読者をもてなす文章の書き方
「文章はおもてなし」
120分1人でマシンガンのごとくしゃべり続ける、私が講師をしている文章の書き方講座「モテるライティング講座」で伝えているのが「文章はおもてなし」です。
おもてなしは英語でいうとサービスに近い。「もてなす」に丁寧語の「お」を付けて、おもてなし。
お客様が主。もてなす側との主従関係ができあがりますから、サービスを受ける側から提供する側に対価が支払われます。お金が発生する。
これがそのまま書き手のプロとアマとの違いです。おもてなしの文章が書けるのがプロです。プロは文を書いてお金をもらえます。
とことん読者の立場になって考えているか。これが常にできるか。
日本語文法や言葉の使い方、助詞の用法、文末の整えなどがいくらできていても、どんなに綺麗な文を書いても、読者を考えて書いていない人は素人です。
自分の言いたいことだけを綺麗な文・整った文で書いても、読者をおいてけぼりにするのはプロの仕事じゃありません。
自分が言いたいことを抑えてでも、読者が楽しんでくれるように書きます。
「いや、プロなんて目指していません。素人な自分のアカウントなんだから、ここはわたしの世界であり自己主張の場です」
そういう意見を書いている記事を読みます。こんなことを書いてるのにね、やっかいなのは「たくさんの人に読んでもらいたい」とその人は思ってますからね。
自分の人気記事をまとめたり。凝ったキャッチーなタイトルを付けて読んでもらおうとしてるのが見え見え。「読んでもらえる記事の書き方」テクニックを探したりさ。ふふふ。ちょっと嫌味ですね。
自分の欲望とやっていることが矛盾している限り、いつまでたっても成長しません。
自分をよく思われたい。
人気者になりたい。
たくさんの人に読んでもらいたい。
自分の意見に共感してほしい。
ファンを作りたい。
あわよくばお金をもらいたい。
ここから抜け出したら、読んでもらえる文章に近づけます。主従関係の「主」が「自分」だと、いつまでもおもてなしの文章は書けないんです。
そうねぇ。例を出すならGW連休に人気テーマパークで楽しんでいる人の記事にコメントをして「わざわざ混んでいる日に行く意味がわからない」なんて書いちゃう系の人、いますよね。
あれってなんなんでしょうね。それを記事主が読むといい気分になると思うのでしょうか。「わー!ほんとにそうだね!感謝!」とか言ってくれるわけないのに。それとも他の人への共感狙いなのかしら。
思っていてもいいんですよ。「混んでいる日に混んでいる所に行く意味がわからん」と心の中で言ってもいい。私もそう思う(思うんかいっ!)
コメントせずともそんな内容を自分のアカウントで書いてしまう。あきらかに当てつけのような記事を書いちゃう。私もやっちゃう時はある。
でもね、みーんな思っています。
(……あんたの意見なんて知らんがな)
共感されるなんて思っちゃだめ。自分の意見を聞いてほしければエンタメ要素が必要です。読者を楽しませないと。おもてなしです。
ただの自己主張はオッサンの説教とまるっきり同じだからね。オッサンは良かれと思って説教するんだから。でも聞いて(読んで)もらえない。ただうざがられる。
読者を徹底的に考える。
言葉は簡単。言っていることはむずかしくない。でも、できているようで、できていないもんです。
[画像協力:さちわ]
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能登清文さん
和の心を愛する人生100年時代のお金の専門家(6冊目の著書絶賛発売中!)。日本人向けの『米国債投資』とは?チャンネル登録者数10000人!視聴者累計100万人!
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