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映画の上映時間が長すぎる。

今に始まった事ではないのだが、長く椅子に座っていると尾てい骨の辺りが痛くなってくるし、トイレにも行きたくなる。
もう上映時間が140分を超える映画は見ないことにしよう、と今年の初めあたりに決意した。

上映時間で見るかどうか決める人は少ないかもしれないが、それでも例えば上映時間5時間30分なんていう映画があれば、多くの人はちょっと考えてしまうだろう。
自分にはそのラインが140分あたり、ということだ。

しかし、そう決意したのにもかかわらず、年が明けてもう2本も140分越えの映画を観てしまっている。

「哀れなるものたち」(141分)
これはチケットを取ってから上映時間を確認して、ああ、そんなに長いんだ、と思ったのだった。
楽しめたから良かったのだが・・・長いのはやっぱり長い。

「瞳をとじて」(169分)
これは監督(ビクトル・エリセ)に非常に思い入れがあるので観ないという選択肢はなかった。
しかしやっぱり長いなあ。

やっぱり140分以上の映画は出来れば避けたい。
と思うのだが、最近気になる映画が軒並み140分越えで困っている。
以下4本は上映時間の関係で見ていない映画。

「ボーはおそれている」(179分)
アリ・アスター監督は「ミッドサマー」を見たいと思いつつ見逃してしまっていて、結局まだ1本も見たことがない。次のは見ようと思っていたのだが179分では・・・。

「デューン砂の惑星PART2」(166分)
PART1は見た。
悪くなかった。
悪くはなかったのだが、166分でどうしても続きが見たい、というほどでは・・・。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は「ブレードランナー2049」も長かったなあ。

「落下の解剖学」(152分)
結構話題になっているし面白そうなので、上映時間120分だったら絶対見ていた。

「オッペンハイマー」(180分)
クリストファー・ノーラン監督はコケオドシとハッタリの才能にあふれた監督だと思う。
これは悪口でも皮肉でもなく、映画監督に必須の、とまでは言わないが価値のある才能だと思っている。
タイプは違うが、「哀れなるものたち」の監督もコケオドシとハッタリの才能のある監督だな。ただしヨルゴス・ランティモス監督の方は意識してやっているのに対し、クリストファー・ノーラン監督の方は自分はクソ真面目に撮っているのに結果としてコケオドシになっているようなところがある。
個人的にはクリストファー・ノーラン監督のようなタイプの方が面白い。
面白いのだが、180分!?・・・2本に分ければいいのに。

140分というのも単なる目安で、それより短いからと言って長く感じないか、というとそんなことはない。

少し前に観た韓国映画
「ソウルメイト」(124分)

ちょっと岩井俊二を思わせる雰囲気映画であまり好みではなかったが、話自体は良い話ではあった。でも少し長く感じたな。90分くらいでまとめたらかなり良くなったんじゃないかと思う。

それから、ついこないだ観た
「ゴーストバスターズ/フローズンサマー」(115分)

これは、もう少し登場人物を整理して話をスッキリさせればずっと引き締まるんだけどな、と感じた。
ただ、この映画は安っぽくてゴチャゴチャしていて、スッキリしていないところに逆にある種の魅力がある気もするので、これはこれで良いのかもしれない、とも思ったが・・・。

そういうわけで、話の内容とその語り方によって適切な時間というのは決まってくるので、90分だって長いということも有り得るわけだし、180分がその映画にふさわしい上映時間であるという可能性もあるわけだが、それはそれとしてやっぱり180分だと尾てい骨の辺りが痛くなってくるしトイレにも行きたくなることには変わりがない。
もうちょっと短くしてほしい。

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