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アジアのクリエイティブカルチャーやマーケティングの最新の動向について、月イチで配信するニュースレター "ubies Newsletter" に掲載されたコンテンツを、noteでも…
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2021年12月の記事一覧

アジア5ヶ国のクリエイティブカルチャーを振り返る Looking Back 2021 - 日本編 庄野裕晃

クリエイターオリエンテッドな世界 2021年は、あえて小さい規模で、やりたいことを自由にやっている人達から目が離せない年だった。その中から、国際アートフェアのUNKNOWN ASIAの運営を共にしてきた3名の、インディペンデントな活動を紹介したい。 私と一緒にUNKNOWN ASIAを立ち上げた谷口純弘さんは、長年勤めたラジオ局のFM802から独立後、ubiesでも活躍頂いているクリエイティブコーディネーターの笹貫淳子さんとタッグを組み、chignittaを立ち上げた。大阪

アジア5ヶ国のクリエイティブカルチャーを振り返る Looking Back 2021 - 韓国編 Woochi Jeon

2021年のソウルはビッグウェーブ 2021年のアート、カルチャー界における最も大きなイシューと変化は、当然、コロナが長期化するに従いなくなった、あるいは新たに生まれた様々な変換点にある。 しばらくすれば過ぎ去ると思われていた多くの事が日常となる中で、絶対変わらないと思えた巨大ギャラリーから、最も若い革新的なカルチャースペースまでが、各々の生存方法についての探究を拡大している。 2021年、大部分のアート、カルチャー界は、非対面形式での活動に慣れつつある。受け取る側

アジア5ヶ国のクリエイティブカルチャーを振り返る Looking Back 2021 - タイ編 Tik Santi Lawrachawee

2021年12月 - 2021年を振り返る パンデミック渦中で花ひらく創造性のスペース 2020年初め、タイのクリエイティブ産業は新型コロナウイルスの大流行で困難に直面しているように見えた。雇用は激減し、イベントや展示は延期、またはキャンセルになった。教育は完全にオンラインに移行した。学校や大学には人がいなくなり閉鎖となった。そこにはクリエイティブな機関も含まれた。一時的に休止したところもあったが、完全に閉鎖したところも多かった。 私自身はこのパンデミック中に、グルー

アジア5ヶ国のクリエイティブカルチャーを振り返る Looking Back 2021 - インドネシア編 Ignatius Hermawan Tanzil

発見と放棄の旅 構築し、形にする。 自分の目標を再評価する。 ありのままの自分をより正直に測り直す。 自分の運命を生きることを学び、より誠実になる。 - vitarlenology パンデミックがすぐに終わるのであれば、解決されるべきすべての事はすぐに解決しなければならない。なぜなら、パンデミック後の生活は二度と同じものにはならないからだ。"日常"は新しい形になるだろう。 1.パンデミックの影響で、アートの世界は真空状態になっている。オンライン活動が期待通りに機能してい

アジア5ヶ国のクリエイティブカルチャーを振り返る Looking Back 2021 - 中国編 Eric Zhu

中国では2021年に入ってからも、パンデミックの影響で厳格な管理体制が続き、市場も未だ不確実な状態だ。誰もが長期的になることを見越し、この状況に順応するための新しい方法を見つけるべく動き始めている。 このところ中国は、オフラインの活動やイベントを開催できる世界でも数少ない国のひとつとなっているが、中国本土のアートマーケットにおいてもかつてない程の注目を集めている。代表的な事例として、成熟した現代アート市場である上海で、多くの国際的なエキシビジョンやアートプロジェクトが開催

愛される存在でいるためには - ubies 庄野裕晃のコラム

"summertime"がTikTok東南アジア各国の利用楽曲1位となり、"TikTok流行語大賞2020ミュージック部門賞"を受賞した、注目のポップスバンド evening cinema。SNSスタンプDL数5億を超えるキャラクター "うさぎゅーん!"とコラボしてIPビジネスを展開するなど、領域を軽やかに超える自由な発想でevening cinemaを売り出すのは、所属レーベルAno(t)raksを傘下に持つ、グリッジ株式会社代表の籔井健一さんだ。 中国深圳で開催される世

いま日本に紹介したいアジアのクリエイターを毎月ピックアップ!11月のProspectiveは🇹🇼 紅林 ( ホリー )

選者 : ann 高毓安 のコメント : 「イラストレーター ?どんなキャラクターを描いているの?」と聞かれることがまだまだ多い、台湾のイラスト事情。そんな中、今回ご紹介するのは紅林( ホリー )。イラストレーションの可能性を無限に感じさせてくれるクリエイターだ。 紅林の作品を初めて見たのは、2016年頃。台北の中山区にある映画館"光點台北"に併設された小さな書店だった。大小さまざまなココナッツの木のモチーフが壁面に展示されていた。バッグにプリントされていたり、壁に小さく

アジア5ヵ国から届いた11月の越境ニュースキュレーション!クリエイティブカルチャー、マーケティングの最新情報 ( 2021 )

🇹🇭 タイThe Messenger Through The Twilights 👉 News 👉 VIRTUAL ART EVENT Summary : "The Messenger Through The Twilight( 黄昏を通り抜けたメッセンジャー )"は、タイの現代陶芸アーティスト5人( Piyachaiwut、Aor Sutthiprapha、Mo Jirachaisakul、Eiair )のグループの展覧会だ。キュレーターのManipa Chaiwa