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Ubie Customer ScienceがValueをアップデートした理由とその方法

Ubie Customer Science(以下UCS)では、ミッションを達成するうえで社員が取るべき行動指針としてUCSValue(以下Value)を定めています。事業や組織の拡大に伴い、UCSの社員数が100人200人と拡大していくフェーズが目の前に迫って来ており、急拡大する中で、最速でミッションを実現するための最適解を創るべく、Valueのアップデートを行いました。
既存のUCS社員はもちろん、これからUCSに興味を持っていただき選考を受けてくださる方々にも、UCSが何を重視し、どのような行動指針のもと意思決定し行動しているのか、ご紹介できればと思います。

アップデート前のValue の状態と課題

アップデート前のValueは、将来に起こりうる失敗やリスクを洗い出し、それを回避する行動を定めることが目的でした。そして、そこで決めた4つのValue(=行動指針)をそのまま人材要件(UCSではUCSユビネスと呼んでいます)へ落としこむということを同時に行いました。それが「誠実/Grit(やり抜く力)/当事者意識/ラーニング・プロフェッショナル」です。上記プロセスを同時に行ったので、Valueと、採用の基準となる人材要件が混同している状態でした。

結果、社員数が拡大するにつれ人材要件兼Valueに対する解釈が人によってブレてしまい、本来意図しない解釈での浸透が起っていました。当然採用基準となる人材要件についても、人によって差が出てしまう状態です。

そこで、ミッションの実現に向け組織の更なる拡大が目の前に来ている中で、現状の最適解を創るべくアップデートしていくことにしました。

Valueの位置づけについて(ビジョン/ミッション/UCS Value/UCSユビネスの関係性)

まず、「Valueとは一体何なのか、どんな位置付けなのか」を明確にし、ビジョン/ミッション/UCS Value/UCSユビネスについての接合のイメージが持ちやすいようにしました。

Ubie全体のビジョン/ミッションから、UCSの役割/UCS Value/UCSユビネスの関係性についての全体像は上記の図となります。Valueは「社員が取るべき行動指針」であり、カルチャーはその「結果として作られるもの」と定めています(Value≠カルチャー)。

  • Ubieビジョン:Hello,healthy world!

  • Ubieミッション:テクノロジーで人々を適切な医療に案内する

  • UCSの役割:誰よりも速く、日本中の医療現場に医療の未来を届ける

  • ビジョン/ミッション/Valueの位置付け

    • ビジョン:実現したい社会 

    • ミッション:(ビジョンを実現するうえで)会社が果たすべき役割・使命

    • UCS Value:(ミッションを達成するうえで)UCS社員が取るべき行動指針

    • UCS Scale Ubieness:Value体現可能なUCSの人材の構成要素 

実施したアップデート概要

全体の進行は組織全体から立候補を募りプロジェクトチームにて担当しましたが、アップデートにあたり重視したのは、HRや代表、マネージャーのみでValueを策定するのではなく、組織全体で策定するという点です。また、Valueを体現する当事者は現場メンバーであり、Value策定後のValue浸透こそ重要。そのため、全社員から改善や課題の抽出に重点を置きました。

例えば、月に1回実施する全体会議で、Valueについて考えワーク・議論する時間を設け、組織拡大を見据えた課題出しを全員で行いました。そこから出てきた課題をプロジェクトメンバーで論点化し、アップデートを行いました

ワーク・議論の一例

論点化された既存Valueの課題

  • 課題①元のワード・定義文が適正でない

  1. 解釈に幅があり、一部重複している

    1. 広い解釈ができるような曖昧な表現をなくし、共通認識ができブレにが起こりにくい表現や解釈にする

  2. なぜこのValueがあるのかの「why 」が不明瞭

    1. 当事者意識はなぜ重要なの?や、今後拡大に向けて目標/実績を含んだ評価が進むと、背景を理解していないと「Grit=数値達成のみ」となってしまうリスクが起こり得そう

  • 課題②Valueとしての記載はないがUCSで行動指針となる重要要素がある

暗黙知となっている重要要素を洗い出しValue要素に追加する

  • 課題③Valueとして言語化しているが浸透していない要素がある

それはそもそもValueとして必要か?等

  • 課題④UCSのミッションからありたい姿を逆算する

今まで起こってほしくないことからValueを設定したので、全体的に現状+αという印象があり、よりUCSのミッションからの逆算してUCSとして「こうありたい」という姿を入れる

各Valueの説明

上記の元、現場メンバーの意見や経営視点のヒアリングを行い、プロジェクトメンバーで議論を重ねてUCSの役割に基づき下記Valueを再定義しました。

Commit to Purpose(通称コミパ)

Everchanging Monster(通称エバチェン)

Have Ownership(通称オーナーシップ)

Build Trust(通称ビルトラ)

撮影時のみマスクを外しております

私たちにとってのValueとは

Valueは必ず実現したい未来への指針であり、こうありたいという理想であり、願いです。少なくとも、私たちはそういう想いをこめて、このValueを設定しました。皆で話し合い、意見を出し合い、議論を重ね、何度も何度も全員の共通認識を確かめあったのは、自分達のミッションを骨の髄まで浸透させ、その指針のもとに自走することでミッション実現に近づけると信じているからです。

UCSは拡大に伴い今後もさらに組織が変化することが予想されます。今後の経験からの学習により、このValueもまたアップデートされ、それによってcultureも変化していくでしょう。

その過程の中で、全社員が、どんな未来を描きたいか、どんな組織にしたいか、それに向かってどうしていくと良いのかを考え、現状と照らし合わせアクションを行っていく。そんな行動や会話が社内でも聞こえる組織を目指したいと考えています。

Valueの作り方のポイント

  1. Value単独で考えない。必ずvision,missionや人材要件、さらに醸成されるcultureとの関係性を踏まえて作る

  2. Valueは一人一人のもの。TOPDOWNで作らず、一人一人が意見を出し、議論をしながら作成するプロセス自体が価値。

  3. 作ってからが大事。私たちもこれからですが、Valueは作ってからが大事。お飾りにしない。日常で会話されるものにする。

さて、冒頭でもお伝えしたように、Valueを策定しても浸透しないと意味を成しえません。私たちがどのようにValueを浸透させようとしているのか、その仕組みつくりについて次回コンテンツでご紹介できればと思います。


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