清水潔『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』
清水潔『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(2013)
力強いノンフィクションであり、執念のルポでもあり、告発本とも言える。
決して流麗ではない、著者の取材スタイルさながら無骨な文章ながら、ぐいぐい読ませる。各章ごとに「引き」を作るのも職業柄なのか。
1979年から1996年に渡って、栃木県足利市と群馬県太田市という隣接する限られた地域で、共通点の多い誘拐殺人事件が起きていた。
被害者は5件とも4~8歳の幼女であり、犯行手口も酷似している。
これは