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ドラッグストアスタッフの皆さまの本音

何気なくお店に行ってサービスの提供を受けていると、店員さんは笑顔で接してくれ、気持ちの良い対応をしてくれることが ほとんどだと思います。

私は業務上、ドラッグストアのスタッフさん、特に「店長や正社員ではなく、パートやアルバイトさん」の声を聴く機会が多いのですが、今日はそんな経験から知った「ドラッグストアスタッフさんの心のうち」について、いくつか紹介したいと思います。
※あくまで「そういう声が聞けた」というだけで、スタッフさんの総意ではございません

レジでのオペレーション難度が急に上がった

ただでさえ薬についての説明やポイントカードなど、レジで確認すべきことが増えていた状況に加えて
「各種キャッシュレス決済が大量に増えた」
「ゴミ袋有料化により、必要性の有無も聞く必要も増加」
「コロナ化で代理購入が増え、実際に薬を使用する人の症状がわからない」
「レジには透明ビニールのカバーが貼られ、声が聞き取りにくく」
などと諸々がいっぺんに重なり、レジでの対応難易度が相当に上がってしまったのだとか。

特定の販促ツールを嫌いになりがち

お店には、日々メーカーからの商品とともに販促ツールが届くのですが、その販促ツールには なかなか癖のあるものが多いため
「組み立ての手間がかかりすぎる」
「サイズが大きすぎて組み立てたのに設置できない」
「強度が弱く、設置しても長く保たない」
「逆に頑丈過ぎて、分解して廃棄するのに体力を消耗する」
など、少しずつストレスが積もっていっているケースが。
メーカー側としても、組み立ての簡略化などは留意していることが多いのですが、“頑丈過ぎる”といった悩みまでは把握できていないことも多いもの。
スタッフさんにとっては「またこのメーカーはコレだよ!」と、ちょっとメーカーさんを嫌いになってしまう方もいて、開発と現場とに悲しいすれ違いが起こってしまっています。

お客さんがTVの情報に踊らされ過ぎ!

古くは「みの○んたが番組で紹介すると、店頭から品物が消える」なんていう話もありましたが、昨年のマスク騒動などは 購入者の必死感も嗜好品とは異なるので、相当に苦労されたようです。
必要な消耗品であるマスクはまだしも、
「うがい薬が効く」
「トイレットペーパーが無くなる」
「お茶/納豆/漂白剤を飲むと良い」
など、数々のデマがTVやSNSを通じて拡がり、それに対応しなければならないスタッフ...という大変な構図がかなりの長期間続いたとのこと。
中には「あのタレントは影響力あるのにすぐテキトーなことを言うから大嫌い!」とまで仰る方も。
報道/拡散する側、それを受ける側、ともに情報の正確性には気をつけねばなりませんね。

店内でのほっこり事例

そんな殺伐としがちだった ここ1年のドラッグストアでも、小さな「ほっこり」を教えてくれるスタッフさんも。
「店内サイネージの曲に合わせ、幼児が一生懸命ダンスしてた」
「親御さんに薬の説明をしている際、頷きながら真剣に聞いてる低学年男子」
「店員/客を問わず、すれ違う人全員に丁寧に挨拶しているおじいさん」
などに、忙しくて荒みがちな心を癒していたりするそうです。

困ったお客様の腹立ち事例を

お客様に悪意があるものも そうでないもの含め、本当にたくさんの事例をお聞きします。いつもお疲れ様です。
いろいろありますよね。にんげんだもの...

いかがでしたでしょうか。
普段、お客さんとして買い物をしている際には、スタッフさんを「苦労しながら業務にあたっているのだ」という目で見ることは少ないですが、ふとしたキッカケで「いろいろな苦労があるんだな」と、買う側も丁寧に接して、お互いに気持ち良い買い物ができると良いですね。

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