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「このまま大企業での経験しかないと40代になったときに後悔しそうだと思った」ビジネスとエンジニアリングの間を越境していくフロントエンドエンジニア

Ubieで活躍する女性メンバーにフォーカスを当てるインタビュー企画、Women at Ubie第3弾。

今回のインタビューイは…

金野 淑恵 さん
フロントエンドエンジニア
大学卒業後、大手印刷会社のIT部門にてデジタルコンテンツの開発やテクニカルディレクションに従事。転職後はグルメアプリの開発にフロントエンドエンジニアとして携わり、Ubieへ。
現在は、Ubie上のアプリケーションにパーソナライズ機能を提供する共通システムを開発。

Tech業界およびスタートアップにおける女性比率はまだまだ低い中で、Ubieでは様々な施策を通して女性リーダーシップ比率30%を目指しています。(詳しくはこちら

美大からWEBの世界へ

学生時代は美術大学の芸術文化学科に所属し、そこでデザインやアートのプロデュースやディレクションを学んでいた中で、WEBサイトを作る楽しさに出会いました。その流れで就職もIT系に絞り、大手印刷会社のIT部門へ入社しました。

入社当初はもともと興味があったFlash関連のコンテンツ制作に携わっていましたが、Flashが下火になるにつれ、JavaScriptなど他の技術に専門領域を広げていき、今でいうフロントエンドエンジニアの仕事へと移行していきました。

その後カカクコムに転職、食べログ事業部でフロントエンドエンジニアとしてシステムのリプレイスやフロントエンドチームのリードなど計6年ほどやっていました。Ubieのことは食べログの元同僚が何人か転職していたのでなんとなく知っていたのですが、産休・育休中にそのうちの一人に声をかけてもらい、転職につながったという形です。

組織やカルチャーに力を入れている点に興味をもってUbieへ

Ubieとの最初の接点はUbieの2周年パーティーで、ワイワイしていて楽しそうな会社だなと思ったものの、自分は大企業の経験しかないし、もうすぐ子供も産まれるしで、なんとなくマッチしないのではと感じていました。 その後、ホラクラシーを始めた・評価を無くしたなどの記事を見て再度興味を持ち、子育てしているメンバーからの「スタートアップだけど子育てしやすいよ」という声を聞いてさらに興味を持ちました。

転職活動においてはUbie以外はメガベンチャーばかり見ていましたが、Ubieはサイズは小さくても透明性の確保や開発プロセスなど組織やカルチャーなどの基盤に力を入れていて「ただのカオスじゃなさそうだな」というのが決め手になりました。

色々発展途上でも、とにかく改善が高速なところに惹かれた

良いギャップは他のメンバーもよく言っていますが、とにかくあらゆる改善が高速なところですかね。例えば当時は就業規則をGitHub上に公開しておりPull Requestを通して改善できたのですが、そういった取り組みは入社理由の一つになりました。

悪いギャップは入社前に「本当に色んな人がいてカオスだよ」とは聞いていたのですが想像以上にガヤガヤしていたことと、外から整って見えるように見えた制度は実はまだまだ発展途上だったことですかね。とはいえカオスならではの居心地のよさみたいなものがあったり、創業期から産休・育休はみんなバンバンとっていたりして、そこまで「これが困る」ということはなかったですが。

事業インパクトが出ればエンジニアリングという手段にはこだわらない

医療機関向けのプロダクト開発を半年くらいやった後に、生活者向けのプロダクトに移行して、プロダクトオーナーと新機能の探索をやったり、製薬企業とのパートナーシップ締結に際してのプロダクトへの反映や、管理画面の開発などを行いました。

主なロールはフロントエンドエンジニアですが、たまにバックエンドもしたり、業務フローの設計や社内の生産性改善関連のプロジェクトなど全くコードを書かない仕事をしているときもあります。私自身楽しく働ければアサインメントの種類は問わないタイプですが、ユーザーのユースケースを把握して画面やシステムに起こすのが得意分野なので、こういった強みを活かしていくのがWIN-WINかなと思っています。

社内での生成AIアイディアソンで大賞を受賞したときの写真

製薬企業とのプロジェクトが増えてきたときに、オペレーションのメンバーと話しながら「どうすればこのオペレーションがもっとうまく回るか」をエンジニア兼プロダクトオーナーとして要件定義しながらシステム開発を進めていったことですね。 私が設定した要件に考慮漏れがあると、品質事故がおきたりプロジェクトがデリバリーできないかもしれないといういい緊張感とともに、リードタイムがこれくらい短縮できたという事業インパクトが分かりやすかったのでやりがいを感じました。今はそれらの経験を活かして今はもっとビジネスの成長に耐えうるデータ構造やシステムの広がり方を考えています。

ビジネスの文脈も深く理解したうえで、システムを作れるのが自分の強み

Ubieのエンジニアは本当に技術力が高い人が多いので、そこで勝負するよりも、自分にできることをやろうというスタンスで色んなことをやってきました。

入社当初は本当に広く浅く手を出していたので「自分のバリューって何なんだろう」と迷ったこともあったのですが、そのうちに各領域のドメイン知識がどんどん深まっていって、ビジネスのコンテクストを深く理解しつつ、エンジニアリングも分かったうえでシステムやオペレーションの提案ができるというのが自分の強みになっていったという感じですね。

黄金の右って入社してから作っていく、かつ変わっていくものだと思っていて、私自身も上記が強みとして確立されるまでに1年くらいかかりました。

人生においてはリスクをとって変化を楽しんでいきたい

後から振り返って「ああすればよかった」と後悔したくないというのが自分の様々な行動の動機になっている気がします。Ubieに入ったのも「このまま大企業での経験しかないと40代になったときに、もっと挑戦しておけばよかったと後悔しそう」と思ったからです。最近、東京から縁もゆかりも無い福岡へ家族で地方移住をしたのですが、それも「いつか親の介護や子どもの進学などで住む場所が制限される前に、興味がある土地に住んでみたい」と思ったからです。未来の自分が後悔しそうなことは潰していくというスタンスですね。笑  もともとはリスクに過敏なタイプなのですが、Ubieに入って周囲の人たちを観察する中で「変化を楽しもう、リスクをとろう」というスタンスに変わっていった一面は確実にあります。

仕事は人生の中で大きな割合を占めるものなので、自身や家族の健康などライフを大きく損なわない限り、思いっきりコミットして楽しみたいという思いがあり、「自分の強みが活きること」「実際に提供している人からフィードバックがもらえること」「家族に誇れる仕事ができること」の3つを大切にしています。

「自分が働きたいときに自分のペースで働けること」が一番重要

働き方としては「自分が働きたいときに自分のペースで働けること」が一番重要だと思っています。例えば「土日は絶対に働かない」と決めてしまうよりも、「今日は昼から夕方まで子供の用事で抜けるけど夜少し働こう」「金曜日早く終える代わりに残りは土曜日やろう」といったペースや時間を自分で配分できる方が私は働きやすいです。

家族のことと仕事のことがコンフリクトすることもありますが、そういうときには基本的にはまず家族を優先します。でもそのあと帳尻を合わせられることが自分にとっては重要ですね。一方で仕事で難しい課題に向き合っているときなどは頭がいっぱいいっぱいで余裕がなくなってしまったりして、どうしても家族にもそれは伝わってしまうのは申し訳ないなと思っています。

そもそもDEIに取り組んでいる会社自体が少なくてがっかりした

子供を生んでから性別による役割分担などに疑問を持つようになり、パートナーの友人にこういったトピック感度が高い人が多かったのもあって、「女性の方だけが育休を長く取る必要って別にないよな」とか「子供を産むからといって、自分だけが何かを諦める必要があるわけではないな」など考え方に変化が生まれ、私自身も育休中に社会人向け大学の短期プログラムに参加してUXデザインを学びました。もちろん色んな人の協力が合ってこそ実現できたのですが、メンタルブロックが外れたのはそうしたロールモデルに多く出会えたからだと思います。

DEIはどの会社もやった方がいいことだと思いますが、短期的にはスピードが落ちるというトレードオフがあるのが手掛けるにあたって難しい要因なのかもしれません。転職の際も「DEIに対してどんな取り組みをしているか」「女性比率等を公開しているか」などに着目していましたが、そもそも取り組んでいる会社が少なすぎてがっかりした覚えがあります。

圧倒的に男性が多いエンジニア職だが、草の根活動で変化を起こしていきたい

気づいてないだけかもしれませんが、ポジティブなことはあまりなかった気がします。ネガティブな一面としては体調面ですね。生理痛や妊娠中のつわりなど女性特有の理由でパフォーマンスがでないときには歯がゆさを感じました。

あとはエンジニアという職種はどうしても圧倒的に男性が多いので、勉強会や終わった後の懇親会などで「自分以外は全員男性」という場合も多く「紅一点だね」と言われてなんとなく居心地が悪かったり、「気を使わせているのかな」と逆に申し訳なくなることもありました。プログラミングの得意不得意に性別は関係ないというデータもあるし、環境や社会、文化要因は業界全体としての草の根活動を通して変化を起こしていくしかないのかなと思います。

UbieにおけるDEIの取り組みにはまだまだ伸びしろがある

UbieがDEIに力を入れていなかったら、社外向けの発信で誤解を招いたり、内輪向けの内容をそのまま出してしまったりして、意図しない伝わり方をした結果、会社として損をするといったことが起こっていた気がします。Ubieではブログを書いたり登壇発表をしたりと社外向けに発信をするメンバーが多いので、DEIによって組織として色んな人の視点で思考できるようになったのは重要だと思います。

あとは前職だとエンジニアの女性比率が業界平均より高かったり、リーダー会をするとほとんどの出席者が女性だったりして、豊富なロールモデルがいたのはよかったなと思いますね。Ubieの場合、そういった意味ではまだまだ伸びしろがあると思います。自分のように専門職だと地方在住でも問題なく働けますが、マネジメントの要素が強い職種だと出社しないと仕事を円滑に進めるのが難しいなども今後は課題になっていくかもしれませんね。

Ubieで活躍するのに大切なのは「友達をつくること」

入社すると様々なギャップやサプライズが必ずあると思いますが、それを楽しんでほしいなと思います。Ubieの強みはとにかく改善の速さなので、変化を受容する姿勢があるかどうかは重要だと思います。

あとはダメだったら辞めればいいので、とりあえず渦中に入って決めればいいんじゃないですかね。笑 Ubieではよく言われることですが、パフォームするために一番大事なのは「まず色んな人と仲良くなって友達をつくること」です。そうすれば自然と自分の強みが活きる領域が見つかって、価値を発揮できるので安心して色んな人と交流してほしいですね!

チームメンバーと初詣

UbieのDEIサイトはこちら▼


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カジュアル面談もありますので、ご興味ある方はぜひメンバーとお話ししましょう!

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