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新卒採用の面接官をしてみたレポ

こんにちは、デザインマネジメントファームCOLOGUEでデザインリサーチをしております藤井です。COLOGUEおよびデジタル・アド・サービスでは、新卒の採用活動が始まっています。今期はじめて採用活動に携わらせていただいたので、そこでの気づきを共有したいと思います。
あくまでも、私の所属している組織内での考え方ですので、これが正しい!ということではありません。たくさんの事例の1サンプルとして参考になると嬉しいです。


この記事のターゲット

🙋‍♀️新卒・中途で採用試験を受ける人

書類審査・面接で、社員がどんなことを考えているのかを知れます。

🙋‍♂️はじめて面接を行う人・初面接官がメンバー内にいる人

初面接前の準備のサンプル、面接のなかで起きることを知れます。

私が今回おこなったこと

  1. 書類・ポートフォリオの審査

  2. 一次面接の質問・評価


準備のために読んだ本

↑採用面接の本ではないのですが、対象者との関係性の作り方などをおさらいするために読みました。

他にも「採用面接」と名のつく書籍をいくつか読んで、面接の質問を考えました。


書類・ポートフォリオの審査

デジタル・アド・サービス(以後das.)の採用では、まずはじめに書類審査があります。履歴書、レポート、ポートフォリオを提出していただき、リーダークラス(入社後の上司たち)のメンバーを中心に社員がこれらを確認します。

💡気づき1:やっぱり最初は流し読む

前提条件として、社員は仕事の合間、そして短い期間内で確認する必要があります。そしてありがたいことに何十人もの応募をいただいているので、結構大変です。まずはポートフォリオに目を通して数名に絞り込み、そこからレポートや履歴書を読み込みました。ポートフォリオは画像があって流し読みやすいので、私は一番に読んでいました。


💡気づき2:自己PRは、採用方針に合っている人材か確認するため

私が学生のときは「大したこと成し遂げていないのに自己PRなんて…」と思っていました。でも、いざ書類審査をする立場になると自己PRはちゃんと読みます。私は、今回の採用方針に合っている人かを確認するために読んでいました。

たとえば「主体性があり、協調性のある人」という採用方針があったとします。自己PRで「私の長所はチーム一人ひとりの得意を見つけられるところです。その長所を生かしてサークル活動では、全員が活躍できるチームづくりに注力しました。」と書いてあったら、方針に近いと判断されると思います。
逆に方針が「何かでトップを取った経験のある人」なら、この自己PRでは合っていないと判断されるかもしれません。


💡気づき3:ポートフォリオは、考え方や感覚の近さを見る

特に新卒採用の場合は、ポートフォリオで直感的にわかりやすい「グラフィックのアウトプット力(完成度)」よりも、どのように考えて結果を導き出したか?を見ていました。また、どんなグラフィックが「心地よい」と思っているか?(センス・感覚)も見ています。
入社してからでも完成度は上げられます。しかし、考え方や感覚は入社しても大きくは変わらないものと考えて、特に気にして判断しているかもしれません。


💡気づき4:合否の連絡が期日を過ぎても来ないのは、補欠にされているのかも

審査を通っても辞退される方が必ずいらっしゃいます。(ということを今回初めて気づいた)das.で今のところこの方式は取っていませんが、合否連絡来ないのあるあるですよね。もしかしたら辞退が出切るのを待ってから、返事をしようと考えている企業さんもいるのかもと思いました。企業さんのなかには採用ノルマ(人数)が決まっているところも多いので、しょうがないのかもしれません。


一次面接の質問・評価

書類審査を通ると、一次審査です!今のところdas.では1人の候補者に対して、数名の面接官が質問にあたります。


💡気づき5:今採用が進んでいる企業を聞かれるのは、リサーチ力や企業選びの基準を見ているのかも

面接官によく聞かれる質問として「今採用はどのくらい進んでいますか?」があります。もちろん、第一志望として選んでくれそうかも見ているとは思うのですが、私の場合は会社のリサーチ力や会社選びの基準を見ていました。
私は、企業選びはその人のベンチマークを表していると思っています。何を目指しているのか?何に共感するのか?その方向性にdas.は近いかどうか?そんなことを考えながらお話を聞いていました。


💡気づき6:会社を調べて自分なりに解釈して伝えられると強い

いくら採用方針に合った方でも、会社を調べている・調べていないではまったく印象が違うんだなと思いました。しかも、ただ調べるだけではなく自分なりに解釈が加わっている必要があります。

たとえば、志望理由で単に「ビジョンに共感したから」ではHPを見てきて話を合わせているだけかな、うわべで言っているだけかなと思います。一方「ビジョンを読んで、これから御社ではこのような人材が必要としているのではないかと考えました。私のこういった長所を生かせると思い志望しました。」と言われると、ビジョンを読んで自分なりに考えてくれたんだと思います。それが面接官の思いと近ければ、大きな加点になると思います。

熱意を伝えるには調べた「量」だけではなく、会社が提供している情報を自分なりに解釈した「結果」を伝えるのが大切なんだなぁと思いました。


💡気づき7:面接官は、あの手この手で方針に沿っているかを確認している

面接官は、採用方針に合う人かを、用意したたくさんの質問を参考に確認しています。ですが、見ているのは質問への回答だけではありません。表情や動作、服装、言葉遣い、相槌などたくさんの情報を集めていました。
面接後の振り返りで、人柄・服装など質問以外で得られた要素も多く話題に登っていたので、ただ質問だけに気を使えばいいわけではないのだなと思いました。


終わりに

面接官をしてみて、本当に面接官は方針に合うか合わないか、ただそれだけを見ているんだなと思いました。就職活動をしていてうまくいかないと、自分が否定されているような気持ちになると思います。ですが、本当にその組織の今の方針と合わなかっただけなんです。

そして、就職活動のときに「自己分析」と「企業分析」が何よりも大切!と言われた意味がようやくわかった気がします。いかに自分に合っていそうな企業を見つけられるか、が就活のミソなのかもしれません。
以上、面接官1年生による面接レポでした!


#やってみた大賞

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