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PDCAとHCDのサイクルのちがいを考える

こんにちは。COLOGUEでデザインリサーチをしております藤井さとみです。4月には無事人間中心設計専門家に合格できまして、ほっとしています。

さて、先日30代になってからUXを学ばれた社員さんが「PDCAサイクルと比較してUXを理解した」と話されていました。なるほど、一般的なビジネスパーソンは「PDCAサイクル」が馴染み深く、その比較で理解するとUXを理解しやすいのかもしれない…!と気づかせていただきました。
今回はHCD専門家という立場から、PDCAサイクルと比較しながらHCDサイクルを考えていきたいと思います。

今回はこのサイクルを並べて比較していきます!似てるような、似てないような


本記事のターゲット

  • UX、人間中心設計の初学者の方(特にデザイナーではなく、ビジネスパーソンとしてのバックグラウンドを持つ方)

  • 人間中心設計やUXを、一般のビジネスパーソンに説明する機会のあるデザイナーや専門家


PDCAとHCDの共通点は?

1.何度も「繰り返す」こと

両者をならべて比較すると「繰り返すこと」が似ています。どちらも一度で正解を出すのではなく、少しずつ向上させていくという理念は似ていそうですね。

2.「計画」を立てて、対象を「評価」すること

両者も計画を立てるフェーズと、対象を評価するフェーズがあります。細かい違いはありますが、大きくは「計画して、評価する」という部分は似ていそうです。


PDCAとHCDの相違点(ちがうとこ)は?


1.「やる」ではなく「調べて、分析して、試す」

PDCAにおける「Do(実行する)」がより細かいのがHCDサイクルとも言えそうです。HCDは「実行する」前に、ユーザーの状況を調べて、分析して、解決策をつくって試します。
HCDでは「実行する(Do)」ではなく、「解決策をつくって試す(Trial)」という意識がありそうです。あくまでも「試しつづける・調べつづける」という理念があります。


2.「成果を出したか」ではなく「ユーザーの要求を満たしたか」を評価

どちらも評価することは似ていますが、評価の対象と軸が違います。PDCAは「自分の行動が成功したか」を確認しますが、HCDは分析した「ユーザーの要求」をプロトタイプが満たしているか確認します。


3.PDCAは「品質向上」の旅、HCDは「ユーザーの要求を満たす」旅

サイクルに時間軸を足して3Dにしてみました

PDCAが品質の向上を目指す一方、HCDはあくまでもユーザーの要求(これやりたい!)を満たすことを目的としています。
そのため、時間が過ぎると共にHCDは徐々に収束に向かっていきます。
PDCAは「品質向上」の旅ですが、HCDは「ユーザーの要求を満たす」旅です。


PDCAとHCDのちがいのまとめ

  1. 「やる」ではなく「調べて、分析して、試す」

  2. 「成果を出したか」ではなく「ユーザーの要求を満たしたか」を評価する

  3. PDCAは「品質向上」の旅、HCDは「ユーザーの要求を満たす」旅


終わりに

PDCAとHCDを比較することで、ぱっと見似ているサイクルでも、実は目的や対象の違いが分かりやすくなったのではないでしょうか。今回は比較しやすいように、HCDプロセスをPDCAに寄せて表現をしていた部分がありますので、細かい部分はちょっと違うよ!な部分がございますので、ご容赦ください。。
UXをもっと知りたい!学びたい!のきっかけになりましたら幸いです。ここまでお読みくださりありがとうございました!

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