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【NO死生観NOLIFE】 第5回感想

5月に初めて身内の死を経験してから、死というものについて色々考え始めました。そんなタイミングで友人がFacebookでシェアしてくれた死生観講座とやらに参加しています。

“はっぴーの家ろっけん”という神戸にある多世帯型介護付きシェアハウス。その経営者の方が主催する
”どう、死にたい?どう、生きたい?偏差値より人生偏差値!学力より生きる力を掴み獲る秋”
をテーマにした講座。隠しきれない溢れ出るカオス。最初は面食らうけど入ってみると優しい人達で居心地は最高です。

毎回の講座で時系列に心に触れたことを箇条書きにするスタイル。

今回は第5回。テーマは”エロス×死生観”
振り幅が凄まじい笑

話される方は柚月恵さん。
幼少よりクラッシクバレエを習い、19歳よりプロダンサーとしてヒップホップ、ジャズ、フラメンコなど数々のステージをこなす。2015年よりカンヌ映画祭をはじめ映画女優としても幅広く活動する。プロダンサー、ダンスインストラクター 一般社団法人 日本ポールダンスセラピー協会 代表理事。ダンスセラピーと性愛について研究。 ダンス歴33年。 柚月恵のエロスゼミ 講師。 2016年 TEDx登壇 2017年 【ダンス×教育 医療 シンポジウム】主催。

 多世代型性教育


セクシーなダンスはセラピー。自分を表現することで消化する、外に出すことで楽になる。太極拳は医療に取り入れられている@ハーバード大学。運動を通して脳を健康にする。セクシーやエロスについて学会発表。
セクシーなダンスによって非日常を作り出す。今日は多世代型の性教育。

思ったこと。


前にワダケンさんが言っていたこと、学校で習わない3つのこと、お金、死、性、だっけな…。これだけ性についてあけっぴろげに話せる場はあんまりない。学校での性教育って保険の授業で少しだけしかなかった、外部講師のすごく面白い先生が、思春期真っ只中の高校生相手に授業をしてくれて、それについては印象に残っているけど、そういう時間もっと必要だったんだろうなあ。そしてそれって別に学校じゃなくて家の中でだって良いはずだろうけど、父親とそういう話をしたことって1秒もないかもしれない。


科学で扱えないうわずみ


性は人の生死のサイクルの中にある、医学が変に真面目なところだけ奪っていってしまった。だから逆に面白いのかも。顕微鏡で子供ができる。セックスしない夫婦が増えているらしいけど、人って昔から体が変わらないなら、顕微鏡でぴっぴと何かをいじって、はい完成!ではなくて、やっぱり愛とかエロス、そういう心の部分の体の部分がつながることって大事。


思ったこと。

人だって所詮は何兆個かの細胞のより集めで、それらがお互いに電気信号やらホルモンでやりとりをしている集合体だから、科学的な説明が色んな事象に対してできるだろうけど、現実問題科学が頑張っても説明できない部分が存在する。心とか愛とか、非科学的という言い方には棘があるけど、そういう科学がまだ正確に扱えない部分って、やっぱりとても大事で、科学に染まりきらずにそこの余白を楽しめるような心持ちでいたいなあと思った。人の営みの面白さはそういうところにぎゅっと詰まってそう。抽象的なことしか言ってない笑

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”こころ”と”からだ”の同期


小池さん。
密教。理趣経。煩悩は滅するべきではなく、活かす。愛欲に溺れるのではなく、欲は無くならないものだから生きるためのエネルギーにする。
心と身体の関係。冷静にいられるときは心と身体は別で良いと思う。でもそうでいられないときには心と身体は繋がってしまう。緊張したら手が震える。恋をすれば胸がどきどきする。心ではなく体で恋をしている、セックスはその極地にある。
感情を出すことを恐れる学生が増えている。こころとからだが一体であるという感覚が希薄になることから、セックスレスが出てきている?
ゆずきさん
恋愛は頭がバカになるようにできている、性欲で人はチンパンジーレベルになる。そうすることで昔は存在した出産という死ぬかもしれないイベントを乗り越えていた?

思ったこと。


人間の脳みそは、もともと原始的な感情、怖いとか、怒りとか、そういうのを担う大脳辺縁系というがあって、次第に高度な脳の機能を担う大脳皮質と呼ばれる部分が発達した。心と身体。上の話でいうところの原始的な愛欲と冷静でいるときの理性はまさにこの大脳辺縁系と大脳皮質のことだと思う。当たり前だけどこれらはクリアカットに別物ではなくて、相互に影響しあってる。そのバランスとかスムーズな乗り換え?はゆずきさんが言うように各人が経験によって最適解を見つけていくしか無いんだろう、そうしないとどこかで事故る。首藤さんがそういう経験を若くしてしてる人ほど30代とかになってうまくいってる人が多い、というのと繋がる。

陶芸をするのが好きだけど、その理由の一つが、手から感じる土の感覚で、体の感覚が同期するような感じがするから、というのが個人的にあって、例えばランニングをするとかもその感覚がある。自分の心の感覚と身体感覚を同期するような体験って気持ちが良いし大事な気がして、恋をするとかセックスとかはそういう意味でも上の話とつながるのかなとか思ったり。

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性教育の在り方


性教育に全く知識は無意味、いまはネットで大抵調べられるから。子供に対して性教育をするときに、精子が卵子がどうこう言うのも大事かもしれないけど、そこじゃない、大人が成熟していないから子供が歪む。親だってセックスしなければ恋をしていいと思う。やっちゃダメなラインはあるけど魅力的であろうとするいうことは大事。コロナで人と人との距離を取るようになった、エロスが減った。それって生命力をそがれている、死なないけど生きてない。だからゆずきさんはいま忙しい。


思ったこと。

不倫うんねんの話はおいておくとして。さっき上でも書いたけど、知識を詰め込む性教育って最低限で良いのかも、避妊のこととか。それ以上にきっと、親とか子供の周りにいる大人が性について話すこと、言葉じゃなくても伝えようとすること、それが大事なのかなあ。でもそこって家族で話すこととかかなりハードルがあるきはする…。

性と自信


ゆずきさんのところは更生施設。女性はどんなに美人でも自信がない人がいる、ダンスをすることで自分に自身がついて、生活がより良くなっていったりする。いきなり自身を持てって難しいけど、ダンスを通じてそれを実現する。変に言葉で説得するより、体を動かすとか原始的で本能的な方が効果がある。女性は生まれながらセクシーに踊れるように、魅力的に居られるようにできてる、でもそれを自覚してない。その年ごとの魅力がある。自己満足でいい。他人と比べるものではない。

思ったこと。


若作りとかが化粧品の宣伝でよく出てくるけど、きっと年齢ごとに、その年齢だからこそ出せる色気があるなあというのは最近思ってた。妻夫木聡がやってた大人エレベーターというcm。


経験してきた時間が分厚いほどにじみ出ている渋みみたいなのって、とても魅力的だよなあ。
特に女性は若い人にはかなわない、みたいな言われ方をすることが多い気がするけど、それじゃあ若い時以外つまんないってことになって寂しい。
最近メイクセラピーというのを知った。

年をとったから、病気だから、病院だから。たしかに言い訳は作れるけど、その人が素敵な気持ちでいるためには、ゆずきさんがいうところの“自信”ってめちゃくちゃ大切で、そこって原始的な部分が関わるのかも、それこそ性的な営みや運動とか。頭でっかちに考えても変わらないこと、心と身体が通っていることが大事なのかな。
プレゼンをするときに自信がない時って自然と声が小さくなってたり、挙動不審になってたりするけど、自分で自分に自信を持つための機嫌取りを、自己満足でいいからしていくこと。


今回は特に未消化感がある、それはきっとここらへんのテーマについて受け止める網の目が相当荒いからなんだろうと思う。

他に気になった言葉たち。いつか芽を出す気が。


男性に求められない、ということで女性は自信を失う、いくら自分磨きをしてもなんとなく煮え切らない感覚になる、人は愛し愛されるためにいる以上そこは変わらない
閉経してもセックスをする動物は相当少ない、子孫を残すこと以上の意味
セックスが産業になってしまっていることによる弊害、生身の女性はAV女優ほど綺麗じゃない、女性の綺麗じゃない部分まで含めて受け入れること
仕事を作るプロセスと恋愛をするプロセスが似てる、営業色を好む。
原始的な感情が大事、エロいおじいちゃんほど活力がある、それをダメとしてしまわない方法。介護施設のおじいちゃんをおとなのテーマパークにつれていく企画。


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