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EdTech推進議連の会合に呼ばれて話をしてきました

前回の【自治体の首長や議員に知ってほしい】 GIGAスクールとかやっても個人情報保護条例の壁で台無しになる?が思ったより拡散され、ありがたいことに多方面からリアクションをいただきました。
地方議員の方からもいくつか直接連絡をいただきたりしていて、以下のようにブログでまとめてくださっている議員の方も。

上記の個人情報保護条例の課題は、多くの自治体・学校で今後課題になるはずなので、拡散されて議論されたら良いな、と思っています。
反応してくださった皆様、ありがとうございます。

EdTech推進議連の会合に呼ばれました

そんな議員つながりの話ではないですが、今日は自民党のEdTech振興議連の会合に呼ばれて話をしてきています。

実は3月にも呼ばれていまして、コロナ禍での一斉休校での対応について共有をしています。

ノーザンライト・スープレックスの馳議員(失礼)が話しているなか、手前でキーボード叩いている眼鏡野郎が自分ですね...。
姿勢も悪いし本当に失礼な輩です。でもこの瞬間以外はちゃんと聞いていたのです。写真を撮るタイミングが悪いのです(言い訳)。

その際のプレゼン資料は以下です。

個人情報保護条例の壁については、ここでも述べていますね。
課題感は数年来なので、ことあるごとに言っています。しつこい奴です。

今日はEdTech企業からの報告ということで

・ライフイズテック 讃井さん
・COMPASS 神野さん
・Libry 後藤さん
・フューチャーインステュート 為田さん

と私が参加しています。
ウチってEdTech企業なんだろうか。なんで自分が呼ばれたんだろう?

皆さんの報告、超良かったですが私から拡散はNGだと思うので、皆さんが公表してくれると良いなぁ、とか思っています(チラ)

(追記)
為田さんがご自身の提案を以下で公表してくださいました。ありがたやー。


とりあえず、私からの報告内容は公開しちゃいます。
以下のような感じです。

まなびポケットの無償提供は結構広がりました

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コロナウイルスの感染拡大による一斉休校が発表されたのが2月27日。
翌日の2月28日に私たちは以下のまなびポケットとそこに参画してくださっている13社のコンテンツ事業者と、休校措置の学校向けに無償提供を発表しました。

その後も立て続けに、休校措置や分散登校、通常登校になった学校にも急な拡大による休校措置や分散登校になってしまうことへの備えとして、以下の無償提供を続けました。

施策をやっていくなかで、なかなかうまくいかないことなどもあったり、チームメンバは本当に大変でしたが、「まなびをとめない」という目的に対し、少しは貢献できたかなと思っています。
特段、プロモーションなどはしませんでしたが、口コミ含めて広がり、結果として1,000校37万人に届けることができました。

休校中でもイケている活用も

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休校中でも学びの質を高めようと、先生方は本当に頑張っていました。
上記は一例で、成城学園初等学校の秋山先生のオンライン授業の模様ですが、休校という時間制約が少なくなること、場所が離れていることを逆手にとって、通常授業以上に協働的で創造的学びを実現しています。マジですごい。

コロナ禍でのまなびポケットのアクセス状況

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コロナ禍で休校措置や分散登校によって「オンライン」が大きく注目され、実際に活用されました。
定性的な感想ではなく定量データが上記の図です。
全国休校からアクセス増、新学期でさらに増加していき、休校措置の延期によってピークに達し、6月から分散・通常登校で減少しています。ピーク時には30倍です。
減少したといっても、現時点でも前年比で6倍超のアクセスがあります。
また、この状況での1つの特徴として、スマホからのアクセス(まなびポケットはスマホも可になっています)が大幅に増えた(20倍超)になっていることです。
この辺は今後のICT活用を考えるうえで、重要な点だと感じています。

ICTは関係づくりのインフラ。家庭学習時間との相関。

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こちらは立教大学の中原淳先生の研究室のレポートを引用させていただきました。

EdTechとかICT活用というと、とかく授業利用・学習利用に焦点が当たりますが、コミュニケーションの観点にもっと注目してもらいたいと思っています。
コミュニケーションの質と量が学習時間に大きく相関していた。
インフラとしてのICT。「インターネット接続は人権の1つ」ぐらいの文化を根付かせないといけない気がしています。

授業時間の圧縮が先祖返りを招く

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そしてここからは本当にある辛い話。
都内にある小学校の話ですが、6/15から通常登校は始まったため、スタートが例年より2か月強遅れました。
ただ「第2波, 第3波のリスクへの備えもあって早めに追いつきたい」という学校経営の観点から「例年の1学期分は1学期中に終わらせよう」ということに。マジきつい。
ここはICTの出番か?と思いきや「一斉授業で大幅スピードアップ」「対面NGで協働的な学びはカット」となって、結果としてプリント中心、詰め込み型への先祖返り、2世代ぐらい先祖返りしてしまっています...。

課題と必要なアクション

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そんな中での課題と必要なアクションです。
毎回言います、個人情報保護条例やセキュリティポリシーガイドラインの問題。前回書いている通り、個人情報保護条例は地方議会が決めること。首長や地方議員に頑張ってもらいたい。

また、ハード整備はGIGAスクールでできたとしても、本当の活用にはソフト(ソフトウェアや人)が肝。ソフト予算増と政策の達成目標を整備率から活用率にしていくのが必要なのでは、と。

さらにですが、前頁の学校の辛みの根幹は履修主義になっていること。習得主義へのシフトができるのか。ICTというより教育政策全体にかかる重い話ですが、ここが根幹だと自分では思っています。
この辺は以前以下でも書いています。

デジタル教材普及に向けた著作権法へのHack

この内容はちょっと過激な提案なので、資料共有としては割愛します。方々から怒られそうなので(苦笑)

おわりに・・・

今日は以上のようなことを共有してきました。

資料は改めて以下で共有させていただきます。

参加した事業者の課題意識・提案はかなり類似していました。
議員の皆さんにもインプットできた部分もあると思うので、今後ともこういう活動は続けていかねばです。

ではまたー。

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