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私もこのコロナ禍で精神の大きな不調を経験しました(コロナうつにならないための防ぎ方も紹介しています)

1.新型コロナは身体への影響だけのものだと思っていた

 私は今年の3月に職業訓練校をなんとか卒業できたんですが、在校中に就職することはできませんでした。
ただ一応、卒業できたおかげでその職業訓練校の就職担当の方のサポートは引き続き受けられることになりました。
なのでまずは一応、体調を戻すことを第一にして、また病院のデイケアに通いながら体調の回復に努めていました。

しかしそんな中、新型コロナの感染の拡大を懸念した政府が緊急事態宣言を発表し、国民が外出することを極力避けるよう要請が出ました。
デイケアは閉鎖にはならなかったのですが、デイケアにはお年寄りの方もそれなりにいらっしゃるので、今は通うのをやめておいた方がいいと思い、私もデイケアに通うのをやめて外出を極力減らしました。

2.そして私にも外出自粛による精神的不調が襲ってきた

 緊急事態宣言が解除されたので、とりあえずもう外出しても大丈夫かと思い、ある日の朝にデイケアに行こうとしたら、家から一歩も外に出られなくなってしまいました
家から出ようとしたら心が猛烈に苦しくなって、家の外に一歩も踏み出すことができなくなっていました。

最初は何が何だか分からなく、機をみて外に出ようと何度も試みたんですが、その度に苦しくなって外に出れない状態が続きました。
何度も繰り返しているうちに、そのこと事態が苦しくて、そのうちに段々と外に出ようと試みる気も無くなってきました。
月に一回の診察も、親に代わりに受けてもらっていました。

そんな時にテレビで「コロナうつ」というニュースを見て、ああ、これは自分だけの事だけじゃないんだなと知りました。

3.主治医の先生も不安に思って、助け舟を出してくれた

 家の中にいる間は何も苦しい事は無かったので、好きな動画を一日中見て毎日を過ごしていました。
不安も感じていたんですが、しかし自分でもどうしたらいいか分かりませんでした。

そんな時に病院のデイケアの私の担当の方から電話がありました。
「主治医の先生から聞いたんだけど、家から出られないんだって?」というものでした。
私もそうです、よく分からないんですけど何故か家から出ようとすると苦しくなって外に出れないんですと答えました。
すると「主治医の先生から言われたんだけど、チョウタツ君、訪問看護を受ける気はない?すぐにでは無いけれど、少しでも外の世界の人と触れ合った方が良いんじゃないかと先生が言ってたよ」と言われました。
私はその場では断りました。

何故なら訪問看護を受けたら入院までいくケースがある事を知っていたからです。
ある人の事なんですが、その人も訪問介護を受けていて、ある時訪問介護の方がみえた時にちょっとおかしな行動をとってしまったらしいんです。
そしたらすぐに入院させられてしまったというエピソードを聞いていたので、これはいよいよ切羽詰まったマズイ状況である事を実感しました。

4.ここで訪問介護というものを紹介したいと思います

 これは全ての訪問看護がそうだとは言えないですが、一般的にはこういうものだと思います。

障害を持っていたり自宅から外出が困難な病気を持っていたりする方のもとへ、看護師の方が自宅まで出向いて身体の調子をみたり、話を聞いて様子を知ることで、その人の病状の具合をみたりサポートしたりするものです。

そしてここからは上記のように人から聞いた話なんですが、看護師の方が入院が必要だと判断した場合は入院になるケースがある場合があるそうです。

なので私にとっては恐怖以外の何ものでもありませんでした。

5.また何とか外に出ようと試みていたら、案外簡単だった

 やはり入院だけは嫌だと思いましたので、また何とか家から出ようと試みをはじめました。
苦しくても家から一歩でも外に出て、苦しみが収まるのを家の外で待ってみたり、また挑戦を始めました。

そして次の診察には何としてでも出るぞと決意して、その診察の日はとにかく苦しくても我が家の自動車の助手席まで何とか乗り込み、親に病院まで送ってもらいました。
そして久しぶりに主治医の先生の診察を受けて、「やっと出れたね、そんなに難しくなかったでしょ?」と言われ、確かに無理矢理出ようと思えば出れる事を実感できました。

6.その後は一切苦しくなることが無くなった

 その次の日、ちょっと自信がついたので、伸び放題になっていた髪を切りたかったので、また親に運転をお願いしました。
そしてまた家から出てみると、今度は全く苦しくなく、自分でも唖然としました。
今までの苦労は何だったんだ、もしかしたら自分は自分で出来ないと決めつけていただけだったのではないかとさえ思えました。

その後は家から出る事が以前のように普通にできるようになり、やっと長い闇から抜け出す事ができました。

7.災い転じて福となす

 しかも驚くべきことに、家から出れなくなる前より病状が劇的に良くなっていました
以前は一旦苦しくなるともうどうしようもなく、回復するまで1〜2日ほどかかるほどでした。
しかし今は多少苦しくなっても胸が苦しいな〜という程度で、1時間ほど安静にしていたら治る場合もありますし、翌日まで引きずることは全く無くなりました。

おそらく長い間、家の中で気楽に過ごしていたことが良かったのかもしれません。
良い意味で精神を回復させることができたんだと思います。
その事は本当に嬉しかったです。

8.今、外出を自粛している方や、これからまた非常事態宣言が出た場合の対応の仕方について気をつけておくべきことを紹介したいと思います

 このコロナ禍で精神を病んでしまった方を分析した精神科医や心理カウンセラーの方が書かれた記事から私が学んだ、実践しておくといいことを紹介したいと思います。

①なるべく努めて日光を浴びるようにする
②ニュースやワイドショーを見過ぎない

①に関しては、もううつ病のことをご存知の方には常識かと思います。
これからもし非常事態宣言がまた出たとしても、マスクを着けて人混みを避け、その上でできるだけ外に出かける様にしましょう。
運動にもなりますのでより効果があると思います。
もうすでに1日の日照時間が一年の中でもかなり減っている季節ですので、より気をつけて日光を浴びる習慣だけは欠かさない方がいいと思われます。

②に関しては「共感疲労」と言って、暗い話題を見ているとそれだけで自分まで暗い気持ち・不安になってしまうことを言います。
今は特に感染が急拡大しているので、ワイドショーでもコロナの事で一杯だと思います。
ですのでそういった番組を避け、音楽を聞いたりなるべく気持ちを落ち込むことを防ぐといいと思います。

9.最後に

 私は何とか立ち直れましたが、できれば病を患う前に防げればそれに越した事はないと思います。
ですので8に書いたようなことをこれから実践していただければ、精神的に落ち込むことを防ぐ一助になると思います。
新型コロナもそうですが、皆さん個人の努力が必要とされていると思います。
いつかこの暗い状況が明ける日が来るまで、出来るだけ予防してその日を健康的に迎える事ができるように気をつけていきましょう。

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