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Lomokie Diary #51🇬🇭「世界環境デー2024🌍【後編】」

前回(上の記事)の続きです。
世界環境デーに合わせて、リサイクルやアップサイクルの啓発活動を進めています。


1.子どもたちへの指導

職員研修を終えた後、子どもたちへの指導を1クラスずつ実施させてもらうことになりました。(幼稚園児から中学生まで、計17クラス)
ポイ捨てはダメだよ・ごみは分別しようね・リサイクルって知ってる?の3本立てです。

1)発達段階に応じた指導

5歳と15歳に対して、同じ内容同じ方法で指導するわけにはいきません。難しすぎず易しすぎず、「ちょうどよい」をねらいたい。そのため、各担任の先生や教頭先生に相談しながら、発達段階に応じた内容や方法を検討していきました。

①幼稚園児

授業の始まりは、みんな大好きMr.ピュアウォーター(リサイクル啓発のために半年前に作成したオリジナルキャラクター)の登場。

Mr. ピュアウォーター

幼稚園児は英語よりもダンメ語の方が理解がスムーズなため、担任の先生が私の英語をダンメ語に同時通訳してくれました。

私(英語)→担任の先生(ダンメ語)
私"Mr. ピュアウォーター says that〜"
→担任の先生"Mr.ピュアウォーター ケ シ オ〜"

紙芝居の内容は幼稚園児向けにリメイク。担任の先生と相談した上で、ポイントを絞っての実施です。

②小学生

授業の始まりは、ジャパニーズあいさつ。みんなで元気に「おはようございます!!」「こんにちは!!」

動画「回収したプラスチックごみはリサイクル工場で何に変身するのかな?」
紙芝居「なぜポイ捨てはダメなのかな?」

低学年のクラスでは、幼稚園児同様に担任の先生がダンメ語への同時通訳をしてくれました。また、他科目(図工など)と関連づけて学びを深めようとしてくれるクラスもあり、先生方の協力に大感謝。

最後に「『あたまかたひざぽん』やりたい!」のリクエストに応えて、授業終了。

③中学生

中学生になると、クラスの雰囲気が大人です。ジャパニーズあいさつは盛り上がるけど、基本静かに話を聞いてくれます。

中学生の教室は、窓がなくて開放的🪟
光が反射してパソコンの画面が見えにくいのが難点

中3生は7月にBECE(基礎教育認定試験)を控えており、ここ最近は先生も生徒もピリッとしています。日本の高校入試に相当するとっても大事な試験で、朝は7:00前から夕方は15:00過ぎまで授業が行われているほどの力の入れよう。

そのなかでリサイクル啓発活動の時間を割いてもらうのは、有難くも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そのため、ポイントを押さえて5分以内で実施することに。やらないよりはやった方がいいよねの心持ちでやったけど、制限時間ゆえにあまり発問もできず、伝えて満足な指導になっちゃった感はやっぱり否めない。


幼稚園児から中学生まで計17クラス、ゆっくりのんびりしていたら、全てまわりきるのに丸々1ヶ月間かかってしまいました。一段落してホッとしていますが、中3生のBECE(7月上旬)や他学年の定期試験(7月下旬)を考慮すると、もう少し早い時期に始めるべきでした。反省。


2)準備した教材への反応

動画や紙芝居などを準備して臨んだ今回の授業。どのクラスでも一番反応が良かったのは、首都のアップサイクル工房で買ったバッグを見せた時でした。普段飲んでいるピュアウォーターがバッグに変身するのにはびっくりするよね。

↑アップサイクルバッグ
made of 布の端切れ and ピュアウォーターの袋
 Eii!!!と湧き上がる教室!
期待以上の反応をありがとう


3)教科指導とのつながり

クリエイティブアーツ(日本でいう図工)の授業でプラスチックごみの問題やアップサイクルを扱う単元があるらしいです。小学2年生のクラスでは、私が指導をした直後の授業でこの単元を扱っていました。担任の先生が「Lomokieのアップサイクルバッグを授業で使いたい」と言っていたのはこのためだったのね。
意図せず教科指導に携わるに至り、感無量。

クリエイティブアーツの教科書(小2)
「ガーナ国内でもプラスチックごみを使ったアートが行われているよ」
ペットボトルのキャップを使ったアートに挑戦!
上のアートで使っている糊は、
キャッサバの粉から作られているらしい
Lomokieのアップサイクルバッグ、
いい教材になってる


そんなこんなで世界環境デー2024🌍はこれにておしまい。Ayekoo!(おつかれ!)

これからも「世界〇〇の日」に合わせていろいろと計画していけたらなと思いつつ、はてさて何がどこまでできるか。時間と手と頭が足りない!


2.その後

指導をひととおり終えて、引き続きモニタリング(みんなちゃんと分別できてるかな?)をしていますが、ごみ箱が1種類(プラスチックごみ用orその他のごみ用)しか置かれていないと分別されなくなっちゃうのは相変わらずです。

紙類やビスケットの包装が混ざってるよ

「必ず2種類(プラスチックごみ用andその他のごみ用)置くことを徹底せねばですね」と、学校保健担当教員とも話をしており、啓発活動と併せて環境(思わず分別したくなっちゃう環境)を整備することの重要性をひしひしと感じています。教育へのアプローチだけでは足りないし、環境へのアプローチだけでも足りません。どっちも大事。

うまくいかないこともあるけど、応援部マインド《まだまだここからー!切り返していくよー!》を胸に引き続きがんばります。

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これからも気の向くままにちょbitずつ投稿していきますので、ガーナでの暮らしについて、一緒に知っていってもらえたら嬉しいです。

JICA海外協力隊 2022年度4次隊 まこし

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