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Vanlife document ②

前回に引き続き順を追ってVanlifeを送るべく快適空間が出来ていく様子をタラタラ綴ろうと思っていたが、今回からはVanlife真っ最中の現在の様子を伝えながらアレコレ掘り下げていきたいと思う。(というのも、アウトドアエッセイストである親父のアドバイスを素直に聞こう。というだけw)

親父とのライディングツアー@小淵沢を終え、情報収集と同時進行で既にVanの施工に取り掛かっていた思い立ったが吉日野郎の僕。当たり前の如く7月半ばから夏本番で連日気温は40度近い。熱中症になりかけながら試行錯誤を繰り返し、どうにかこうにか納得のいくものへと仕上げた。それと同時に車の修理も同時進行させながらね。

内装を全て取り払った直後
出来上がった直後の写真

そして僕の性格上Vanを完成させたら燃え尽きてしまいそうなので、着工と同時にフェリーを予約し入金まで済ませ、強制的に旅に出るというスケジューリングを組み無事(?)8月17日の深夜から北海道にきている。帰りのフェリーは8月30日函館〜青森港のフェリー。約2週間自分の手で作り上げたVanを広大な大地で試している真っ最中という訳だ。

16日 19:10発函館行の便。その日青森に入ったのは13時過ぎ。知り合いとのランチを済ませ時間に余裕があったので、近くの美術館に行く。港に向かう途中にある美味しいお豆腐屋さん「湧水亭」を教えてもらいナビをセット。湧水亭に寄っても港には出発1時間前に到着予定。完璧だ。なんてスムーズな旅路なんだ。そんな順調な足取りでスタートをきった今回の旅。

湧水亭でぜんざいをGetして彼女もこの笑顔

湧水亭でお豆腐を買い込み、港で時間があるから食べれるな〜なんて考えながら、これから始まる北海道の旅に心躍らせ、ふとチケットを再確認する。そこには“青森→函館と書いてある。今向かっているのは大間港。周囲にも「大間から北海道に入るんです〜」と言っていた。
なんだかとても嫌な予感がしたので、念の為大間港に電話をする。オ「はい。大間港フェリーターミナル〇〇です」 自「あの、お伺いしたいのですが、本日19時10分のフェリーを予約したのですがー…」 オ「あ、うちは1日2本しか出ていないので、恐らく青森港とお間違いではありませんか?」ここで初めて行き先間違えが発覚。

血の気が引くのが自分でもわかった。「大間から北海道に入るんです〜」と言っていた自分を大間のマグロで引っ叩いてやりたい。間違えた理由がアレコレ思い浮かぶが、兎にも角にも即座にナビを再セットする。
現時刻17時30分すぎ。青森港まで116km  到着予定時刻19時35分。今にも泣きそうな顔をしている僕。彼女もさきほどの笑顔は消え、血相を変えた2人が青森港を目指している姿は傍から見たら滑稽だったであろう。

その時のMapがコレ

GoogleMapは少しだけ多めに時間を予想したり、渋滞情報がないところで渋滞予想をしていたりするので、116km2時間弱の予想は大幅に縮むことが多々あるため、心のどこかで間に合うのではないか?と期待していたのだ。そこで彼女に青森港に電話をかけてもらうが、19時10分発であれば遅くとも30分前に受付を済ませ列に並んでほしいとのこと。先程の希望は絶望へと変わり24,820円のフェリー代が羽ばたいていくのが見えた。

港に到着して感動するハズが、この時はため息しかでていなかったなぁ

結局青森港に到着したのは19時20分。もちろんフェリーは出港済。スマートチェックインの機会にQRを翳すももちろん”予約の便が見当たりません”の文字。
肩を落としながら受付カウンターに行きダメ元で 自「この便なんですけど、大間港に行ってしまって引き返してきたんですけど、間に合いませんでした…。振り替えとかって出来たりしませんかね…?」 カ「ネット予約されているので、今回に関してはこの後22時55分発の便に振り替え可能です。手続きしちゃいますね。ただ帰りは割引が適応されていますし、席が埋まってしまっていると振り替え不可の場合もあるので十分に気をつけて下さい。」この瞬間、受付の男性の背後に後光が刺しているのが見えた(気のせい)。トイレから出てきた彼女を見た瞬間に思わず大きめの声で「振り替えできたよー!」と叫んでしまった。

こうしてなんとか北海道に入ることができた。


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