融合するプロダクトマネジメント - ライフイズテック学習塾向け新規事業の事例
こんにちは、うーちゃかといいます。
ライフイズテック サービス開発部で学習塾向け新規事業のプロダクト責任者をしています。
取り組んでいる新規事業
ライフイズテックは「中高生ひとり一人の可能性を一人でも多く、最大限伸ばす」をミッションに掲げ、2010年の創業から次世代デジタル人材育成を手がけるEdTech企業です。
その中で私達は、学習塾向けの新規事業に取り組んでいます。
2025年1月実施予定の大学入学共通テストから新たに「情報 I」という科目が追加になりますが、多くの学習塾が「情報 I の全単元を教えられる講師がいない」、「情報 I の基礎〜入試レベルまで学べる教材がない」といった悩みを抱えております。
そんな学習塾のお悩みを解決する為に「情報AIドリル」というサービスを運営しています。
今回は、学習塾様向け新規事業で実践しているプロダクトマネジメントについて書きました。
タイトルに「融合する」と付けましたが、SaaS事業のプロダクトマネジメントを円滑に行うには、さまざまな障壁があります。今回は新規事業の立ち上げにおいて、組織の違いによる障壁を超えて、組織がどう融合してきたのかをお伝えしたいと思います。
組織間の障壁
当社の場合、事業開発部とサービス開発部という2つの組織のメンバーが協力して1つの事業に取り組んでおり、事業開発部にはセールスやCSが所属し、サービス開発部にはプロダクトマネージャーや教材制作、エンジニア、SRE、デザイナーが所属しています。
学習塾運営に関わる皆様や生徒の皆様の課題をより多く解決するためには、課題の一次情報に常に触れている事業開発のメンバーとサービス開発の専門性を持つメンバーが協力して課題の深い部分にまで議論を重ねる必要があります。
ただし、レポートラインやミッションの違いにより、意識をしないとコミュニケーションの心理的な距離が生じてしまいます。
取り組んだ事例
スピーディーにモックアップを作り、職種の垣根なく議論すること
今回立ち上げた学習塾様向けの新規事業では、初期バージョンのリリースまでに時間が限られていたため、プロジェクトの概要を把握した翌日から簡単なモックアップ作りに着手し、その次の日からは事業開発部とサービス開発部のメンバーが一緒になって初期スコープを認識し合うための議論を行いました。
この議論を通じて、元大手予備校出身の事業責任者から営業活動時に相対する学習塾の教務部の方や、実際に教室を運営する教室長・スタッフの方が気にするであろう観点を把握でき、サービスの目指す方向性や初期スコープとして満たさなければならない要件を1週間以内に決める事が出来、スムーズに開発に移る事ができました。
無駄話も含めてたくさん会話すること
このプロジェクトでは、関わっているメンバー全員が入社半年未満で、お互いがはじめましての状況でした。さらに、当社ではほとんどの社員がリモートワークをしているため、オンライン上でも関係性を築くために様々な方法を工夫しました。
特に効果的だったのは、仕事の話とプライベートの話を区別せずたくさん会話をすることです。
以前所属していた会社ではオフラインで仕事をしていた際に、eNPSを定期的に測定していましたが、その結果、一緒に働くメンバー同士の距離を縮めるために座席を近くに配置することが一番効果的でした。
このコミュニケーションの近さをオンラインでも再現するために、仕事用チャンネルと雑談用チャンネルを作り、私個人の裏ミッションとして1日20回のSlackでの発言を積極的に行ってきました。
結果的に私達のプロジェクトは全社で最も投稿量の多いチャンネルとなり、一緒に働くメンバーの事を知る為の大きな役割を果たしました。
これにより、職種間の隔たりなくサポートし合う関係性を構築できており、融合しながら1つの事業をすすめることができています。
お知らせ
ライフイズテック サービス開発部では、今後定期的なカジュアルなイベントを実施しています。
開催予定イベントの詳細は ライフイズテックのconnpass からご確認ください。
興味のあるイベントがあったらぜひ参加登録をお願いいたします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?