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2025年入試の時事問題を考える その9

無料公開記事その9です。
今日は大阪万博に関して紹介します。2025年入試と2026年入試で注目されるテーマですが、出題内容はそれぞれで異なると思います。

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2025年入試の時事問題を考える|田中則行 (note.com)

(7)大阪・関西万博
 2025年の出来事ですが、入試年ということもあり、出題は十分に考えられます。出題としては以下の点が考えられます。

①大阪府(近畿地方)の地理


 開催される大阪府や大阪府のある近畿地方の地理に関する問題が出る可能性が高いです。後者でしたらテキストなどで扱われる問題を取り組むのが有効です。大阪府だけで問題を作るのは少し難しいかもしれませんが、地形(淀川・大阪平野など)、工業(阪神工業地帯)、交通(関西国際空港など)を中心に覚え直しをするといいでしょう。

②大阪府の歴史


 大阪府だけに焦点を当てるなら、地理分野よりも歴史分野の方が出題される可能性が高いです。といっても、歴史分野は結局のところテーマ史です。各時代の出来事と大阪府を結びつければ対策としては十分です。大阪府でしたら、
四天王寺(飛鳥時代)
楠木正成(鎌倉~室町時代)
豊臣秀吉など(安土・桃山時代)
天下の台所、大塩の乱など(江戸時代)
と結びつけることができますが、それほど深く考えなくてよいでしょう。

③万博の歴史


 こちらもテーマ史ですが、出題の仕方としては歴代の万博の開催地(開催国)と日本の関係についての外交史が出題されやすいと思います。ただし、多くの問題を出すのは難しいと思います。1つの大問で数問しか扱わない学校なら出る可能性があります。

④地方自治


 開催地の大阪府を通した地方自治に関する問題の出題は考えられますが、その場合は「2025年に大阪府で万国博覧会が開催されます。~」といった振りから聞いてくることは考えられますが、時事問題の色が強い小問は出ないでしょう。
 
 2025年入試は問題を聞くための振りとして使う程度と思われます。時事問題を前面に出した大問を出すとしたら2026年入試でしょう。例えば、日本と各国のパビリオンを紹介しつつ、世界の文化や地理などを聞いてくる問題が考えられると思います。2026年入試に臨む現5年生はそこに注目して大阪・関西万博を楽しんでくれるといいと思います

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