うつ病を克服した私がうつ病になった時のこと 中編 高2

やぁ!厨二病魔導師のミツだ。

初回は導入部ということで、あまり症状に関する話が少なかった。

今回から本気で当時を思い出して、強くなってしまった今の自分よりも

寄り添える気持ちに一旦戻ってみたいと思う。

気分まで病んでる時にタイプスリップして書いて見るよ。


(このページはフリー写真ACさんの素材を使っています)
https://www.photo-ac.com/

~はじめての精神科~

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2年生になった。

そして、すぐに精神科に母といっしょに行った。

受付の人「ここに問診表があるので、当てはまるところを書いてくださいね」

私「わかりました。」

母に受付を済ましてもらって、問診表にいろいろ当てはまる症状を書いた。

すでに2年生の時にはうつ病の影響か記憶力の低下を感じてきていて、その時に何を書いたかは詳しくは覚えていない。

母「本当に調子悪いの?家では普通にゲームしていたけど」

私「不調はこっちのことだから、わからないと思うよ。3学期から寝れないし、頭が慢性で痛い気がする。脳が焼けつくとか重いとかそんな感じ。」

母「でも食事は朝も夜も普通に食べれてるよね?体が悪い所は無いんじゃないの?」

私「体が悪くなくても、気分が悪くなる病気なんだよ。うつ病は」


母と話をしながら待っていたら、病院の先生に呼ばれる番が来た。

病院の人「先生が3号室でお呼びです~」

私「はい。」

元気の無い声で返事をして、先生の部屋に向かった。


先生「こんにちは。最近の調子はどうですか?」

私「頭が痛いです。眠りにつくのが難しいです」

先生「学校は通えていますか?辛くないですか?」

私「通えていますが、何もしなくてもストレスを感じる気がします」

先生「そうなんですね。誰かに何もされなくてもですか?」

と 最初の先生は印象が無い感じだったと思う。

薬を親に渡されて終わった。

母「どう?治りそうだった?」

私「いや、話ではわからないよ。薬が効けばぐらいかな。」

帰路についた。


薬を飲んだら、謎の慢性ストレスは減った感じがしたけど、

頭痛が増えたり、寝れるはずの薬で寝れなくなったりして しばらく副作用に苦しむこととなった。


~高2 1学期ぐらいのこと~

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すでにもうこの時期の記憶があいまいで、1学期だか2学期だか3学期だか

いつの出来事だか思い出せない。

とりあえず2年生が始まって クラス換えがあって、

朝学習に遅刻気味になったことは覚えている。


新しいクラスでは1年生の時のクラスよりも声をかけてくるクラスメイトは

多くて、近い席の陰キャ軍団と少し話すようになった。

リーダー格のK。陰キャでゲームも好きだけど、塾に通っていてけっこう勉強してる。クラス3位以内の成績。学校と勉強で彼もストレス貯めてそう。ほっぺとおでこを中心に複数のにきびが特徴。

太目(名前覚えてない) 体は少し大きめだけど声が高い。話が軽くて空気読めない性格の問題でいじられや役。

そばかす(名前覚えていない) THE平凡。淡々と無難なことばかり話す。

ヤリチン(名前覚えていない) 他校の女子高に通って、ヤリチンしてる。たぶん女子から見てもイケメン。だけど、性格は若干陰キャ寄り。

そして、私の5人がグループに。

だけども、もううつ病になってしまったので、結局彼らとはあまり交流できないで終わった感じではある。

それよりも、うつ病でだるそうに過ごしていると遠くの席の人が声をかけてきた。Nくんだ。太めでそばかすやにきびが多い。

Nくん「ゲーム好きなんだよね?ゲームの話教えて」

私「いいよ。流行のNintendou64のゲームでいい?任天堂派なんだ」

今思えば、遠くの席の彼は若干いじめ気味でいじられていたので勇気を出してこっちまで話かけてきたのかも。彼は田舎から来た寮生だった。

彼の家に行くのがめんどうだし、ゲーム少ないみたいなんでうちに学校の帰りにそのまま遊びに来てもらうようになった。

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Nくん「すごいゲームあるね。たくさんある。」

私「まぁいちおうね。ゲーマーだからさ。」

そうやって2人でゲームをしている時にもうつ病のせいか頭が痛いような気分が良くないような感覚はあった。気分悪そうにしかめっ面でゲームしていると彼が話しかけてきた。

Nくん「気分悪いの?大丈夫?」

私「いや、実はうつ病かもしれないんだ。頭の中とか気分が常におかしい。」

Nくん「そうなんだ。実は僕もうつ病かも。ゲームしてないと気分が悪いし、あまり勉強したくない。辛くて嫌だけど、田舎に帰されるのはもっと嫌だから勉強してる。」

寮生で来るのはだいたい特別進学コースの人で、普通コースぐらいならばわざわざ寮生でこっちに迎え入れる必要も無いわけだ。だから、成績が下がって、普通コース落ちすると 学費が上がるし帰される家庭もあるようだ。

私はNくんの様子からして、私ほどのうつ病じゃないだろうなと疑っていた。むしろ、うつ病じゃないんじゃないかって。

とにかく、彼がうつ病であるかないかは別として、似たものコンビが誕生したわけだ。

そうやって、彼が来る日も来ない日も調子が悪いのでゲームばかり。

朝学習もさぼり気味の毎日。

そしたら、期末テストは散々だったし、社会以外は裏技の勉強方法が完成していなかったので、全部80点未満になっていた。英語はもちろん赤点。

記憶を引き出すだけの教科が脳に負担軽くて、数学が一番体調が大事なので、やる気すらもしなかった。

そしたら、数学が出来る主任の先生が廊下で声をかけてきた。

N先生「おまえ、最近どうした?1年生の時は調子良かったのに。」

私「いや、なんか調子悪くて・・・頭が痛くて」

N先生「朝学習もサボリ気味らしいじゃないか。サボったら成績下がるぞ。ちゃんと出席しなさい。」

私「いや、朝起きれないので無理です。朝向いて無いです。」

N先生「おまえ、そんなことのたまうか。夜寝ればいいんじゃないか?夜寝れてる?」

私「いや、睡眠もおかしくて・・・」

そんな感じのやりとりをして、適当に返事をして先生と別れた。

得意教科の数学もオワコンになって、悪循環で余計学校生活をやる気がしなかった。 

「そうやって効率の悪い生活を押し付けるだけだから、金の卵(点数)を産まなくなるんだ・・・」  

先生と話してる時の内心はそうだった。100点で学年1位を取ったときも朝学習は見直してもいない。


そんな感じで1学期を続けていたら、薬のせいか頭痛が悪化したり、電車で人の顔を見れなくなったり、見られているんじゃないかと恐怖を感じたり、もちろんその症状が学校でも感じたりして、机にずっと伏せたり、、

本格的に悪化してきたまま2学期に突入した。


~高2 2学期と3学期ぐらいのこと~

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たぶん夏休みぐらいに脳内革命の春山茂男先生の病院に1週間入院した。

気持ちがとても落ち着いている・・
手と足が暖かくなる、手と足が重くなる・・・のような
瞑想をすると脳内モルヒネが出るそうで、本読んでやってもちょっとしか変わらなかったので、入院のために飛行機代の往復と入院費で10万円以上かけたと思う。

わらにもすがる気持ちで本を読んで、そして入院までやったけど、入院は薬は出なかったけど 病院内のジムと瞑想の生活であんまり変わらなかった気がして、そしてうつ病の状態では慢性のストレスで病室生活に耐えられなくて、、1週間でリタイヤした。

耐えられなくて退院させてくださいと言ったら、すぐにOKが出て飛行機を親に予約してもらって 帰宅した。

ただでさえ何もしなくても気分が悪いのに、ゲームなしでは辛かった面もあったと思う。瞑想をやっている最中は少し頭痛がやわらぐ気はしたけど、1週間では変化は見られなかった。


その後、国立大病院で 脳のCTかレントゲンのどっちかを撮ったけど異常は無いそうで、うつ病で脳が萎縮するって 本当だとしてもカンタンにはわからないのかなとか思った。


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Nくんが遊びに来た時にゲーム中に急にうずくまるようになった。

Nくん「あー、ダメだ。ダメだ。帰される。帰される。もうダメだ・・」

私「どうかしたの?」

Nくん「成績下がったら、家に帰される。農業させられる。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!成績下がり続けてる。」

私「うつ病のせい?」

Nくん「たぶんそう。ゲームしてる時だけ忘れられる。勉強したくないし、この学校嫌だ。」

私「自分もそうだよ。この学校のせいでうつ病になったんだし。今も頭痛するし。寝れないし。」


そうして、2学期3学期と時間が経過すればするほどに

うつ病は悪化してる感じしかしなかった。

成績はもはや1学期と違って、感心すら無くなっていた。

不登校の日もたまにあるようになった。



~人の目~

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電車で見られている・・・

学校で見られている・・・

もうダメになってしまった自分をさげずむような目で・・・

春から感じていた違和感はもう本格的に感じるようになっていた。

何もしなくてもバカにされてるかのような被害妄想で

人のいる所に出ると頭痛とは違うようなものすごいストレスを感じた。
人の視線から、石化の魔法をかけられるようなそんな感覚。

「ダメでみすぼらしい自分が見られてる、見られてる」
自分に対する不安で体が重くなるような・・


それが嫌で電車では壁を見て、壁のことを考えていた。

学校ではずっと机に伏せて、頭の中の世界に閉じこもっていた。


「もう何のとりえも無くなった自分を学校のみんなは笑っているんだろうな・・」 「バカにしているんだろうな・・・」

そうに違いない・・・絶対そうとしか思えなくなっていた。


~壁ドン!~

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私「寝れない!寝れない!寝れない!寝れない!」

ドンドン!

寝れないいらつきから、ベッドの壁を蹴ってるうちにとうとう穴を開けた。
寝れないから無能になった自分が嫌で嫌で仕方が無くて、
今度は寝れないこと自体が毎日毎日気になってストレスになる・・・
気になって寝る時が怖くなるともっと寝れない・・・
マイナスがマイナスを呼び続ける地獄の無限ループ

母「上でなにやってんの!」

私「壁に穴を開けちゃった。寝れないから蹴って・・」

母「小遣いから弁償してもらうからね!」

私「そんなことより、うつ病を治してよ!医者で治らないし、学校のせいだし。学校を退学させて!」

母「うちも余裕無くなったのは知ってるでしょ!退学するなら働いてもらうからね!」

私「1年生の時ならともかく、病んでる今は無理でしょ!」


そんな感じのやりとりをするようになり、

うつ病の重さは最終段階へと徐々に近づいていた。

ーーつづくーー  to be continued

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