツハイマー寛解の罠

きのこは最初期はコカイン達を中心に蔓延し、やがて最速範囲を都市部に広げ「スマートドラッグ」の原料として米国内へ進出していった。「合法、安全、知性アップ!」若年層を中心に瞬く間に広がったスマートドラッグはやがて国家の中枢まで到達する。

そして、実は南米できのこに寄生されていたことが判明したきのこる先生も知性キノコの隠された効果を発見する。それは「胞子が破壊された脳細胞を模倣修復してアルツハイマーの特効薬となる」ということであった。若くしてアルツハイマーに倒れたポールとニールの父親はきのこの移植によって寛解、アルツハイマー以前の(それ以上に鋭敏な)頭脳を取り戻した父親は快活になり繁殖行動を繰り返すなどのハッスルマンへ変容してしまう。しかし、これらの効能は知性きのこ繁殖のための罠であった。

果たして、知性きのこの目的は? 黒幕の存在は? 天才性を手に入れた人類の未来は? 驚愕の下巻へ続く!!

クチガメー!!

さて、ここまでのあらすじを読んだ皆さんにとっては、ある作品を想起せざるを得ませんね。そう「恐怖の口が目女」です。つまりクチガメは国際基準のSF。みんなも読もうクチガメ!!

古代日本、森に落ちた隕石を調べに訪れた村で一番のバカモノが森から帰ってくると知性ピカピカの好青年へ変貌していた。彼はクチガメ様によって天才的な知性を得ていたのだ。そして彼らは繁殖を開始する。

竹書房め、やってくれたな!!

なんとこの作品はKindle unlimitedで読める。
あれ、マイクラ小説 と同じ竹書房じゃないかー。
Kindleに力入れてるのにまんまとはまっちまったー。オススメです。

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