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何故、泣きたい❓

重度発達障害の梅子さんが先日、仕事から帰宅した時、少し落ち込んだ雰囲気が見てとれた。
そして、私を見る度に動揺してるようにも見えた。

私は「仕事場で何かやらかしたかな」と思って連絡帳を見た。
仕事場で少し失敗したような事が書かれていた。
とはいえ、本当は何が原因かは分からない。

そこで、筆談で『泣きたい😭』と書いた。
1.仕事場の失敗
2.おなかすいた
3.お母さんが怒ってる
4.分からない

この4択で聞いてみた。
梅子さんと一緒に全てを読み上げた直後、私から『どれ?』と聞いてみたら即答で、1.仕事場の失敗を指さした。

私は思わず大笑いした。
実は、この筆談は、彼女に伝わらないと思っていた。
半ば、重度発達障害者の泣きたい原因を探るなんて無理だと思っていたからだ。
しかし、即答してくれた事にびっくりしたのと、失敗を気にしていたことが分かってすごく嬉しかった(*≧∀≦*)

可愛く愛おしいとも思った。
しかし、考えてみたら梅子さんに失礼だとも思った。
最初から分からない人だと思っていたからだ。
それでも、ダメ元で聞いてみたら私が最初に考えていた事と結論は違っていた。

私は、梅子さんを軽くみていたなぁ…と反省💦

私は、失敗は誰にでもあるから(笑)気にしないように…大丈夫❣️(*^^*)と笑いながら伝えると梅子さんの顔つきも明るくなってきた。

こうやって原因となる事が判明し、具体的に励ます事が出来た事で梅子さんの気持ちの重荷を少し軽く出来たのかもしれない。

重度発達障害者の思いを知る事…そのためにも、療育の中でコミュニケーションとなるツールを必ず作ってやることが重要。
人によっては、絵カードであり、マカトンサインであり、筆談であり、手話であり…
とにかく、その人に合うコミュニケーションツールの獲得を目指す事は非常に大切だと思った。

療育は、人を幸せにするものだと梅子さんを通して今でも思っている。
しかし、療育だけで(重度発達障害者が)幸せになれるのか⁉️という問いに対しては、NOだと思っている。

そこに療育センターの先生がいつも私に言っていた『知識ある愛』がなければそれは、重度発達障害者を幸せには導けない。
心(魂)を込めた課題学習を行わないと難しい。
専門家に言われた通りの方法論だけでは、分かりづらい子供には伝わりづらい💦
一筋縄ではいかない重度発達障害の認知の障害。
ここにアプローチするためには、行き届いた内容であり、その人特有のカスタマイズされた課題内容でないと届かす事は出来ない。

課題学習にも愛がなければ、行き届くことができない

知識ある愛…
課題学習にも、心(魂)を込めて。

愛がなければ虚しい
By ヘルマン・ヘッセ

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