長野で感じるハワイの息吹。アロハの精神と共に大切にする、環境への思い
長野で第一号のハワイアンダイナー。アロハの息吹を感じる場所に
オーナーの須野原正章さんは、20代の頃、神奈川県湘南のマグロ卸会社で働いていた頃にサーフィンに出会いました。ハワイで挙式をした時、ハワイの魅力に深く感動し、ハワイ愛に目覚めます。サーフィン、穏やかな気候、壮大な自然、美味しい食事。30歳を迎えた際には、地元、長野でハワイアンダイナーを開業したいと考えるように。「アロハな気分を味わえる店を」と、長野で初めてのハワイアンダイナーをオープンしました。
店のコンセプトは「ハワイ」そのもの。「ハワイ、海、ハンバーガーが好きな人たちが集まり、アロハな楽しい時間を過ごしていただきたいと思いました」。2007年2月のオープン当時、長野にハワイアンダイナーはなく、インターネットも今ほど普及していなかったため、ご夫婦で本場アメリカでのハンバーガー食べ歩き、「これは！」と思ったものを取り入れていきながら、メニューを研究・開発しました。
こだわりは肉のジューシーさです。ビーフ100%にこだわらず、牛と豚のあらびき肉を使用します。一口目の感動、食感、具材とのハーモニーに全力を注ぐため、肉汁がバンズにしみ込まないよう、具材は食べる直前に挟むスタイルを採用しています。「本場のハンバーガーが食べられる」と評判が広がり、近隣だけでなく、県外からもお客さんが訪れるようになりました。
夏の涼風を感じられるオープンテラスで電気使用量を削減
夏は、店舗をオープンテラスに変え、開放的な空間を提供しています。「風が通り抜けると気持ちが良く、南国の雰囲気を味わっていただけるのではないでしょうか。2023年の夏は特に暑かったですが、それがハワイの雰囲気を演出してくれたかもしれません。オープンテラスを利用することで、自然の風や光を活用し、電気使用量の削減にも寄与できます」
もともと、節電の意識が高かった須野原さん。2023年1月からはGREEN100※１ プランを利用しています。「ちょうど電気の契約を見直したいと考えていたところ、お話をいただき、タイミングよく切り替えることにしました。飲食店として電気は欠かせませんが、せっかくなら環境問題に貢献できる再生可能エネルギーを利用しようと考え、U-POWERさんにお願いしようと。使い始めてからは不具合もなく、価格の安さも助かっています」
※１：「GREEN100」とはU-POWERが提供する電力商品名です。
再エネ指定非化石証書の購入し、実質的にグリーンエネルギー比率100％の電力です。U-POWER法人向けグリーンエネルギーメニュー：https://u-power.jp/service/
信州ジビエバーガーで地産地消に貢献、省エネと環境保護にも一役
長野県での鳥獣被害が増加した時期、多くのイノシシや鹿が殺処分される問題が発生しました。これを機に、須野原さんらは「ジビエの会」を立ち上げ、地元のイノシシや鹿を活用した「信州ジビエバーガー」を開発。イタリアンレストランのシェフから学んだ鹿肉の処理方法を活かし、ごま油とニンニクでマリネ、オレンジリキュールで風味を加えることで、くさみを消しました。このバーガーはすぐに好評を博し、ジビエの会活動終了後もメニューに残り、県外からも多くのリピーターが訪れるほどになりました。
このような環境に配慮した取り組みに加え、須野原は店舗の運営では環境への負担を軽減する方法を続けています。「これからも、長野でハワイを感じられる場所としてお客様に楽しんでいただきながら、地元の産業や環境に貢献できるよう、さまざまな取り組みを続けていきたいです」
【店舗情報】
HAWAIIAN DINER Mountain Q（マウンテンキュー）
https://mountainq.naganoblog.jp/
（ウェブサイト：ブログ）
https://www.hotpepper.jp/strJ000765143/
（ホットペッパー）
◎住所
長野県長野市南長野北石堂町1398-1 長野駅善光寺口から徒歩5分(中央通り沿い)
◎TEL
026-226-6123
◎営業時間
火～日、祝日、祝前日: 12:00～15:00
18:00～21:00
◎定休日：月 月曜日が祝日の場合、翌火曜日
取材後記
長野の地でハワイアンダイナーを営む須野原さんの熱意に触れ、地元や環境への深い愛情を感じました。特に印象的だったのは、信州ジビエバーガーを通じた地産地消の取り組みと、環境に配慮したGREEN100プランへの切り替えです。地元の自然を大切にしながら、遠方からのファンをも魅了する姿勢は、多くの飲食店にとって参考になるのではないでしょうか。