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リモートワークが企画職に最適な4つの理由

新型コロナやオリンピック期間中の時差通勤など、在宅ワーク、リモートワークへの期待は高い。一方で、IT 企業に比べると、出版社はまだまだ定着はこれからの印象。

そこで、こちらの投稿を見て、じっさいの体験談として、いかにメリットが多いか、感じたところを素直に書き残し、リモート促進をつよく推したいと思いました。

業務内容は、書籍の編集。

状況としては、会社から了解をもらい、「週1」でテレワーク(在宅勤務)をさせてもらっている。リモートワークのトライアルに参加し、効果を実感したことで、抱えている業務内容(編集業とマネジメント)を勘案してもらい、個別案件として相談をしたかたち。

リモートワークのコツやノウハウ(周辺環境)というよりも、「企画職」のような業務で、いかに生産性があがるか、その効能になります。

1・他人の時間ではなく、自分の時間を取り戻す

まずテレワークが企画に向いている最大の理由。それは、企画脳で過ごすことができるということ。

朝、起きてまっさらな頭になったリセットされた状態で、そのまま思考の状態に入れる。これが出社に追われていたらどうだろう。満員電車に乗る。疲弊する。見慣れた通勤ルートを歩く。PCを立ち上げる。メールチェックする。

この時点で、すでに脳は「自動操縦モード」に入っているはず。あとはメールをひたすら返すだけ。遮断されないよう場所を変えても、一旦、反応の脳モードに入ってしまうと、スマホが気にかかる。

この点、リモートワークであれば、他人のリズムに侵される前に、思考モードに入れる。数字や外部情報のインプットではなく、頭の中で異なるふたつの要素をつなぎあわせる企画脳にぴったりの時間が過ごせる。

2・ルーティンから外れる

決まった時間に会社通勤を続けている、見る風景や感じる感情が似たようなものになる。「ルーティン」は思考停止を招きやすい。今日、降りた駅で駅員さんと何人すれ違っただろうか? 答えられる人はなかなかいない。

旅が刺激になるのは、普段の入力と異なる情報で満載だからだ。リモートワークで仕事する場所さえ自分で選べるならば、ちがう刺激を脳に与えられる。

たとえば、自宅近くのカフェで仕事すると、違う生活圏の人と接することになる。園児の散歩があちこちで見られ、ママ友のランチや、おばあちゃん同士の会話が耳に入ってくる。本を買うのはこうした日常を送っている人でもあるのだ。

耳をそばだてていると、いかに、家族同士の悩みや病気の話題が多いかに気づいたりする。場所を変えるリモートワークは、実に自然に視野を広げさせてくれる。

3・切断されないひとまとめの時間

これは1に近いのだが、SNS全盛に時代に、パソコンに向かって作業をしているとメッセージは途切れることなく続く。もうほんとうに。仕事ができて、ツールを使いこなしている人ほど、きっと「連絡が取りやすい状態」に置かれているのだと思う。

オフィスにいても、意外と内線や声をかけられたりと、ひとまとまりの時間は確保しづらいものだ。そのうえ、一度途切れてしまうと、なかなかまた元に戻れない。文章を書く仕事などはその典型だと思う。

チクセントミハイの「フロー」の考え方によると、創造性を高める脳の状態(フロー状態)に入るためには、達成するのに少しむずかしいレベルの課題に挑むのが良いらしい。かんたんすぎると、つまらない、と感じてしまい、逆に達成不可能なほど難易度の高い課題はそもそも最初からあきらめてしまう、と。

会社にいると、仕事そのもの価値ではなく、外部要因(空調が悪いといった環境や人間関係の好き嫌い)に目が向いてしまいがち。目の前の社会に役立つはずの仕事(企画に限らず)から目をそらす絶好の材料を与えてしまっているともいえる(外部要因の良い・悪いを論じているわけではありません)。

達成できるかどうかの、自分の課題。外部をいったん排除し、ここにひたすらフォーカスするために、「リモートワーク」の環境を利用することは、効果的であると思う。

4・家族との時間(リモートワークの最大の恩恵)

最後に。人は何のためにはたらくのか、を考えます。

もちろん人生を捧げて、社会や世界をよくする。そのために自分の時間のすべてを注ぐという生き方もあります。しかし、すべての人がそうである必要はないはず。むしろ、家族とのゆったりした時間、その優先順位をあげることで、仕事に良い影響を及ぼすことだって、ある。「会社」と「家庭」を切り分けない。その効能はもっと強調されてもいいはずです。

通勤時間をカットする分、家族と過ごし時間が増える。

これは、リモートワークで強調してもしたりないくらいの最高のメリットだと思っています。

この記事は「投げ銭」記事です。サポートいただいたお金は、家庭菜園で野菜をつくる費用に投じていきます。畑を大きくして、みなさんに配れるようにするのが夢です。