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【Bar S】

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東京の路地裏。7席だけの小さい店。夜な夜な集まる【Bar S】の客達。奇妙な仲間と客を選ぶマスター(私)とのストーリー。
運営しているクリエイター

#路地裏

【Bar S】 episode1 元大親分

オープン2週間前、開店のための準備と近所のお店へ挨拶廻りの為、私は上京した。 その日の準…

しめじ
4年前
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【Bar S】episode2 バケモノ現る

オープン1週間前、店まで徒歩10分の場所へ引っ越しを済ませ 先週、時間が早く行けなかったお…

しめじ
4年前
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【Bar S】episode3 オープン からの菊地さん

営業時間は14:00~24:00(半年後からは16:00~25:00に変更) 火曜定休 生ビール、ハイボール、…

しめじ
4年前
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【Bar S】episode4 出禁第1号誕生

「この店は長くは続かないな!」オープンして2ヶ月たった頃、入ってきた60歳くらいのオッサン…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode5 初めての常連さん

尾崎豊の〈 I love you 〉につられて入って来たのがキンさん。 小樽生まれ 50代後半 ツル…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode6 バカボンのおまわりさん

ウチの店の数少ないフードメニューの中で唯一 定番商品にしているメニューがありました。(書…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode7 3番目の男

月曜日の17:00くらいに毎週通ってくれるマダムがいた。 友達がやっているスナックが、近くにあったから最初はその店が開くまでの間の時間潰しで寄ってくれた。 タバコの匂いが嫌いな人なので、他のお客さんがタバコを吸っていると店を出て行った。当然、私もその人の前ではタバコは吸わなかった。 身長155センチ 年齢55歳くらい。割りと細身の身体に大きめの胸。 その日は珍しく水曜日に来た。 いつもと同じ辛口の白ワインを呑みながら、さらっと話し始めた。 「この間は他のお客さんが

【Bar S 】episode8 カルチャーショック

夕方17:00頃、ひとりのお爺さんがお店に入ってきた。 お爺さんは500円玉をカウンターに置きな…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode9 オランダ人モテ男

この店にはよく外国人も訪れた。 その中でも一番、貢献度が高かったのはロビーだろう。 ロビ…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode10 結婚の行方

この日も仲良しカップル ケンとムツミは一緒にやってきた。 ふたりはこの街で一番高級なマン…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode11 真夜中の告白

【Bar S 】の向かいの並びの4件目、この場所で50年くらい続く小料理屋がある。元々はご主人が…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode12 巨漢おねえ

身長183センチ顔からお尻までが肉付きの良い、巨漢 島本さんが初めて来店されたのは、土曜日…

しめじ
4年前
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【Bar S 】episode13 伝説の人

常連の川畑さんの家は、江戸時代から江戸城への通行手形を渡されていた職人さんの家系だそうだ…

しめじ
3年前
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【Bar S 】episode14 ジェラルドとルーシー

金曜の22:00 ふたりが店に入ってきた時、店に居た全員が同じ事を思ったはず。 〔また変わり者が入ってきた〕 店内には30代の常連が7人、仲良くお喋りしていた。しかしその時、入口付近に立つふたりを見つめながら、皆の動きが止まった。 男性は、きっちりとしたベージュのスーツにブラウンのハット、そしてハットと同じ色のステッキを持っていた。60歳くらい。白い髭は綺麗に揃えられている。まるで古い映画の英国紳士のようだ。 女性の方は多分、50歳くらいだと思うけど、よく判らない見