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全米天下り選手権『アメリカン・ゴッズ』(2017年~のドラマ)

よくきたな。お望月さんだよ。
今日はおもしろい「奇妙な」連続ドラマである『アメリカン・ゴッズ』について書く。シーズン2が開始したばかりなので、すぐに追いつけるよ。

手軽な視聴方法はアマゾンプライムビデオだ。第一シーズンは全8話なので、比較的気軽に観ることができる。かなりRの高いレイティング(R2019くらい)なので視聴者側の良識が問われる。リビングで家族そろってみる場合は注意するように。

あらすじ

アメリカ大陸には様々な民族が渡ってきた。同時に彼らの信仰する「神々」もアメリカ大陸へたどり着き、そこへ天下って人類と近い姿で長い時間を過ごしてきた。

西暦2000年代。アメリカ大陸の新興勢力図は塗り替えられていた。古式ゆかしい神々は歪められ、電子技術(テクノロジー)、放送媒体(メディア)、地球一体化主義(グローバリズム)が崇拝される時代がやってきた。彼ら「新しい神々」は「古き神々」に対して、我々の軍門に下り、共に共存共栄しようと声をかけてくる。

しかし、古き神々は反抗し、ここに信仰心を獲得するための「戦争」が勃発する。

主な登場人物

シャドウ・ムーン
カジノ強盗で逮捕され保釈寸前に妻が事故死をして早めに釈放された男。本名。

ローラ・ムーン
シャドウの妻。交通事故によって死亡。元エンジェルウォーズ。

ウェンズデーさん
まるで詐欺師のような老人。老獪な手練手管でシャドウを用心棒として雇い入れる。新しい神々へ対抗するべく古い神々を陣営に組み込むためにシャドウと旅をする。

レプラコーン
ウェンズデーさんの配下の髭の男。無尽蔵にコインを生み出す黄金体験の持ち主。超常的な幸運のコインを1枚だけ所持している。

見どころ

・各エピソードに挿入される「様々な民族が北米大陸を訪れる神話」や「死生観」の映像が魅力的。
・著名/無名な神々が受肉した状態で出現。彼らの特性に合わせたビジュアルを楽しめる。
・うすぎたないおっさん。
・過激な暴力&性描写。(第一話から全力でアクセル踏み込んで事故っている)
・1シーズン通して描かれる壮大なシナリオ。
・信仰の多様性を説得力のあるビジュアルで描写。

こんな人にオススメ

・なんかすごいものがみたい。
(ぼくはいま何を見せられているんだろう)体験が好き
・なんかSBRっぽい
・なんかエリア51っぽい
・なんか胎界主っぽい(マツモトキヨシさん談)
・あーっ!おまえ、そんな!尊い!感。
・神とは宗教とは……テクノロジーとの相性とは……イルカとは……

この場でのネタバレは避けたいと思います。
決して、爽快だったりわかりやすいアクションがあるわけではありません。物語も難解だし、むしろ不快感を感じる可能性があります。それでも『アメリカン・ゴッズ』はおもしろい。

まずは第一話をどうぞ。

このエピソードにあらゆる要素が詰まっています。超イカすオープニング映像だけでも見てほしい。ズンドコズンドコズンドコズンドコ。
宇宙服を着て磔にされているあの男はいったい何ストなんだ。

むしろ全容を把握してからの方が楽しめるかもしれないので発売元の解説を読んだ方が入りやすいかもしれません。

オススメです。




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