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停電したシャッター

久しぶりに工房日記らしい話です。

クリスマス休暇が始まった初日。
工房へ行くと
仕事熱心な角の肉屋のおっちゃんが外でタバコ吸ってる。
手前のカフェもなんか変。
バイク屋のチャビィが
「電気ないよ」って

ええぇ!?

停電!?

工房の前まで行くと隣のカーテン屋のおじさんがトウセンボして
「通行料金いただきます」
とか、また古典芸能なギャグをかましてきた。
「停電してるの?」って聞くと
「停電、停電。復旧どんくらいかかるだろうね」

工房はシャッターが2つあって
小ぶりな工房側は手動で毎日よっこらしょと開けますが
大きい幅3、5メートルの方は電動です。
停電してると開きません。

電動を手動に切り替えるスイッチがあって本気になれば開けられるんだけど
開いたところで電気つかないので仕事もできんし、
はてどうしたもんかな。
しかも切り替えやったことない。
ドキドキ。

工房オープンしたときにシャッター電動にしてもらって、鍵とリモコンを渡されながら一応説明されたけど。
ドキドキ。

シャッターデカいので1人じゃとても持ち上げられないんだけど
カーテン屋のおじさん(そういえば名前知らん)が手伝ってくれると言うので思い切ってやってみることにしました。
外で待ってるの寒いし。

外壁に設置されている切り替えをする箱の鍵を開けてみると
電気のスイッチみたいのがあって
両方向に矢印が付いているので、これは電動のまま開けたり閉めたりするときに使うんだなと理解。
そっか、リモコンの電池切れたらこれで開けたらいいんだ。

と、今、納得した。笑

その上にレバーらしきものがついている。
どうやら切り替え役はこいつだな・・・。
おじさんも自分とこのシャッター同じ仕組みなんだけどいまいち勝手は分からないらしい。
「俺のはチャビィが来てちゃっちゃと開けてくれたんだよね」
さすがメカに強いチャビィ。

さて、
触ったこともないレバー。
開けちゃってこれ動かなくなったり電動に戻せなくなったら一大事なんだけど
好奇心がドキドキを大きく上回り

ガチャン。

「これで手動になったはず?」

とか言いながら
おじさんと
せーの!


開いた〜!!!!!
デッカいシャッター開いた〜!!!!!

なんかすごい達成感。

おおおおぉ〜って2人で感動して
「あとまた助けが必要だったら呼んでおくれ」といって古典芸能ギャグおじさんは自分のお店へ戻りました。


さて、中に入ってみるものの
そっか、電気ないんだ。
ほんと何もできないなぁ。
さすがに日光だけでは暗い。

ひとまず座って待ってみる。
4ブロック先の仕事仲間に聞くとそちらも停電中。
どうやらうちの通りだけではないらしい。
先々週うちの通りの街灯だけ全部真っ暗になっていて、それは2日続いたけど
今回は影響のある区域が広いみたいなので復旧は速そう。
お肉屋さんの冷蔵庫とか深刻だもんね。
一般住宅だってあるわけだし。


ふと気がつけば入り口の上にある緊急時の非常口を示す電気が点いている。
これ点いてるの見るの初めてだな。
当たり前なんだけど
新鮮。

給湯器も使えないのでコーヒーも淹れられない。
近所のカフェも同じだし。
座ってnote でも書こうかなと腰を下ろした途端
パカパカパカっとして
非常口灯が消えました。

と言うことは

(電気のスイッチの元へ走る)

ぱちっ!!


電気ついた〜💡👏🏼👏🏼👏🏼👏🏼👏🏼


当然
外に出てシャッターの切り替えレバーを戻し
リモコンでピッ!!

ガガガッガーーーーー

ちゃんと動く〜!!!
おぉぉぉ〜!!!

ひとつひとつにやたら感動。


なんか一皮剥けた気がした朝でした。笑


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