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「もしも… 」を考えたくなる。《水曜日のエッセイ by 逢志亭姉》
水曜日の記事は文章クラブ『放課後ライティング倶楽部』メンバーさんが担当です。だいたい2ヶ月くらいで順番がまわってきます。
◆◆◆
「もしも…」を考えても、不毛なだけなのに考えてしまう時がある。
もしも大学生の時に留学していたら、価値観が変わっていただろうな。当時付き合ってた彼氏と離れるのが嫌で、チャンスはあったのに、選ばなかった。結局フラれたから、行っときゃよかった🤣
もしも新聞記者になっていたら、もっと若い時にいろいろな人と出会うことができただろうな。
教員採用試験に2度落ちて、3度目の受験を受けようとしていた年に、うちでとっていた新聞の新聞記者募集の案内に目が止まった。
受かるとは思わなかった。教員採用試験しか受けたことがなかったから、どんな試験なんだろうと、興味本位で受けてみた。すると、なんと教員採用試験も新聞記者の試験も両方受かってしまった。悩みに悩んだけど、公務員の安定感を選んだ。
もしもあの時結婚していなかったら、もっと好き勝手動き回って、たくさん恋愛ができたかもね。
まだ結婚する気はなかったんだけど、誕生日にダイヤの指輪をプレゼントされて、断りきれなかった🤣結局、お別れしてしまったんだけどね。
もしあの時再婚しなかったら、うちの子供たちは存在しなかったのよね。
「もし〇〇」がなかったから、今の人間関係があるし、子供たちにも出会えた。
「選択しなかった」方を選んでいたら、別の人生があったかもしれない。全然違う環境で生きていたかもしれない。
でも、その時その時の岐路でどっちを選ぶのかは、自分で決断してきたのだ。私に行き着くように決まっていたのだ。
時にその決断はマイナスの経験からもたらされることもあった。いじめだったり失恋だったり。その時は辛くて、相手を恨んだこともある。でも結局その体験がその時々の決断を導いてくれたと思えば、感謝の気持ちが湧いてくる。
「もしも……」を考えたくなる時もある。結局は「もしも……」の方の人生は体験できない。
今の人生に導いてくれた全ての人に感謝して、この先どんな人生になるのかな、って楽しい気分になって、「もしも」を考える時間終了、となるのであった。
[ライター:逢志亭姉]
◆あとがき
ヤスです。「その決断はマイナスの経験からもたらされることもあった。」
あー、わかるなぁ。その時はどん底なんだけど、そこからの選択と行動が今の大きな軸になっていたりします。放課後ライティング倶楽部の創立がおもいっきりそれでして。
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