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『バーフバリ王の凱旋 -完全版-』【LIVE ZOUND】

ついにこの日がやって来た!
『バーフバリ王の凱旋 -完全版-』
今度は【LIVE ZOUND】で鑑賞だ!!

そんなわけでやってきました。チネチッタ川崎。劇場内はデップーに占拠されておりありとあらゆる映画にウザ絡みをしていきます。

【LIVE ZOUND】専用シアターの入口にもデップー推しのパネルが山ほど設置されていてバーフバリとの親和性の高さをアピールしてきます。

この写真を載せたら人気が出ました。おまえらイイネしたんだから行けよ! 好きです川崎愛の町!!

そんなわけで感想の主文を後回しにしていますがややネタバレ含む(配慮はする)ので、楽しそうな雰囲気を感じたら早めに劇場へ足を運んでほしいなーというのが本音のところです。

だいじょぶかな?そろそろいくよ?

『バーフバリ王の凱旋 -完全版-』【LIVE ZOUND】なぜ、今観ない?

よくきたな。おれは毎日何かの記事を書いているが誰にでも読んでもらうつもりはない。おまえを燃やすための何かを集めるものだ。今日は人類のための極上のエンターテイメント映画の話をする。(逆噴射節おわり)

完全版のFilmarks感想はこちら(ネタバレなし)

完全体になった神話を見よ!

「完全版」は2017年末から約半年にわたってロングラン公開された『王の凱旋(国際編集版)』のオリジナル版だ。約26分の追加映像と待望のエンドロールを含むのでほぼ新作と言って良い作品となっている。

俺は「強くてニューゲーム」で行く

「映画を見るときには事前情報を入れ過ぎないほうがよい」金言ですね。しかし、今回は知らんぷりするにはのめりこみ過ぎた状態だったので完全にフル装備で戦場へ降り立つことにしました。

今回の鑑賞パラメータ

レベル:30(一週目の上限レベル。 周回するとトゥルーマヒシュマティモード、応援上映をするとウルティメイトマヒシュマティモードが解除され上限レベルが上がる)

装備した概念

①悪役の方に肩入れして必死に応援する「バラーラ期」
②重臣セートゥパティの視点を借りた「セートゥパ史観」
③悪党の食卓に置かれたバナナに注目をする「バナーナ期」(過激派)
④クマラを観ただけで泣く重度の「クマラ期」
⑤常時お祝いおじさんの姿勢を保つ「キープオンお祝いおじさん」(穏健派)
⑥ユリイカで仕入れた、バーフバリ(作品)のマスター音量が通常映画の3倍であることに苦労したというエピソードを踏まえた「音響効果の人おつかれさま期」(劇場派)
⑦ユリイカで仕入れた、バーフバリは《国民の甥》と強硬に主張する「甥っ子カワイイ理論」(異端派)
⑧エンドロールが存在するということを知り涙をこらえる「エンディングまで泣くんじゃない」
⑨開幕前にパンフで観てしまったエンドロールで会話をする「アイツの正体」

装備を固めてもダメなヤツはダメ

ここまで概念をフル装備していいえば大丈夫だろうと安心していたら【LIVE ZOUND】音響で殴られて泣いた。冒頭の謎の無言クレジットの沈黙に耐えられず「ナニコレ」とつぶやいた客に吹いた。協力会社の「LUX」にシヴドゥの滝ヴァッサーを思い出して吹いた。追加された絶妙のギャグや泣かせに泣いた。

ことごとく耐性の穴を突いて殴ってくるバーフバリ完全版。ぼくたちが今まで戦っていた相手は全力ではなかったというのか……!?

特に今回は【LIVE ZOUND】がやばかった。緊迫したシーンの環境音や背筋が粟立つようなクライマックスの迫力が段違い。 バーフ!! バーフ!!

可能な限り、足を運べるのであれば【LIVE ZOUND】がおすすめです。マジでよかった。

注目ポイント 3点

「国際版」と「完全版」の細かい差異は数えきれないので、とりあいず以下の3つに注目していきたい。

・恋情感マシマシのクンタラ王国編
・イケじじい度とクソじじい度が倍増して愛らしくなったKTP
・陰謀渦巻くビッジャラデーヴァ

恋情感マシマシのクンタラ王国編

アマレンドラ・バーフバリがシヴドゥと名乗るシーンや愚鈍ぶりが増加。デーヴァセーナが牛で轢殺して怪我をさせてしまったシヴドゥへの謝意と心惹かれつつある恋情のこもった歌とダンスシーンが追加される。さらにアマレンドラがカッタッパに恋愛観を詩的に語るパートやクマラの明確な嫉妬が追加され人間ドラマの深堀りが進んだ印象だ。

イケじじい度とクソじじい度が倍増して愛らしくなったKTP

こんなクソじじいと諸国漫遊記なんてしたくないよママン。マヘンドラがシヴァガミに文句を言った理由がよくわかるようになっている。カッタッパはとにかく小言がうるさい。詩情を読まない。なんでも先回しして手伝おうとする。王をホメ過ぎ。ヤバイカワイイ。クソじじいとが大幅増で人間的な魅力がアップ。特に塩コショウ関連の話題がかわいらしくて、俺は完璧にKTPが剣を抜いたら群がってきた生娘と化した。

そして、物語も終盤。とある仇敵と決着をつけるために王宮へ飛び込んだKTPはある決断を......。 イケじじいすぎる!! 齢80を超えて今なお現役のKTP!!KTPのKTPによる因縁への決着!!! 

しかし、これを国際版に組み込むとそれなりに尺や描写が必要になるので国際版の編集は英断だったと思います。 やっぱ国際版も面白いんだよ。完全版とは上下関係ではなく兄弟。SSR監督の言葉がよみがえります。

陰謀の死神と化したビッジャラデーヴァ

「国際版」との違いを最も強く感じたのがビッジャラデーヴァの扱われ方でした。 やや情けない小心者ゆえの残忍さを持つ息子にも見下げられる卑屈な暴君という印象は薄れ、狡猾で抜かりのない死神として生命を刈り取っていく役割を担う。

「完全版」では、何かを思い悩んだり、謎のねちっこい視線を送ったり、懇願したりとクマラとの絡みが微妙に増加。短いシーンながら「明確な意図」をもって長期間にわたりクマラを重要な役割を果たす若者として見守ってきたことがわかります。

そしてバーフバリとバラーラデーヴァという大きな対立軸に加えて浮かび上がってきたもう1つの対立軸。完全版は重心が少し違うので慣れているものほどオオォオッ!?ってなるかも。

おそらく「完全版」以降ではダイヤ改正があり、#ビッジャラ期 が急行停車駅になることでしょう。

未来へ

公開直後なので多くは語りません。ぜひ劇場でウォッチしてください。
(鑑賞直後の感想はTwitterのつぶやきをチェックしてね☆)

人間ドラマが濃厚になったので、可能な限り『伝説誕生』は見ておいてほしいところ。 「命の河」の重みがかなり増すと思いますし、待望のエンドロールは超ボリュームで多言語国家のスタッフの厚みを思い知らされます。

ありがとう、バーフバリ。

ありがとう、SSR監督。

ありがとう、配給会社ツイン。

ありがとう、バーフバリ激推しツイッタラー&ノートパーソン!!

ありがとう、クリスマスに突然WOWOWでバーフバリを発見してライブで観て日付が変わるまで身じろぎせずに観終わった勢いで王の凱旋を観に行くことを決断した自分!! この映画を発見した自分をほめてあげたい。



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