池松勇樹|地域ブランドプロデューサー

長野県上田市を舞台に、地域資源のフル活用による地域活性化の魅力に取り憑かれた一人の男で…

池松勇樹|地域ブランドプロデューサー

長野県上田市を舞台に、地域資源のフル活用による地域活性化の魅力に取り憑かれた一人の男です。|上田ブランド研究所 所長|うえだNavi編集部 編集長|NPO法人UFM 理事長|https://u-brand.jp/

最近の記事

初めて「自分の企画」をスタートする君へ

「何かやってみたい!」 そう言って立ち上がった皆さん。 私のところにきた学生達には「とにかく企画書をつくれ」と言い続けているわけだが、企画書以前に「何か」に出会えた人は多くない。 そんな中で「やってみたいこと」を口に出せたとすればそれは幸せなこと。企画書をつくるチャンスを手にしたわけだ。 しかし、そこで直面するのが「企画書ってどうやって書けばいいの?」ってことになる。 企画書は描くもの企画書は「描くもの」だ。 描くために、やりたいことを言語化する。 言語化出来たところ

    • 観光客と地域の温度差が招く結果

      <この記事のまとめ> ① すべての人にとって観光は魅力的なもの ② 立場が変わると観光が楽しめない ③ 観光客と地域の温度差をつくらない仕掛けを 旅は楽しい!観光はおもしろい!全ての人にとって旅は楽しいものだと思う。 旅は日常を抜け出し、新たな出会いが生まれるもの。観光の定義はあるが、簡単に解釈すれば、観光とは人それぞれが様々な欲求を満たすために旅をすること、と言っていいと思う。 ちなみに、観光庁が定義する観光は下記の通り。 本基準では余暇、ビジネス、その他の目的の

      • 大学生と地域の関係性

        <この記事のまとめ>① 大学生は上田を学びに来ているのではない ② 地元の活性化を想定して上田で実験をする 上田を学ぶことの意味今、上田市では「信州上田学」という名の取り組みが行われている。 この取り組み自体は私が25歳で地域メディア「うえだNavi編集部」を立ち上げた際の想いと一致する部分があるため、とても良い取り組みだと思う。 私は地域の未来を語るために、今、そして過去の上田市を知る必要性があると感じ、地域メディアを作った。※うえだNavi編集部については別記する。

        • 地域観光の考え方

          <この記事のまとめ>① 対象地域がどれだけの資源を持っているか把握する ② 対象の地域資源を好む人がどれほどいるのかを調べる ③ 資源周辺のおもてなし状況を明確にする 地域ぐるみの観光って?地域で観光に取り組む場合、まずはその地域にどんな資源があるのかを探るところからはじまる。 多くの人はここで「史跡」とか「城」とか「自然」とかを連想して、該当するものがあれば、そればかりを強調してくる。反対に該当しない場合は「何もない」と肩を落とす人もいる。 そこがそもそもの間違いで。

          信州上田という土地に取り憑かれた男(自己紹介)

          はじめに自己紹介がてら、信州上田と私のつながりと、この土地への想いを簡単にまとめておこうと思う。 まず、信州上田とは、人口15万人強の長野県で3番目に大きい都市であり、県の東側、県内では東信と呼ばれる地域に存在する。 私は母の実家である長崎県長崎市で生まれはしたが、そのまますぐに父の実家である上田で育っているため、ほぼ上田人。 だがしかし。 多くの方と同じで、上田で育ったからと言って、幼いころから上田に興味があったわけではない。 小学校、中学校は惰性で過ごし、高校生で

          信州上田という土地に取り憑かれた男(自己紹介)

          地方都市における観光概念のよくある間違い

          <この記事のまとめ>① 観光というジャンルが特別なものだと思っている ② 地域事業者が観光の主役になろうとする 論点の食い違い地域の事業者と「観光」について語ると、必ずと言っていいほど話が食い違う。観光に関わるようになって、この原因が一体何なのかについて、深く考えることになった。 ただ、答えはすぐ分かった。まず、前提が違っていたのだ。 多くの人は「観光」という事業が存在していると思っており、「観光」に携わるためには、新たに特別な事業を展開する必要があると思っていた。

          地方都市における観光概念のよくある間違い