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※Part4はこちら ◇◆◇ やっと酷い頭痛が治まり、言葉をまともに話せるようになったのは…
※Part3はこちら ◇◆◇ 帰り道は下り勾配になる分、歩くのは楽だろうと思っていたが、大…
※Part2はこちら ◇◆◇ やがてたどり着いた、平屋建ての家は、俺が今まで見た、どの家よ…
※Part1はこちら ◇◆◇ 高速道路を降りる直前、降り始めた雪は、N町に着く頃には本降り…
※Part1~5でひとつの物語になります ◇◆◇ ああ、やっとここまで帰ってきた。 雪の上…
※ この作品の後編です。前編をお読みになってから、どうぞ。 年下の男は、優しかった…
アパートの階段を転げるように駆けおりたときには、あの人はずいぶんと先にいた。昨夜から降り続いた雪が舗道を白く染めて、彼は寒そうに肩を丸めて歩いている。その姿を見た瞬間、我に返る。 これでいい。 これでいいと思った。 つっかけた彼のサンダルから雪が浸みて、私は空を見上げる。 灰色の空から、ちらちらと雪が舞い降りてくる。 泣かない。泣かない。大人だもの。 私は大丈夫だ。今日が日曜でよかった。 歯ブラシは捨てよう。置いていった雑誌も。でも、ふたりで
「一体ここどこ?あれ、私何してたの」気が付けば女性は、ここに来るまでの記憶を完全に失って…
私ね、あの日、死のうとしたの。 あなたに出逢う前よ、まだ高校生だった。高校は息苦しくって…
鼻唄を歌っている自分に気づいて、驚いた。 そもそも毎日厨房に立っているし、食事は昼も夜も…