【日記】“ヤンシナ一次通過”と“法然と極楽浄土”と“大切な日”の話【24.6/3-6/9】
令和6年6月6日だと気がついて驚いた。いつのまにか令和になってから6年も経っていて、今年もなんと6月にまで突入している。なんとなくだけど、2024年という感覚はあるが令和6年という感覚はない。まだずっと令和は4年くらいな感じがするのは気のせいだろうか。なにはともあれ、月日が経つのがはやすぎる。
▶︎ヤンシナ一次通過!嬉しい!
6月3日。月曜日。
フジテレビ ヤングシナリオ大賞、通称ヤンシナの一次選考が発表された。とてもとてもとても嬉しいことに、そこには僕の名前が!しかもなんと本名が!笑
僕はいつも「宇部道路」というペンネームで小説や脚本を応募しているのだけれど、ヤンシナはペンネームでの応募ができず、そういえば泣く泣く本名で提出したのだ。
本名がバレちゃうので、もう少し上に進むまでは詳しいことは書けないけれど、いい意味で予想を裏切るような脚本になってくれていたら嬉しいなぁ…と願っております。
ある人に言われたある言葉と向き合いたい。
そう思って必死に書いた脚本。
執筆中は結構悩んでいたこともあって、設定や構成は決まっても、大切なシーンの描き方やセリフ、終盤の展開、そして読後感はすごくすごく迷って、何回も書き直した。それくらい大切な作品。
初めてのテレビ局コンペ。
祈るような気持ちです…!
▶︎「法然と極楽浄土」で南無阿弥陀仏
6月7日。金曜日。
午前中の前半休をとって、上野は東京国立博物館で開催されている「法然と極楽浄土」展に行ってきた。中学高校と仏教関連の学校だったこともあり、なんとかして行きたいなと思っていた展覧会だったので、終了間際に滑り込めてよかった。
展示は法然の伝記を描いた絵巻物から始まり、希少な阿弥陀仏像、そして江戸時代における浄土宗にまつわる資料などが展示され、まさに「極楽浄土」を考えさせられるような構成だった。日本人なら誰しも、幼心に「なむあみだぶ(なんまいだぶ)」と意味も漢字もわからず唱えたことが少なからずあると思うのだけれども、その追憶に触れる、あるいは遡らんとする素晴らしい展示だった。
今回の展覧会で僕がぶっちぎり1番心が惹かれた資料があった。それは、徳川家康の自筆と伝えられている「日課念仏」だった。浄土宗に入信した徳川家康は晩年、狂ったように「南無阿弥陀仏」と、まさに唱えるがままに書き続けていたらしい。
それはどんな気持ちだったのだろうかと慮らずにはいられない。ときは戦国時代。数多の人間を殺し、謀略のすえにのぼり詰めた天下人。その心に巣食うのは、いったいなんだったのか。どんな想いで、徳川家康は「南無阿弥陀仏」とすがったのだろうか。
そのことを考えるうえで、とても興味深い事柄もあった。家康は、無限に書き連ねていたであろう「南無阿弥陀仏」のなかで、時折(今回の展示では2度)「南無阿弥家康」と綴っている。
ああ、なんということだろうか。このもがくような苦しさは、この痛ましいほどの傲慢さは、この救いようがないほどの救われたさは。この、嘘か真かはさておき、「日課念仏」に宿された阿鼻叫喚にも似た“祈り”が、僕の心には本当に深く深く刺さった。抉った。今回の展覧会、この1つに対面できただけでも、このうえなく価値があったと僕は思う。
▶︎11年前の今日、この場所で。
6月9日、日曜日。
今日ははじめて、大学のキャンパスのなかにあるレストランに行った。
大学入学から11年、卒業からは8年経った。今の僕があるというその事実を噛み締めて、不思議な人生の巡り合わせに想いを馳せる一日だった。
11年前の今日、今思うと、その日は人生の大きな転換点だった。あまりに大切な、大きな大きな意味をもった瞬間で、現在の、そして今後の人生を幾ばくか決定づける一日だった。
当時はそんな深くは考えていなかったし、こんな未来が訪れるとは、本当の意味で想像はしていなかった。それは肯定でも否定でもなく、ただ想像力が不足していた青二才の記憶。その日、その場面、その瞬間を駆け抜けることで精一杯だったから。
20歳だった青年は、今や30歳になりおじさんになった。記念写真を撮るとやはり老けたなと感じ、時間という恐怖を痛感する。でも、時間が流れていったことで、流れていった時間の大切さを知りもする。
今後、40歳になり50歳になり、僕はどんな人生を送るだろうか。今日この日、あるいは11年前に感じ考えたことを忘れずに生きていきたい。
▶︎【今週の一品】鰹のわら焼き
今週から、その週に食べた料理や飲んだお酒で一番心に響いたものを記録していこうと思う。食べることも飲むことも好きなので。
今週の一品は、
「わらやき屋 銀座」さんで食べた「鰹の藁焼き塩たたき」
見てください、この肉厚な鰹…!
人生で食べた鰹のなかで一番分厚かったような気がする。
藁焼きの風味と香り、インパクトのある食感。
そしてそこにひとつまみの塩。
旨味が凝縮されていて、とにかく美味しかった。
チェーン店らしいけど、どの料理も美味しくて、土佐の地酒も選べる飲み放題コースで5500円だから大満足だ。
ごちそうさまでした!
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