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【HSPで仕事を辞めたい時の対処法は?辞めたい理由や辞め方・伝え方も紹介】

自分はHSPなんだけど、最近仕事を辞めたくなってきた…」という方もいるのではないでしょうか。

また、「HSPだからか、仕事での振る舞いで疲れやすく転職したい」と切実な悩みを抱えている方もいるはずです。

結論から言いますと、HSPを理由に仕事を辞めたいと思ったら、まずは休職して心療内科で相談することをおすすめします。

HSP、別名「繊細さん」と呼ばれている方たちは何らかの刺激に過剰に反応し、人より疲れやすい気質を持つ方たちです。

そこで今回は、HSPで仕事を辞めたいという話題について、退職支援サービスにおいて多色サポートを行っている私が、HSPとは何かや仕事を辞めたいと思う理由などを詳しく解説します。

これを知れば、自分もHSPであると感じる人が、実際に仕事を辞めたくなった場合にとるべき行動を把握できるので、必見です。



HSPの人が仕事を辞めたいと思う3つの理由

HSPの人が仕事を辞めたいと思う理由として大きく分けて3つ存在します。

  • 職場の人の目が気になって、仕事に集中できずストレスを感じてしまうから

  • 感受性や共感性が強いため人と関わると疲れてしまうから

  • 仕事が忙しくなるとどうすればいいかわからなくなるから

ここからはHSPの人が仕事を辞めたいと思う理由について解説していきます。



職場の人の目が気になって、仕事に集中できずストレスを感じてしまうから


1つ目の理由は、職場の人の目が気になって、仕事に集中できずストレスを感じてしまうからです。

例えば、HSPの人は職場にかかってくる電話に出るだけで誰かに見られているのではないか、指摘を受けるのではないかと不安になりがちです。

他にも仕事ぶりをチェックされ、小言を言われるのではないかなど色々なことを気にしてしまい、仕事に集中できません。

人の目が気になるようになってそれがストレスとなり、仕事を辞めたいと感じるようになってしまいます。


感受性や共感性が強いため人と関わると疲れてしまうから

2つ目の理由は、感受性や共感性が強いため人と関わると疲れてしまうからです。

HSPの方は人一倍敏感なので、相手が何を思っているか、感じているかを察しようとします。

少しでも疲れている顔を見せたり、イラッとした態度をしたりする姿を見れば、自分のせいだろうかと不安になりがちです。

その結果、人と接する仕事自体に疲労困憊になってしまい、仕事を辞めたいと思ってしまいます。



仕事が忙しくなるとどうすればいいかわからなくなるから

3つ目は、仕事が忙しくなるとどうすればいいかわからなくなるからです。

やらなければならない仕事が増えてくると、何から手をつければいいかがわからなくなります。

同時並行で仕事を行うことがHSPの人は苦手なため、結果的にパニックを起こしがちです。

そのため、仕事がどっちつかずの状態になり、嫌気が差して仕事を辞めたくなるのです。



HSPの人が仕事を辞めたいと思った時の対処法

様々な理由から、仕事を辞めたいとHSPの人が感じた場合には3つの対処法を実践していきましょう。

  • 退職する前に休職してみる

  • 心療内科で相談してみる

  • 退職に向けて準備を始める

ここからはそれぞれの対処法について解説します。


退職する前に休職してみる

1つ目の対処法は、退職する前に休職してみることです。

HSPの人は仕事でいっぱいいっぱいになっており、休養がうまくとれていない可能性があります。

まとまった休みを取り、しっかりと休養を挟むことで仕事に対する考え方が変わる可能性があるのです。

思い切って休職を願い出て、一定期間自分を見つめ直す時間を設けるのも1つの方法と言えます。


心療内科で相談してみる

2つ目の対処法は、心療内科で相談してみることです。

HSPの人は人一倍繊細なために、ストレスを感じやすく、適応障害などの症状が出る可能性があります。

自分の状態は正常なのか、それとも、何かしらの精神疾患の症状があるのかを心療内科で相談し、確かめてもらいましょう。

仮に適応障害などの症状があれば、診断書を書いてもらって休職を願い出ることをおすすめします。


退職に向けて準備を始める

3つ目の対処法は、退職に向けて準備を進めることです。

休職して持ち直したものの、再び職場復帰すれば同じことを繰り返すのではないかと不安になるのは当然の心理と言えます。

別の仕事に切り替えるべきではないかと考え、復帰せずに退職する、もしくは仕事をしながら退職に向けた準備をするのもおすすめです。

再び同じことで迷惑をかけるのではないかと不安になるぐらいであれば、前もって対策を立て、準備を行った方が合理的と言えます。



HSPの人が仕事を辞めたら得られる3つのメリット

HSPの人が思い切って仕事を辞めた場合に、3つのメリットが得られます。

  • 手遅れになる前に体調を整えられる

  • 人と関わるストレスから一時的に解放される

  • HSPでも働きやすい環境の仕事探しに時間が使える

HSPの人が得られる3つのメリットについてご紹介します。


手遅れになる前に体調を整えられる

1つ目のメリットは、手遅れになる前に体調を整えられる点です。
精神疾患の状態で我慢し続ければ、回復に時間を要しますが、症状が軽い状態ならばそこまで時間はかかりません。
手遅れになる前に仕事を辞めれば、少しの休養で今まで通り働ける可能性が高まります。
体調を整える観点からもまずは仕事を辞めるというのは賢明な判断と言えるでしょう。


人と関わるストレスから一時的に解放される

2つ目のメリットは、人と関わるストレスから一時的に解放される点です。
HSPの人は対人コミュニケーションにおいて人一倍疲れやすく、ストレスもそれだけ感じやすくなります。
ストレスがかかり過ぎれば体調に様々な悪影響をもたらしやすく、いいことは1つもありません。
仕事を辞めることで対人コミュニケーションの機会が減る分、ストレスの影響は小さくなります。


HSPでも働きやすい環境の仕事探しに時間が使える

3つ目のメリットは、HSPでも働きやすい環境の仕事探しに時間が使える点です。
HSPの存在は近年クローズアップされ、HSPでも働きやすい職場も目立ち始めています。
HSPでも働きやすい職場を見つけるためにも、仕事を辞めることで仕事探しに時間を割けます。
苦しい環境で我慢するくらいならさっさと見切りをつけて再スタートの準備をした方が生産性があると言えるでしょう。



HSPの人が仕事を辞めたいのに言い出せない理由

仕事は辞めたい、だけどなかなか言い出せないとHSPの人が考えるのには理由があります。

  • お世話になった会社や上司に申し訳ないと思ってしまうから

  • 退職すると言うと職場の人にどう思われるか心配だから

  • 上司に伝えるとどんな反応されるのか怖くて言い出せない

HSPの人がなかなか言い出せない理由について解説していきます。


お世話になった会社や上司に申し訳ないと思ってしまうから

HSPの方は人一倍相手への気遣いをしがちなので、お世話になった会社や上司への裏切りにならないかと考えがちです。
申し訳ない気持ちが出てしまうので仕事を辞めると言い出せない部分があります。
しかし、我慢している中で自分の身は次第にボロボロになるわけですから、躊躇している場合ではありません。


退職すると言うと職場の人にどう思われるか心配だから

退職を切り出すことで、一緒に働く職場の人に何を思われるだろうかと心配になる人がいます。
そのため、仕事を辞めるとは言い出せないというHSPの方もいます。
しかし、職場の人は「そうなんだ」と軽く受け止める人がほとんどなので、深く考える必要はありません。



上司に伝えるとどんな反応されるのか怖くて言い出せない

上司に退職を切り出すことで、どんな反応をされるのだろうかと怖くなってしまう人がいます。
確かに、退職者を出すことで評価に影響するせいか、退職を引き止めるなどのことをする上司がいないわけではありません。
ただ、自分のことしか考えない上司に今後振り回される可能性は高く、だからこそいち早く辞めるべきと切り替えて考えてみましょう。



HSPの人が仕事を辞めたいと思った時の退職の流れとポイント

HSPの人が仕事を辞めたいと思った際の退職の流れ・ポイントをまとめました。

  1. 言い出せなかった時のため、2〜3ヶ月前には退職を申し出る計画を立てる

  2. 引き止められないような退職理由を考えておく

  3. 2ヶ月前には直属の上司に口頭で伝える

  4. 退職後に気にならないよう、しっかりと引き継ぎをする

  5. 職場や取引先の人へ退職の挨拶をする

  6. 転職先を決めずに退職する場合は必要なお金を計算しておく


1.言い出せなかった時のため、2〜3ヶ月前には退職を申し出る計画を立てる

HSPの人はなかなか踏ん切りがつかないことがあるので、2~3か月前から退職を申し出る計画を立てましょう。

仮に言い出せなかったとしても、民法では退職の申し出から2週間後に辞めることができます。

長い準備期間があれば、心の整理もつき、踏ん切りもつきやすくなるでしょう。



2.引き止められないような退職理由を考えておく

引き止められてしまうと、決断がしにくくなる可能性があります。

そこで「退職はやむなし」と思ってもらえるような退職理由を事前に考えましょう。

心療内科に通い、診断書をもらえる場合には体調不良を理由にすれば、引き止められる可能性は小さくなります。


3.2ヶ月前には直属の上司に口頭で伝える

民法では退職の申し出から2週間後に辞められますが、円満退職を目指すには2か月前に直属の上司に口頭で伝えるのが理想的です。

引継ぎのことを考えれば2か月もあれば十分ですし、有給休暇の消化をしやすいでしょう。

何より迷惑をかけずに済むため、これならば心置きなく退職できます。


4.退職後に気にならないよう、しっかりと引き継ぎをする

退職後に後悔しないよう、しっかりと引継ぎを行うことがおすすめです。

伝えられることは全部伝えてしまえば、退職後に後悔することもありません。

また引継ぎが不十分だと退職後に連絡が入る可能性があるので、それも避けられます。


5.職場や取引先の人へ退職の挨拶をする

直属の上司に退職の挨拶をしたら、そのあとに職場や取引先の人へ退職の挨拶をします。

この順序であれば職場での混乱もなく、スムーズな退職につながります

くれぐれも直属の上司の前に同僚などに退職を伝えないようにしましょう。


6.転職先を決めずに退職する場合は必要なお金を計算しておく

転職先を決めず、まずは退職を優先する場合には、今後いくらぐらいお金が必要になるのかの計算が必要です。

自己都合退職だと失業保険を受け取ろうにも給付制限があるので、一定期間は無給となります。

退職後に備えて貯金を確保するなど、お金の計算を行うことで不安に感じることなく、妥協しないで職探しが行えるでしょう。



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