「異能例外少女イレギュラー稀ッ!!」
超次元主観性アドバルーンが上空(つまり地上に最も近い)を飛び回り視界の左へ抜けて右から出てきた。
「ようこそ!ここはアブノーマルシティ。超常能力が蔓延して異常であることが常態化した飛空都市さ!さぁ君も普通市民登録をしよう!!」
「だから、僕は登録を弾かれたんだってば」
ぼくがそう応える前に感情察知によってアドバルーンは実在性を希薄化させて他の新入りの視界へ移動していた。この都市へ出向となってはや2年。異能を持たないぼくはいまだにヒヨッ子のニュービー扱いだ。
1年前にア