バ先の休憩室で高校生演劇部に泣かされる10分間


バイト先の休憩室にあるでかいテレビを見上げながら空腹も恥も忘れ、涙を流してしまった瞬間を残したいと思う


4月7日
私は休憩室でお弁当を温め、何となくついていたテレビ【every】を見ていた

都立千早高校と言う学校の演劇部が全国大会へ向けて練習してる姿が特集されているもよう


どうやら私は学生ものの特集に弱いらしく気づいたら食べる手を止めて見入っていた


正直最後の方しか見れなくてはっきりどう言う内容なのかの全貌は見れなかったものの、確実に心を奪われその10分後には涙を垂れ流してる人がこの休憩室には存在した。それが私だ






今や当たり前のように毎日耳にするようになってしまった"コロナ渦"と言う言葉

年齢や国籍を問わず今一度みんなで考えていく必要性が大きく取り上げられるようになってきた"差別、格差問題"

これらの内容を一つの作品に入れ込み、等身大の彼女たちが演じる内容に私はすごく感動したし嬉しかったし誇らしくさえ思えた(なぜか顧問目線




なぜ、何のために女性はメイクをするのか。
どうして妊娠や月経の授業を男女別々で話を聞く必要があるのか。
痴漢にあったら女性側に責任があるのか。
(ああフル尺でみれてたらもっと書けたのにここしか覚えてない)


正直、何も気にせず生きていればこんなことも当たり前と言う言葉で流されてしまうと思うけど、この誰が決めたかわからない"当たり前“になってしまっている問題を洗い出して彼女たちの姿のままで演じてくれていた

伝えようとしてくれていた


部活も行事も学校に通うことさえも難しくなってしまった環境下の中で思う素直な気持ちをクリアに演じていたシーンは私には経験がないことだからこそグッとくるものがあった

私はコロナ禍の学生時代をもちろん経験していないし、ニュースで見たり想像することしかできない

今の時代を生きる学生に向けられる言葉として主によく耳にする言葉はダントツに"かわいそう"が多いように思う


たしかに学生時代の友達は一生続くとか言われる中で普通に通えない上友達に会えない現実や、卒業式も行えるか危うかったり、自由に遊べないこと、家で勉強なんて屈辱すぎると思う


そんな中で"今私たちにできること"を考えて今の状況をどうにかプラスに捉えて発信しよう、伝えよう、みんなで考えよう。の姿勢が10代のしかも高校生の演劇部から見えたこと自体がもう正直涙だった


何が言いたいって大それたことはないのだけどただ、若くして高校生がこの生きにくい時代の中に少しのポジティブを見つけながら、好きなことを続けたい強い気持ちを持って、同じゴールを目指す仲間たちとソーシャルディスタンスなんかを保ちながら汗水流して必死に伝える、届ける練習をしてる事がきっと日本に確実に影響を与えると感じて目頭が熱くなったの、と言いたいだけである

大会本番が終わった後、幕が降り、客席の盛り上がった反応を聞いた瞬間、演劇部のみんなが声を上げて泣きながら抱きしめ合う姿を見てもう私の全涙腺が完全に崩れた、もはや雪崩


同時に、彼女たちの青春時代は他とは違えど、いや、違うからこそ必ず報われるし、必ず意味のあるものになる、なってほしいと願うことしかできないけど少しでも彼女たちの為にいい未来を姉さんが作ったるわ!と決心した




さてそんな私には何ができるだろう
今の私だからこそできることは何だろう


そんなことを考えるきっかけを与えてくれた都立千早高校演劇部のみんなとニュース番組everyに心から感謝申し上げたい、申し上げます


まだまだ若くて未来がある彼女たちが、どうか素敵な大人になって、広い世界で夢に向かって突き進んで行けますように


(ああほんとにフル尺で見たかったな)

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