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株初心者から15年間~学んだこと・準備していること・確認していること・注意していること~

株初心者→負ける→大きく負ける→大きく負けないようになる→負けないようになる(トントン)→利益が出るようになる→損失繰り越しをしなくなる→勝てるようになる このように歩んできました。現在、私が心がけている事を記事にしました。大きく分けて10箇条あります。一つ一つ細かく説明をしていきます。


その1 経済指標の日程・内容・結果を把握

どうして今日こんなに株価が上昇するの?なぜこんなに暴落するの?株をはじめた時はこんな経験をしました。自然災害や事件事故を予測するのは不可能に近いですが、株価の乱高下において予測できるものがあります。それは「経済指標の発表」です。経済指標はあらかじめ日程・時間が発表されています。米・雇用統計、米・消費者物価指数、各国政策金利、GDP、日銀金融政策決定会合、MSQなど、発表される前後は大きく為替・株価が変化します。あらかじめ現金保有率を高めたり、勉強して結果を予測し、ポジションを予測側に寄せるなど対策をします。分からない時、不安なときは無理しないで現金保有率を高めました。
重要な経済指標の発表があるのに日程を忘れていた、株を放置していた、ということがないように必ず日程をチェックするようにしています。

その2 個別銘柄の決算日と決算内容の把握

保有した株の決算内容は必ず確認しています。もちろんこれから保有を考えている会社の株の業績も確認しています。決算日に向けて以下の点に注意しています。

  • 保有している企業の株とその企業の業績や今後やろうとしている事、対策をちゃんと確認しているか?多くの方は含み損になってしまい放置状態、忙しくて決算日すら把握していない、急に値動きがあったから確認したら決算日だった、このような状況ではないでしょうか。決算日だけが重要ではなく、決算発表前に出す業績予想の修正発表というものもあります

  • 東京証券取引所では、売上高が直近予想より10%、営業利益、経常利益、当期純利益が直近予想より30%、上下に乖離することが判明したら直ちに業績予想修正を発表することをルールとして定めています

  • 銘柄によってはいい決算がでても織り込み済みで大幅に下落したり、悪い決算が出て悪材料出尽くしで大幅に値上がりしたり、決算に向けてクセのある動きをする株があります。決算に向けての株価の動きの性格を分析して、事前に利益確定したり損切りしたりします。動きの性格を分析するのは難しいですが、長期で保有し決算日近くから株価を監視していると、なんとなく分かるときがあります。不安な時は軽くしたり、同時に空売りを入れて影響が少なくなるようにします

決算日はもちろんですが、その直近から準備して値動きを見ておくことが大切です。

その3 為替の確認

東証の取引時間の始まり(9時)と終了の(15時)、米国のニューヨーク証券取引所やナスダック証券取引所の始まる(夏・22時30分 冬・23時30分)為替の状況は必ずチェックし記録しています。ドル円やユーロ円はほぼ毎日動きを確認しています。為替を確認する上でどんな事が重要か考えてみました。

  • 主要企業の想定為替レートを把握する

  • 為替が大幅に変動すると考えられる重要イベントの日時把握と準備

  • 円高が大きく有利に傾く企業、円安が大きく有利に傾く企業を把握する

  • 日本において大きな自然災害が発生した際の為替の動き

  • 「有事の米ドル買い」「有事の円買い」の意味と過去の歴史を知っておく

上記の事を日頃から考え、事前に備えておくことが重要です。日銀金融政策決定会合や米国の雇用統計、FOMC政策金利の際はかなり為替の変動があり株価にも影響があるので注意しています。

その4 米国休場日・中国休場日の把握

米国・中国では日本と異なる様々な休日・祝日があります。そして長い祝日や特別な祝日の前後は大きく株価が変化する場合があります。以下の点に気をつけています。

  • 米国の祝日は休みにならない場合がある

  • クリスマス・サンクスビギング・独立記念日の前は海外投資家の手控えがある

  • 中国の春節休暇は日本において大きな影響がある

その5 騰落レシオ・その他指数確認

騰落レシオとは、市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、市場の過熱感を見る指標で、いわゆる買われすぎ、売られすぎを見るためのテクニカル指標です。「5日間の値上がり銘柄数の合計/5日間の値下がり銘柄数の合計」を計算したものを「5日騰落レシオ」「25日間の値上がり銘柄数の合計/25日間の値下がり銘柄数の合計」を計算したものを25日騰落レシオと呼びます。以下の点に気をつけています。

  • 25日騰落レシオは必ず毎日把握しておく

  • 前日の25日騰落レシオが128%以上になっている場合は、株を現物・信用で買いから入らない

  • 25日騰落レシオが80%以下になったら買いたい銘柄の準備をする

  • Fear&Greed Index(アメリカCNNが提供している投資家心理に関する指標)を把握しておく

  • VIX指数(アメリカ株価指数のS&P500先物のオプション取引の数値を基に算出され、市場が今後30日間でどのような変動を想定しているかを数値化したもの)を把握しておく

Fear&Greed Indexは0に近づくほど投資家心理が冷え込み、必要以上に株が売り込まれていると判断し株価が割安になっていると考えます。逆に100に近づくほど投資家心理が過熱。適正な株価を超えて株が買われていることから、株価が割高になっていると判断します。VIX指数は30を超えると警戒領域と言われ、相場は不安定な状態となります。
これら3つの指標を頭の中に入れて、中期的に保有したい株を買いで入るときに参考にしています。

その6 IPOの申し込みにチャレンジし続ける

人気IPOの抽選申し込みを行い当選して初値で売れば高確率で利益を得ることができます。しかし、なかなか当選するが出来ず諦めてしまう事が多いと思います。私は粘り強く10年以上申し込みをやり続けて人気IPO銘柄を抽選で確保した事があります。IPOの申し込みについて心がけている事を書きます。

  • 期限までに申し込む

  • 結果(当選・補欠・落選)を確認する

  • 公募割れするようなIPOには申し込まない

  • 複数の証券会社の口座を開設し、当選するチャンスを広げる

  • 各証券会社のIPO申し込み当選ルールを把握する

  • 各証券会社のIPO申し込みの有無の確認と資金配分を考えておく

簡単なように見えて上記の事をやり続けるのは、とても大変で手間がかかります。申し込みの漏れや当選確認忘れ、追加での申し込みチャンス確認忘れなど数々のミスをしてきました。このような事がないように、スケジュール管理やIPOに関する情報は必ず行うようになりました。根気強く続けていればいい事がきっとあるはずです。

その7 買いポジション100%・売りポジション100% どちらか一方だけに偏らない(信用取引や分散投資を活用する)

一つの銘柄に買いから入り、値下がりするたびにナンピンしてどんどん含み損が増えていくという経験をしました。取得単価を下げてなんとかプラスに持って行きたい、という気持ちはすごく分かりますがリスクが大きくなってしまい、取り返しがつかない状況になってしまう場合があります。

  • 一つの銘柄に全力で投資しない

  • 全ての銘柄が同一方向の買いor売りに向かわない

  • 信用取引を利用する

  • 分散投資をする

  • 余力を残しておく

特に信用取引の空売りについて勉強し、活用してから大きく負ける事がなくなりました。信用取引は怖いイメージがありましたが、ちゃんと自分の中でルールを定め利用すればとても有効なものになります。景気や市場の雰囲気が良く、相場全体が上昇ムードでも20%はリスクヘッジしています。また余力も残しています。

その8 地政学リスク・自然災害リスクを必ず頭に入れる

地政学リスクとは、地理的な位置関係によって、政治的・社会的・軍事的な緊張が高まるリスクです。2022年はロシアのウクライナ侵攻がありました。結局、この戦争は終結せず、2023年に持ち越されています。様々な影響がありました。地政学リスクでは以下の点に注意しています。

  • 国家間紛争

  • テロ

  • クーデター

  • 抗議デモ

石油の原油価格や海外展開している企業の事業継続、グローバル化したサプライチェーンへの影響など様々な事を考えなければなりません。では自然災害リスクはどうでしょうか。以下の点に注意しています。

  • 地震

  • 噴火

  • 台風

  • 洪水

  • ウイルス

  • 温暖化

自然災害はいつどこで発生するか分かりません。自然災害から地政学リスクへ発展する可能性もあります。発生直後にその後の展開を考え、素早く資産を守る行動をとらなくてはなりません。東日本大震災時は揺れている中、通常の地震とは異なると感じ、買いポジションを閉じました。先の影響を考え準備している、素早く行動がとれる事が重要です。

その9 IPOセカンダリーはやらない

IPOのセカンダリー投資とは上場後のIPO株を購入して値上がり益を狙う取引です。誰でも参加することができ、上場後の値上がり益を狙える可能性があります。また信用取引(買いのみ上場翌日から可能。信用売り(空売り)ができるようになるにはもっと時間がかかる) も可能です。ではなぜIPOセカンダリーをやらないのか、以下の点を挙げます。

  • 今後の値動きを予測する情報が少なく値上がりの判断が出来ない

  • 初値が割高の可能性がある

  • 大きな売りの圧力が控えている場合がある

突然の張り付きストップ安、翌日まで取引できず大損するケースを多く見てきました。ベンチャーキャピタル(ベンチャー企業やスタートアップ企業など未上場の企業に投資し、上場後に保有株を売却することで利益を得ることを目的としている)が大株主に入っている場合、上場後の売り圧力になるので注意も必要です。とにかく利益を確定する機会と損を確定する機会の判断するのが難しすぎます。ある程度、余裕のある資金がありその分野において詳しく自信がある場合を除きIPOセカンダリーはやりません。

その10 トレード関連ツール機器の更新・スマホやパソコンは壊れる前に新しく モバイルバッテリーも準備

急にパソコンの電源が入らなくなった、パソコンの画面に線が入るようになった、スマホのバッテリーの減りが急になったという経験があります。またIPO申し込みの為、あまり使用していなかった証券会社のマイページを開こうとしたら出来なかった、という経験もあります。このような経験から以下の点に注意しています。

  • パソコン・スマホ等は不具合が出る前に交換している(ノートパソコンは5年おき・スマホは2年おき)

  • ノートパソコン用のモバイルバッテリー・スマホ用モバイルバッテリーを常備する

  • こまめに本体更新や各証券会社のツール更新やパスワードの確認をしておく

「いざ取引したいのにできない」「IPOに申し込みたいのにできない」「長時間の停電」など、いつ何があるか分かりません。日頃からできることはやっておくようにしておきます。モバイルバッテリーも日頃から状態をチェックし、満タン充電しておくように心がけています。

最後に・・・

簡単なようでこれら上記10個の内容を続けることは難しいです。特にIPOの申し込みに関しては、諦めないで続ける事が重要です。毎日株価の動きや為替の動き、ニュースの確認を確認し続けて実際に利益が出るようになると楽しくなります。ほぼ毎日経済指標や経済動向を記事にして記録しているのでよかったら参考にしてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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