2025年入試の時事問題を考える その7
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今日は物価高など経済全般に関する話題を紹介します。
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2025年入試の時事問題を考える|田中則行 (note.com)
(5)物価高(経済)
物価高はここ何年か続いているテーマです。また最近は労働力不足といった問題も注目されています。こうした物価高は何と結びつけて大問にするでしょう。
①貿易(円安)
現在の物価高の原因の1つに円安があります。そのため、円安を含む貿易の仕組みやインバウンド需要と結びつけてくる可能性があります。基本的には貿易で習ったこと、すなわち円高と円安における利点と問題点、日本が輸入しているものとその相手国といったものが出題される可能性があります。また輸入品の輸送ということで交通に関する問題も出る可能性はありますが、基本的に授業で習ったことを覚えておけば問題ないでしょう。
②インバウンド需要
円安と結びつけて出題される可能性があるのがインバウンド需要です。2020年からのコロナ禍以降、訪日外国人は激減しました。2023年に新型コロナウイルスを5類に移行してから訪日外国人は大きく回復し、2024年の訪日外国人のペースは歴代最高のペースです。しかし、そのことでオーバーツーリズムなど様々な問題が起きています。
オーバーツーリズムで大問を組むのは量的に難しいかもしれませんが、数問程度なら出題される可能性は十分にあります。「オーバーツーリズム」という用語を覚え、さらにオーバーツーリズムが原因で起きている問題とその解決策まで考えておくとよいでしょう。
③金利(バブル景気)
2024年に30年ぶりに日経平均株価が史上最高値を更新しました。これはバブル景気以来です。そのためバブル景気と比較した問題が出るかもしれません。
円安の要因として金利が低いことも考えられます。金利については中学受験生の関心が低く、授業でも扱うことが少ないため出題される可能性は高くないですが、念のため関連することを覚えておくとよいでしょう。
因みに2024年に新NISAが始まりました。具体的な内容を聞くことはないでしょうが、NISAという言葉は覚えておくとよいでしょう。