typical time

ひとり、思い出すことを綴ります

typical time

ひとり、思い出すことを綴ります

最近の記事

  • 固定された記事

ふりさけみれば二○二二

はじめての記事は2022年を振り返ることからはじめます。 これはきっと自己紹介みたいなもの。 . . . 正月はいつも暇を持て余すから、近くの公園を散歩していたのだろうな。 長くのびる雲になにをおもったのだろうか。 こんな写真が残されていた。 これはきっと猫が洞池のほとりから見上げた空。 2022年の幕開けはこんな感じ。 . . . なかがわ家と大塚屋に行った。 ここは手芸用品のデパートだ。 自治体の子育て支援事業で電動ミシンを手に入れたらしく、こどもの服や帽子を作る

    • 日本あちこち【#4】 阪急今津線

      西宮北口から北に伸びる阪急電鉄・今津線の沿線は、阪神間で一番の文教地区である。 『愛神愛隣』の神戸女学院、『奉仕のための練達』の関西学院、あれは甲子園のプラカードで有名な市立西宮高校かと思へば、ややこしや、近くには県立西宮高校もあり、「こばやし」ぢやないよ「をばやし」だよ、の小林聖心女子学院を過ぎれば『清く 正しく 美しく』の宝塚音楽学校だ。

      • 日本あちこち【#3】 河内の春ごと

        . 春が來た 春が來た どこに來た 山に來た 里に來た 野にも來た . 大阪府藤井寺市の道明寺天満宮では、新暦より一月おくれて菅丞相の御命日に菜の花をお供へする菜種御供祭が催される。春空靄として遠く山々は碧くかすみ、梅花散れども春闌近し。この日を以て河内は争はれぬ春となる。 2017.3.25

        • 日本あちこち【#2】 夜の神戸

          仕事が始まってからすぐは業務に追はれることもなく、定時退社がつづいた。 家に帰っても本をよむくらゐしかやることがないので、仕事終はりによく夜の神戸を散歩した。 旧居留地でひときは目を惹く大丸神戸店。 震災後に建てられた新しいビルだが、内外装ともにすばらしく百貨店としての威厳が感じられる。 ちなみに神戸も大阪とおなじく支店名のこと〇〇店とよぶらしく、ここは大丸神戸店 ポートタワーと海洋博物館を一望する。 定番の景観だがやっぱり美しい。 神戸港は流入する河川がないため土砂が積

        • 固定された記事

        ふりさけみれば二○二二

          日本あちこち【#1】 年明けは須磨から

          一時期、神戸に住んでゐたことがある。 理由は転勤。 初日の出勤は1月の仕事初めとあって、年末の引越しとなった。 年末に引っ越しを終へて、そのまま神戸で年を越すことにした。 地図を眺めてゐたら須磨まで電車で5分ほどで行けることがわかった。 須磨。 源平合戦の舞台になった地といふこと以外にとくに知らないが、いい名前の街だなと思った。 年越しは須磨寺だった。 駅を降りてから道すがら除夜の鐘が聞こえてきた。 鐘の鳴るはうを目指して歩く。 山門をくぐるころに午前0時を迎へた。

          日本あちこち【#1】 年明けは須磨から

          あのころのたしなみ

          街をスケボーでかるく流しながら、古本屋なんかに立ち寄って、タバコの吸える喫茶店でコーヒーを飲む。 それがサイコーのたしなみだった。 今は? 今でも休日の昼下がりに古本屋や喫茶店に立ち寄るし、スケボーだって街でこそ乗らなくなったものの公園で遊んだりすることはあるのに、失われたエモーション。 焦燥と充足のあいだにおとずれる退屈な日々はいったいどこへ?

          あのころのたしなみ

          深夜のスタジオ

          昔はよく通った音楽スタジオもこの頃はあまり行かなくなった。 20代前半のころまでバンドなんかを組んで遊んでいたことがあった。 メンバーの年齢はほとんど変わらないのに、大学生2人とフリーターとサラリーマンによるおかしな4人組みだった。 そのうちにみんな社会人になって、ある日、メンバーのひとりが唐突に「やっぱ東京に行きてえ」となって終わった。 いつも終わりはあっけないもの。 あれから10年くらい過ぎた。 今では休みの日、なーんにもやることがない時なんかにおもむろに電話をかけて

          深夜のスタジオ