天井、ベッド、壁、そして罪
「仕事休めるなんていいな」そんな声が聞こえてくる
天井、ベッド、壁、そして罪
睡眠薬を飲んだ翌朝
「起き上がれない。」
そう、身体が重く起き上がれないのである。
まるで地球の重力が何倍にも膨れ上がったみたいだ。
「心」の疾患なのに「身体」が重い。なんとも理解しがたい状況である。
そして、私は上司に電話をするために震える手でiPhoneを手に取った。
コール音、いつもの同僚の声が聞こえる。
心臓の鼓動は高まり、脈を打つ。手の震えは身体全体に行き渡り、泪が出る。
今にも嘔吐してしまいそうだ。
そして、私は上司に伝えたのである。適応障害と今の状況を。
幸いにも状況を理解していただけた。
その瞬間、少し胸を撫で下ろすことができると思った。
しかし、それは叶わなかった。
電話を切った瞬間からこんな声が聞こえてくるのである。
「あいつ仕事休みやがった。」「この忙しい時期にふざけるな。」「メンタル弱過ぎだろ。」「仕事休めるなんていいな。」「サボりじゃね?」「私も精神科行って休もうかな(笑)」
そして、それに呼応するように私の罪の意識は膨れ上がっていく。
声が鳴り止むことはない。罪はどんどん重くなる。
私の生活は天井、ベッド、壁、そして罪のみになったのである。
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