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Day2.MOTとは?

MOT「技術経営」入門 日本経済新聞出版社を参考にしてます。

MOTにかける私の想い

仕事で商品を開発・設計する立場です。
原価低減・VE活動をする中、営業・マーケ部門から常に
コスト削減を求められる中、販売価格も下がるという事が多々あった。
技術側としては”顧客にとって良いもの””付加価値”があるから
”高く”売って欲しいと思ってました。
原価低減した分、売価も下がれば利益額は変わらない。
市場がシュリンクしているところで同じ様な事をしていけば
消耗戦になるだけだなって日頃感じていました。
そうした状況を打破すべく、勉強していきたいと思います。

MOTの最大の目的

不確実性の高い環境下で、長期的な付加価値創造の最大化

市場も変化が早いし、顧客の流行もすぐ変わるこの世の中。
昔と比べてこんなに”不確実性”(予想が難しい)な世の中はないと思う。
それに市場・社会が目まぐるしく変化する中
商品開発が追いつかないのも目の当たりにしています。
最近はプラットフォーマといわれるGAFAやBATHが台頭しているが
彼らの戦略は見事だなって感じる。

さて脱線してしまいましたが
付加価値を利益につなげる要因は2つの両輪との事。

・価値創造(value creation)
・価値獲得(value capture)


価値創造した分、価値が獲得できるとは限らない。
私が日頃感じてるのは”スペック重視”だと価値獲得が難しいという事。
軽く、薄く、速くなど…。それが顧客に刺さるものなのか?
本当にお客様が求めているのは何なのか?
顧客視点で考える事が一番重要。
創造した価値を活かしきれていないのが課題だと強く感じる。

一番は”顧客ファースト”で考える事。
そして、大量生産・量産化の時代は終わっていて
モノづくりよりコトづくりの時代である事。

価値創造

「技術・商品価値創造」
 ・顧客価値の高い商品の創造
  →技術的に機能が優れている事
  →顧客ニーズに合致してる事

「価値創造プロセス」
 ・市場に投入するまでの全オペレーションプロセス
  →組織プロセス
  →QCD(Quality/Cost/Delivery)

価値を創出しても企業に残らなければ意味がない。
そこで「価値獲得」が必要となる。
価値が事業利益に結びつかなければ意味がない。

価値獲得

「事業価値創造」
”差別化” ”独自性”が最も重要

”商品の価値は絶対的な価値だけではなく、それを提供できる企業がどれだけ稀有な存在なのかによって決まる部分が大きい”

価値は相対的なものである。
確かにAさんには価値があっても、Bさんには価値がない。
そんなものは世の中たくさんありますよね。
それに、どの企業も同じ様なものを出していれば
どれでも良いよね?ってなる。

”50%コストダウンしました!”
→他の企業も頑張れば、結局差がつかず、市場価格が下落するだけ
(差別化になっていない)
”100満点ではないけど、独自性ある75点が勝つ"
→100点満点の商品が他にもあれば、75点でも独自性がある方が勝

商品に明確な優位性がなくても、過当競争を避け、価値獲得する方法がある
それは「補完的資源」の活用。

補完的資源(complementary assets)

①市場的資源
 ・販売チャネル
 ・ブランド

②技術的資源
 ・特許
 ・優れた技術を保有するサプライヤーとの強固な関係
 ・業界標準規格化
 ・アフターサービス

価値創造・価値獲得の関係


・日本企業は”価値創造”を優先(スペック重視)
 →ソニー、パナソニックの軽量・高性能のノートPC
 
・米国企業は”価値獲得”を優先
 →デルの最新PCを安く提供(独自の部品調達、ネット販売の仕組み)
 →インテル、Microsoftのプラットフォーマとして業界をリード
(産業全体で生まれる付加価値を享受している)

小休止:私がiphoneを使い続ける理由

 技術力はあるのに、何でもできる力はあるのに
 なぜ日本メーカは”iphone”を生み出せなかったのだろう。
 ”スペック重視”に陥っていた事が一つの要因だと思ってます。
 ガラケー時代、各社がこぞって競っていたのは小型化・軽量化
 液晶画面の見易さなどだった。
 ”2つ折り”という世界の中での競争であり
 当然、差はそこまでつかない。
 そこに現れたのが全く新しいスマートフォン。
 そもそも携帯電話という括りにとらわれないものだった。
 ガラケーよりは重くて・大きくても斬新だった記憶がある。
 iphoneが登場して以来、私はずっとiphoneを使ってます。
 iOSの上で動くapple watch、macbook、ipod、AirPods
 などの親和性も素晴らしく、何と言っても
 ユーザーエクスペリエンスが最高
 私はすっかりリンゴ🍎ヘビーユーザです。

価値獲得の基本:3C

差別化=付加価値とはならない。
顧客がそれを付加価値と考えるか、それに対価を払わなければ意味がない。
顧客の支払意思額(WTP:Willingness to Pay)が高まる必要がある。

価値獲得の条件
(1)競合企業に対する差別化
(2)差別化に顧客が対価を支払う

まずはMOTの役割と視点について
MOT「技術経営」入門の序章・第1章を参考に
自分なりにまとめてみました。

もし興味ある方は今後もお付き合いいただければと思います。
またコメントなども気軽にお願いします!

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