見出し画像

2022年9月6日 岐阜・土岐市 光洋陶器


「ORIGAMI」というコーヒードリッパー。コーヒーに詳しい人なら知っている方も多いかもしれない。三角錐の形をしていて、裏表がギザギザ。数年前にバリスタの大会で優勝した人が使っていたことから、一躍有名になった。

それをつくっているのが、岐阜・土岐市にある光洋陶器さん。東京にケーアイという販売会社を持っていて、バリスタとのつながりからORIGAMIが生まれたのも、このケーアイが発祥になっている。

実はこのケーアイという会社には個人的な思い入れがすごくあって、日本仕事百貨に入って最初に自分で書かせてもらったのが、ケーアイさんの記事だった。

そしてその記事から3年半ほど経った今年の9月。母体の光洋陶器さんに取材に行くことができた。光洋陶器さん自体は、ホテルやレストランといったプロユース用の器を手がけていて、ORIGAMIは数あるブランドのなかのひとつなので、当然ながらいろんな種類の器をつくっている。

並んでいる器と、見せてもらったカタログを見ると、カタログ一冊でお店一軒まるごとまかなえるくらいの種類がある。


工場も見せてもらったけれど、自動化されているところと、人の手を介しているところ。その二つの絶妙な組み合わせによって、一つひとつの器がつくられていることを、あらためて知った。

そしてなにより、器って美しい。焼き上がりはもちろんだけど、その前もそう。土のかたまりが、命を吹き込まれていくような感覚。

器は使われてこそという考え方もあるけれど、純粋に器自体を愛するという感覚も、なんだかわかるような気がした。

このときの取材は、まさに器をより愛せるような場をつくろうというアイデアのもと生まれるお店の求人。募集はすでに終えているけれど、この工場のすぐ隣にできる、食と器を体験できる場所(記事はここから見れます)。

完成したら、ぜひ土岐にまた足を運びたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?