言い訳
どうもうえだひろしです。
毛皮のマリーズという僕が崇拝して止まない志磨遼平(現ドレスコーズ)が2003年〜2011年に活動していたバンドが今でも大好きなんですが
彼らが出している曲の中に「チャーチにて」という曲がありまして、サブスク展開もされているので是非聞いていただきたいんですが詩の一節に
「芸術なんてこの世の果てで人間様が捻り出す最後の言い訳なんだそうな」
とあります。
芸術。この意味を毎日のように考えます。
俺は芸術がやりたい。自分の内側、他人に知られては恥ずかしくなるような思惑まで全部めくり上げてさらけ出してそれを生々しく表現できるような作品を作り続けたい。それが2021年4月現在の僕にとっての「芸術」なのですが
このことを考える時にいつも例の詩が頭に流れます。
芸術とは便利な言葉です。人から理解されないのも芸術だから、売れないのは芸術だから。理解できない大衆なんかほっとけ。だって芸術なんだから。
違うんです。俺は他人にわかって欲しくてやってるんです。なるべく多くの人に。
大衆に擦り寄る必要はないと思います。でもヒントは与え続けないと。自分の芸術を、作品を楽しんでもらえるためのヒントを。
きっと初めて見る作品に触れようとする時、ある程度の敷居の高さを感じるんだと思います。
その敷居を不用意に下げることや、わかるやつだけにわかればいいと突っぱねて敷居を高くすることもやらなくていいんです。作品はいつでもただそこにあるだけでそれ以上でも以下でもないんです。ただ楽しみ方をまだ知られてないんです。
作品を作るとともにそれをやらないといけない。それを嫌うといううことはゲージュツの品格を下げることでもなんでもない。ただの怠慢です。
きっと志磨遼平も芸術を言い訳にしたくなくてこの詩をこの曲に置いたんだと思います。
ただ、「俺が」この曲に対してそう思うだけです。他にこの曲の楽しみ方はたくさんあると思います。
実はこの文は「チャーチにて/毛皮のマリーズ」を楽しむための一つのヒントを提示していたのかもしれません。毛皮のマリーズ最高だから聴いてよ!というただのファンだったのかもしれません。
でもあくまでヒントはヒントです。楽しむという答えはその作品に触れた人それぞれで見つけてもらうものです。
あ、うえだひろしの作品も最高だから聴いてくれよ!!
『他のバンドのヒントのnote作る前に自分の作品のヒント提示しろよ』
と思ったそこのあなた。わかります。ファン目線ならすらすら書けるんですけど
自分で作った作品のヒントを自分で出すの難しいんだぜ?
言い訳で終わるようじゃまだまだということですね。日々精進。では。
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