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さ、ひっくり返そう。

西武・そごうの広告は素敵っすね。
前回のマサルさんのパロディセキュリティポリシーガイドライン解説よりアクセス数が多かったので、今度は西武・そごうをオマージュしてみました。
一応、GIGAスクール構想を意識して「さ、ひっくり返そう。」を作ってみましたが、色んな教育政策で代用できそうです。
こちらに素材を置いておきますので他の文言で作りたい方はどーぞ。

GIGAスクールは今までのやり方ではうまくいかない

自分にとって、今年はGIGAスクール構想に振り回される1年になりそうです。自分から首を突っ込んでいるので「振り回される」という言い方は失礼な話ですが...。

GIGAスクール構想については、「推進すべき」や「時期尚早」のどちらの声もあると思います。ただ、推進すべきの人でも「今までのやり方ではうまくいかない」とは思っているのではないでしょうか。
私はめっちゃそう思っています。
以下、私が好きな先生のGIGAスクール構想に対するコメントです。

向こうから「今手を上げないと、二度とお金はあげないよ」と言われたとき、私たちはどうすればいいのか。
結局こういうケースは過去どうなっていたかというと、時間のないまま教育委員会が実際使う教員や子供たちの話を聞かず、よく考えないで購入し、学校では不満を言いつつ、使わない「遺産」になってしまうことが多いようにおもいます。
積極的な教員は実際の機材を見てがっかりし、消極的な教員はそれをみて、「使わなくても良さそうだ」と思う。
そんなことになってしまうともったいないと思います。

「経済側の人たちはいろいろ考えていると思うのですが、教育側の人たちはなにも考えていない(笑)ように思います。」ともコメントしていました。
教育側の人たちは考えていないと言っていますが、この先生が真剣に考えていることは伝わります。多分、ほっておくとオチはこの先生の言う通りになりそうです。
私自身、先日から記事を書こうと思ったのも、超微力ですが予想されるオチをひっくり返せないか、と思ったからでした。

「指示・管理」から「支援・移譲」にひっくり返す

教育論は本当の専門家に任せる、と言い訳して、今回の大規模・他拠点同時のプロジェクトがどうすれば成功するのか、を一般論として考えてみました。
ポイントは「指示・管理」から「支援・移譲」へひっくり返せるかでは、と考えています。

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上記は全く別件(この時は「いじめ」や「学級崩壊」にどう対応していくか、という議論)で、とある教育委員会に説明した際の資料です。その時も同じこと言っていますね。
自分もそうなのですが、いわゆる権威順に上から下(もしくは左から右)にハコを配置しがちです(かくいう我が社もこんな感じ...。同じNTTでもNTTデータは上下逆で、お客様も組織図に配置している辺り意識していますね)。今回で言えば、上から順に、国→教育委員会→学校→先生→児童生徒、って構図でしょうか。
この「上から下へ」という発想を転換しないと成功しない。これはGIGAスクールの話だけでなく、教育現場の全体の課題でしょうし、自分の会社だって同じ課題を抱えています。

今回のGIGAスクール構想の肝は「学習者中心」の環境づくりだと思っています。児童生徒をどう支援するかがベースにあり、彼らに権限が移譲されるようなカリキュラムにしていけるかどうか。
今後の補助申請や機器の選定、システム設計も同様の考えを体現するものになるのか、が成功の鍵だと考えています。
今の学校のICT環境は、学習者に権限が全く落ちていない。それどころか先生にも、というより学校にも権限が落ちていません。このままではヤバいっす。
少なくともシステム屋の目線では、こんな大規模なシステム・端末導入を教育委員会とかで全部一括管理、というのは構想段階でマズイ設計に感じます。

GIGAスクールでひっくり返すべき5つのこと

上記の「指示・管理から支援・移譲」という方針を踏まえ、システムのひっくり返しポイントを考えてみます。
GIGAスクールの環境でどんな授業や学習を行うにしても、必ず必要になるであろう(でもほっておくとやらなそうな)部分を5つあげてみます。カッコはひっくり返す前の状態を書いています。

① シンプル (⇔ 足し算の繰り返しによる複雑なシステム構成)
② ネットワーク(⇔ センタ集約インターネット接続)
③ ユーザアカウント(⇔ パソコン台数分の共用アカウント)
④ クラウド(⇔ 校内でしか使えないオンプレミス環境)
⑤ セキュリティ(⇔ 対策が目的化した機能・構成)

それぞれ説明していると記事が長くて読んでもらえなくなりそうなので、それは次回にさせていただきます。正月休みに文章を書いたので、力尽きただけという話もありますが...。

※本記事に関連する記事も書いていますので、以下にリンク貼っておきます。お暇なときにいかがでしょうか。

ではまたー。


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